クコの実の摂取量に上限はありますか?過剰摂取による問題は何が想定されますか?

作成日時: 8/18/2025更新日時: 8/19/2025
回答 (1)

クコの実の摂取量に上限はある?過剰摂取で考えられるリスク

はあ、良い質問ですね!クコの実は今や魔法瓶の必需品で、少し入れないと健康管理をしている気がしませんよね。でも正直なところ、どんな良い物でも「適量」があるんです。クコも例外ではありません。お菓子のように一掴み食べるのは絶対にNGです。

簡潔な答え:
上限は存在します

2つの視点から説明しましょう:

  • 中医学の観点
    クコの実は性質は甘味・平。肝臓や腎臓を補い、精力や視力を高める効果があります。ただし温補作用を持つため、体に薪をくべるようなもの。適量なら温かさを与えますが、過ぎれば「発火」=「体に熱がこもった状態(体が熱くなる)」を引き起こします。

  • 栄養学の観点
    クコの実の糖分・カロリーは案外高いです。ベタインなどの活性成分も含まれますが、少量は有益でも、過剰摂取は身体に負担となります。

では、1日どれくらいが適量か?
健康な成人の場合、1日にひとつまみ(約15~20g=粒なら20~30粒程度)が目安です。
お茶やスープに使う場合は、全部を食べないため少し多めでも構いません。ただし、もともと体が熱くなりやすい体質の方は、さらに減量する必要があります。


過剰摂取で考えられる「トラブル」

  1. 「体のほてり」警告
    最も一般的な問題です。温補作用のあるクコを摂りすぎると、体内の熱が過剰になり、口の渇き・喉の痛み・目の充血・鼻血・ニキビなどが現れることが。健康を願ったのに、かえって「火照り」が強まります。

  2. 血糖値の「ジェットコースター」
    小さな粒ですが糖分は多め。血糖コントロールが必要な方(糖尿病患者など)やダイエット中の方の場合、乾燥クコを大量に摂取すると血糖値が急上昇し、安定化や体重管理に悪影響を与えます。

  3. 胃腸が「不快感を示す」
    食物繊維を含むため、適量なら腸の動きを促進します。しかし一度に大量に食べると、胃腸が敏感な方は腹部膨満感や下痢を起こす可能性があります。

  4. 薬剤との「相互作用」
    特に重要なポイントです! クコには活血作用があり、薬の効果に影響を与える可能性があります。

    • ワルファリンなどの抗凝固薬を服用中の方は要注意! 過剰摂取で薬効が増強され、出血リスクが高まります。
    • 血糖降下薬・降圧薬服用中の場合も、大量摂取で薬効が乱れる恐れがあります。不安な場合は必ず医師に相談しましょう。

特に注意が必要な方

上記に加え、以下の方は摂取量に気をつけて:

  • 風邪・発熱中・炎症がある方:温補作用が症状を悪化させる恐れ。
  • 普段から体が熱くなりやすい・脾胃湿熱体質(舌苔が厚いなど)の方:より「ほてり」症状が出やすくなります。
  • 下痢中の方:軽い下剤効果で下痢が悪化する可能性。
  • クコの成分にアレルギーがある方(症例は稀ですが存在します)。

まとめると、クコは良いサポーターですが「万能薬」ではありません。日々の食事に少量をプラスし、継続的に適量を摂ることで、その効能を長く享受できます。「1日250g」といったネット情報は信じないでください。それは「養生」ではなく「身体を害する」行為になりかねません。

「薬にも三分の毒」という格言を忘れずに。たとえ食品でも、過剰摂取は問題を引き起こします。ご自身の体の声に耳を傾け、最適な量を見極めてください。

作成日時: 08-19 02:44:48更新日時: 08-19 06:02:00