植物を収穫する時間帯(例:早朝のジャスミン)が、エッセンシャルオイルの収量と香りの質にどのように影響しますか?

作成日時: 7/29/2025更新日時: 8/18/2025
回答 (1)

収穫時期が精油の収量と香りに与える影響

こんにちは。私は普段から精油の研究が好きで、自宅の庭で簡単な植物油の抽出も試しているので、経験をシェアしますね。端的に言うと、植物の収穫時期は確かに精油の収量と香りの品質に影響します。これは植物の「体内時計」が、一日の中で香り成分の生成・放出のパターンを変えるためです。ここでは質問で挙がっていたジャスミンを例に、一般的な話も交えて説明しましょう。

収穫時期が重要な理由

植物の精油(香り高い揮発性化合物)は常に同じ量が存在するわけではありません。日照、温度、湿度、そして植物自身の代謝リズムの影響を受けます。例えば:

  • 早朝の収穫(ジャスミンは日の出前後が一般的):気温が低く露が多いため、太陽で精油が揮発する前の状態です。一晩かけて蓄積された精油が失われていないため、収量は通常より高くなります。香りも純粋で清涼感があり、暑さによる雑味が混ざりません。
  • 昼過ぎや午後の収穫:日差しが強く気温が上昇すると、精油の一部が蒸発して収量が低下します。香りは強烈になりがちですがムラがあり、成分の一部が破壊されるため、繊細さに欠ける場合があります。
  • 夜間や夕暮れ時の収穫:ヨルガオなど「夜行性」の植物はこの時間帯に香りがピークに達します。ただし、そのような性質を持たない植物では、精油含有量が低い可能性があります。

ジャスミンに絞ると、文献調査と自身の実験から:早朝収穫が黄金タイムです!ジャスミンの蕾は夜に開花し、フェニルエチルアルコールやジャスモンなどの香り成分がピークに達します。早朝に収穫すれば最大量の精油を閉じ込められ、収量は20~30%向上します(文献による概算値です)。香りの品質も向上し、より柔らかく持続的。午後に収穫した時のような渋みがありません。

収量への影響

  • 最適時間は収量増加につながる:バラやラベンダーも早朝収穫が推奨されます。植物が一晩「休息」した後は精油量が最大です。日中に収穫すると熱気で精油が逃げ、抽出量が減少します。
  • ただし絶対ではない:ミントなど日光が精油生成を促進する植物では、午後の収穫量が高い場合があります。植物ごとに確認が必要です。

香り品質への影響

  • 成分比率が変化する:精油には数百種の化合物が含まれ、収穫時間で比率が異なります。早朝のジャスミン精油は花の香りが強く甘みを感じ、午後のものは草っぽい香りや鋭さが目立つことがあります。
  • 総合的な品質:早朝収穫品は酸化しにくく保存時の香り持続性が高い傾向があります。植物が「疲労」した時間帯の収穫品は香りが弱くなりがちです。

私のアドバイス:自家製精油を作る際は、対象植物の最適時間を調べるか、少量でテストしましょう。例えば次にジャスミンを収穫する時、早朝と昼過ぎの2回に分けて抽出し、香りを比べてみてください。違いは明らかです!こうすれば実感できます。要するに、タイミングを正せば精油は量だけでなく、品質も格段に向上するのです。

作成日時: 08-08 09:13:48更新日時: 08-09 23:19:15