問題ありません、この話題について話しましょう。
「スーパーフード」という言葉は、率直に言って、市場戦略の要素が科学的に厳密な定義よりもはるかに大きいと言えます。
これを、クラスの特定の生徒に「優秀生徒」という栄誉ラベルを貼るようなものと考えてみてください。その生徒は確かに学業が優秀で道徳的にも優れているかもしれませんが、万能というわけではなく、他の生徒が優れていないわけでも、単にその子と友達になれば自動的に自分も優秀になれるわけでもありません。
「スーパーフード」もこれと同じ理屈なのです。
なぜマーケティングよりだと言えるのか?
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公式な定義がない:栄養学や医学の世界には、実は公式的で統一された「スーパーフード」の定義が存在しません。権威ある栄養学の教科書にも、食べ物を「スーパーフード」と「普通の食品」に分類しているものは見当たりません。この言葉は、販売業者やメディアが注目を集めるために作り出したものなのです。
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「ハロー効果」の利用:業者が特定の食品(例:チアシード、ケール、アサイー)に「スーパー」という称号を与えると、その食品は瞬く間に健康的なハロー(後光)をまといます。これは「これを食べさえすれば、より健康になれる」という心理的な暗示を生み出します。複雑な健康問題を「何を食べるか」という単純な答えに簡略化してしまうのです。これは非常に魅力的に映ります。
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希少性と新奇性の創出:気づきましたか?いわゆる「スーパーフード」の多くは、最初のうちは私たちにあまり馴染みがなく、どこかエキゾチックなものが多いです。例えば南米産のキヌアやアサイーなど。この新奇性と距離感が、それらをより「高級」に見せ、高値で売りやすくします。その食品が普及すると、業者は次なる「スーパーフード」を探し求めて宣伝するでしょう。
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価格プレミアム:「スーパーフード」のレッテルが貼られると、商品の価格は往々にして高く設定できます。普通のオートミール一袋と、「チアシードやアサイーパウダーを添加した」オートミール一袋では、後者の価格が倍になることもありますが、それによって加わる栄養価は必ずしもそれほど劇的ではありません。
「スーパーフード」はまったく無益なのか?
もちろん、そうではありません。
「スーパーフード」と呼ばれるものは、典型的には栄養素密度が非常に高い天然食品です。たいてい、一つまたはいくつかの分野で特に優れています:
- ブルーベリー、アサイー:アントシアニン(抗酸化物質の一種)が豊富。
- サーモン、チアシード:オメガ3脂肪酸が豊富。
- ケール、ほうれん草:ビタミンK、ビタミンA、鉄分が豊富。
- クコの実(ゴジベリー):伝統的な漢方薬としての価値があり、現代の研究でも様々なビタミンや抗酸化物質が豊富であることがわかっています。
どれも素晴らしい食品で、私たちの日常の食生活に取り入れる価値があります。
問題は、「スーパー」という言葉がその効果を誇張し、まるで「奇跡的な」効能があるかのように思わせてしまい、同じように重要な他の食品を軽視させてしまう点にあるのです。
「スーパーフード」思考の陥りやすい落とし穴
「スーパーフード」の概念を過信すると、以下のような落とし穴に陥る可能性があります:
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栄養面での「偏り」:ケールを食べるために、同じく優秀でより安価な白菜、ブロッコリー、キャベツを無視してしまうかもしれません。実際、これらの野菜はどれも栄養価が高く、それぞれに特徴があります。真の健康は、多様な食事からもたらされます。
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不健康な「埋め合わせ心理」:これは非常に一般的です。「今朝はケールスムージーを飲んで、超ヘルシーだった!だから、午後におやつに唐揚げやミルクティーを飲んでも大丈夫だろう」、といった考え方です。このような「功績で埋め合わせ」する思考は、多くの場合、より多くの総カロリーや不健康な成分を摂取する結果を招きます。
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金銭的負担:流行りの「スーパーフード」を盲目的に追い求めることは、財布に不必要な負担をかけます。実は、トマト、人参、リンゴ、バナナなど、手頃な価格の地元産・旬の野菜や果物は、栄養価が決して劣っていません。
まとめ:私の考え
「スーパーフード」は、科学的な概念というより、非常に成功したマーケティングスローガンに近いと言えるでしょう。人々の「手っ取り早く健康になりたい」という心理を巧みにつかんでいるのです。
私たち一般人にとって最良のアドバイスはこれです:
ある一つの「スーパーフード」を探し求めるよりも、一つの「スーパーな食卓」を作る努力をすること。
その食卓には、以下のものが揃っているべきです:
- カラフルな野菜や果物
- 良質なたんぱく質(魚、肉、卵、豆製品)
- 健康的な脂質(ナッツ類、アボカド、オリーブオイル)
- 豊富な全粒穀物(玄米、オーツ麦、全粒粉パン)
このような「スーパーな食卓」の方が、高価なアサイーや一種類だけの食品に大金を払って食べるよりも、はるかに健康的で現実的です。だからこそ、あの「スーパー」というレッテルを盲信しないでくださいね!