太一 亮介
太一 亮介
Student specializing in space robotics and autonomous exploration.
こんにちは!人類の月面着陸について、多くの方が少し曖昧に感じているかもしれませんが、実は答えは非常に明確です。
これまでに、人類は合計6回の有人月面着陸に成功しています。
この6回の月面着陸はすべて、アメリカの**アポロ計画(Apollo program)**によって、1969年から1972年というわずか3年余りの期間に達成されました。以下に、その6つの成功したミッションをリストアップしますので、より分かりやすくなるでしょう。
1. アポロ11号 (Apollo 11)
- 日時: 1969年7月20日
- 月面着陸宇宙飛行士: ニール・アームストロング (Neil Armstrong)、バズ・オルドリン (Buzz Aldrin)
- 意義: これは人類が初めて月面に足跡を残した瞬間です。アームストロングは歴史に残る名言を残しました。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」
2. アポロ12号 (Apollo 12)
- 日時: 1969年11月19日
- 月面着陸宇宙飛行士: ピート・コンラッド (Pete Conrad)、アラン・ビーン (Alan Bean)
- 豆知識: このミッションは、3年前に打ち上げられた無人探査機「サーベイヤー3号」のすぐ隣に正確に着陸し、その一部の部品を持ち帰りました。
3. アポロ14号 (Apollo 14)
- 日時: 1971年2月5日
- 月面着陸宇宙飛行士: アラン・シェパード (Alan Shepard)、エドガー・ミッチェル (Edgar Mitchell)
- 豆知識: シェパードは密かにゴルフのクラブとボール2個を月へ持ち込み、見事に2打を放ち、「月面ゴルフの第一人者」となりました。
4. アポロ15号 (Apollo 15)
- 日時: 1971年7月30日
- 月面着陸宇宙飛行士: デビッド・スコット (David Scott)、ジェームズ・アーウィン (James Irwin)
- 大きな進歩: このミッションでは初めて月面車が使用され、宇宙飛行士が月面を「運転」できるようになり、探査範囲が大幅に拡大しました。
5. アポロ16号 (Apollo 16)
- 日時: 1972年4月21日
- 月面着陸宇宙飛行士: ジョン・ヤング (John Young)、チャールズ・デューク (Charles Duke)
- 探査の焦点: 主に月の高地での地質調査が行われました。
6. アポロ17号 (Apollo 17)
- 日時: 1972年12月11日
- 月面着陸宇宙飛行士: ユージン・サーナン (Eugene Cernan)、ハリソン・シュミット (Harrison Schmitt)
- 意義: これは現在までで最後の有人月面着陸ミッションです。サーナンは月面に足跡を残した最後の人物となりました。シュミットは月面に降り立った初の専門地質学者でもあります。
有名なアポロ13号はどうなったの?
トム・ハンクス主演の映画『アポロ13号』をご存知かもしれません。このミッションは当初、3回目の月面着陸を予定していましたが、月へ向かう途中でサービスモジュールの酸素タンクが爆発するという重大な事故が発生しました。最終的に月面着陸計画は中止されましたが、3人の宇宙飛行士は地上管制センターの助けを借りて、数々の困難を乗り越え、奇跡的に地球へ無事帰還しました。そのため、月面着陸は成功しなかったものの、「成功した失敗」として称えられ、宇宙開発史における伝説となっています。
まとめ:
- 成功した月面着陸回数: 6回
- 月面に降り立った人の総数: 6回のミッションで各2人、合計12人です。
- 現状: 1972年のアポロ17号以降、人類は月面に降り立っていません。しかし現在、アメリカは新たな「アルテミス計画(Artemis program)」を進めており、中国も有人月面着陸を積極的に計画しています。もしかしたら近い将来、私たちは再びこの歴史的な瞬間を目撃できるかもしれません。