全く食欲がないのですが、無理に食べるべきでしょうか?
抱抱ね、あなたの悩みを見て、とてもよくわかる気がするよ。失恋で心が空っぽになるあの感覚は、本当に何も食べる気が起きなくさせて、まるで世界全体が色を失ったように感じさせるものね。
「無理に食べるべきか」についての私のアドバイスは:「無理強い」はダメだけど、「自分を導いて」「自分をなだめて」食べるようにするということ。
少し回りくどいかもしれないから、その理由を説明するね。
なぜ食欲がなくなるの?
まず理解してほしいのは、これはあなたのせいでも「わがまま」でもないってこと。これはごく自然な生理的反応なの。
失恋は大きな精神的ストレスと感情の揺れをもたらす。私たちの脳は「コルチゾール」というストレスホルモンを分泌するの。これによって体は「闘争・逃走反応」というストレス状態に入る。この状態では、体は「今は食事の時じゃない、もっと大事なこと(危機対応)を処理しなきゃ!」と思い込み、自ら消化器系の機能を抑制する。だから自然と食欲がなくなるの。
つまり、あなたが食べられないのは、あなたの体が大きな感情的なストレスに耐えている証拠なのよ。
なぜ完全に食べないのはダメなの?
道理は簡単、体は資本だから。あなたの体は今「感情の嵐」を経験している最中で、それ自体が膨大なエネルギーを消耗している。ここで燃料補給をしなければ、ガソリンが切れかけている車が山道を走るようなもの。すぐにガタがくるわ。
体が弱れば、感情を処理したり、未来を考えたり、失恋の影から抜け出したりする力もさらに弱まる。これは悪循環を生むだけ。
だから今、食べることは、美味しさを楽しむためではなく、あなた自身にエネルギーを補給し、この「感情との戦い」に勝つための力をつけるためなの。
じゃあ、具体的にどう「なだめて」食べるようにするの?
「なだめる」んだから、「無理強い」は禁物。今のあなたに必要なのは、さらに自分にプレッシャーをかけることじゃない。以下の方法を試してみて:
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流動食・半流動食から始める 全く食欲がない時、固形物を噛んで飲み込むこと自体が負担になる。飲み物から始めるのがおすすめ。飲み込みやすく、胃腸への負担も少ない。
- おすすめ:温かいおかゆ、粟のスープ、野菜スープ、プレーンヨーグルト、生搾りジュース、豆乳、牛乳。温かいスープやおかゆを一杯飲めば、水分とエネルギーが補給できるだけでなく、胃も心も温まるわ。
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少量ずつ、回数を分けて、プレッシャーを分散 ランチやディナーを一食まるまる食べようなんて考えないで。その目標は大きすぎる。三度の食事を、五〜六回、あるいは七〜八回の「ミニ食」に分けるの。
- 例:午前10時にヨーグルトを一杯、お昼に麺を数口、午後3時にバナナを一本、夜におかゆを少し。こうすれば一度に食べる量はほんの少しで、心理的負担も少なく、達成しやすいわ。
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「癒し系」の食べ物を選ぶ あっさりしていて消化が良く、調理が簡単な食べ物を選んで。脂っこいものや辛いものは今の胃腸を刺激して、余計に気分が悪くなるかも。
- おすすめ:茶碗蒸し、柔らかく煮た麺、ワンタン、バナナ、全粒粉ビスケット、ナッツ(ひとつかみ)。これらの食べ物は栄養価が良くて、とても優しい味わいよ。
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最低限の栄養は確保 どうしても食べる量が少なすぎるなら、栄養補助食品を「予備軍」として考えてみて。
- 例えば:プロテインを少量溶かしたものを一杯飲む、マルチビタミンを一粒飲む。これで、エネルギー摂取が足りない時でも、体に必要な微量栄養素が不足するのを防げるわ。
食べることは、失恋から抜け出す第一歩
今の「食べる」という行為を、自分自身への思いやりと責任だと思ってほしい。
誰かのために食べているわけでも、任務をこなしているわけでもない。あなた自身にエネルギーを補給して、泣く体力、考える体力、立ち直る体力をつけるためなの。
食べること以外にも、自分を助けるためにできることはあるわ:
- 悲しむことを許可する:泣きたくなったら泣いていいの。感情には出口が必要よ。
- 誰かに話す:一番信頼できる友達や家族を探して、心の苦しみを話してみて。話を聞いてもらい、理解されること自体が癒しになる。
- 軽い運動をする:ジムで筋トレなんて無理しないで。外を散歩したり、日光を浴びたり、家で簡単なストレッチをしたり。体を動かすとストレス発散になるし、優しく食欲を目覚めさせる助けにもなる。
- 少しだけ注意をそらす:頭を使わないコメディ映画を見る、リラックスできる音楽を聴く、部屋を片付ける。自分に「ぼーっとする」時間を少しだけ作ってみて。
最後に伝えたいこと
友よ、失恋は重い風邪をひいたようなもの。熱が出たり、鼻水が出たり、全身がだるくなったりする。食べられないのは、その症状の一つに過ぎないの。
すぐに「元気になろう」と無理する必要はない。でも今の自分を、病気の子供を世話するように、辛抱強く、優しくケアしてあげてほしい。まずは温かいお湯を一杯飲むこと、温かいおかゆを数口食べることから始めてみて。
体にエネルギーが満ちてこそ、心はゆっくりと癒されていく力を持てる。
どうか、どうか自分を大切にしてね。全ては必ず過ぎ去っていくから。