現代日本において、環境規制や環境意識は旧型JDM改造車にどのような影響を与えているのでしょうか?
はい、この質問、JDM好きならめちゃくちゃ気になるところですよね。僕も古いスポーツカーに乗ってるんで、肌で感じていることをお話ししますね。
結論から言うと、現代日本の環境規制と世間の目は、古いJDMカスタムカーにとっては正直、かなり厳しい逆風です。昔みたいにやりたい放題ってわけにはいかないのが現実ですね。
具体的にどういう影響があるのか、几个のポイントに分けて説明します。
1. まずは最大の壁、「車検(Shaken)」
日本には「車検」っていう、2年に1回(新車初回は3年)の厳しい車両検査制度があります。これが古いJDMカスタムには大きな壁として立ちはだかります。
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排気ガス規制(排ガス)
- 昔のクルマなので、今のプリウスみたいなクリーンさは求められません。でも、そのクルマが製造された年代の排ガス基準はクリアしないといけません。
- 問題はチューニングです。例えば、タービンを交換したり、エンジンをいじってパワーを上げると、燃焼が不完全になって排ガスが濃くなりがちです。特に「触媒(しょくばい)」っていう排ガスをキレイにする装置を外しちゃうカスタム(通称「触媒ストレート」)は、一発でアウト。これは違法改造なので、車検に通らないどころか、警察に見つかると整備命令が出されます。
- なので、今のまともなJDMファンは、排ガス浄化性能が高い「スポーツ触媒」っていうパーツに交換します。これならパワーもそこそこ出て、車検もクリアできる。でも、安くはないんですよ、これが。
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騒音規制
- JDMといえば、やっぱりマフラー交換は定番カスタムですよね。でも、これも音量が厳しく規制されています。
- 「ブォォォン!」っていう大きな音は、検査官に「はい、アウトー」って言われちゃいます。年々この基準も厳しくなっていて、昔はOKだったマフラーが今はNG、なんてこともザラにあります。
- だから、「JASMA」とか「JQR」っていう業界団体の認定を受けた「車検対応マフラー」を選ぶのが基本中の基本。それでも経年劣化で中の消音材がなくなって音が大きくなり、車検で引っかかる…なんていう悲しいことも起きます。
(車検はまさにクルマの健康診断。でも、カスタムカーにとっては審判の日でもあるんです)
2. サイフに厳しい、「税金」のペナルティ
環境に優しいクルマを増やすっていう国の方針で、古いクルマには税金が高くなるペナルティが課せられます。
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自動車税
- 毎年払う税金ですが、新車登録から13年を超えると、税額が約15%もアップします。
- 例えば、シルビアやRX-7、スカイラインGT-Rみたいな90年代のJDMは、もれなくこの対象。毎年の維持費が地味に、でも確実に上がっていくんです。
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自動車重量税
- これは車検の時に払う税金です。これも13年超、さらに18年超で段階的に高くなります。
- つまり、「古いクルマに乗り続けるより、エコカーに買い替えた方がおトクですよ」っていう、国からの無言のプレッシャーが常にあるわけです。
3. 社会の目とオーナーの意識の変化
規制や税金だけじゃなく、周りの人の「目」も大きく変わりました。
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「うるさい」「環境に悪い」というイメージ
- 今の日本では、静かなハイブリッド車やEVが「良いクルマ」のスタンダード。そんな中で、大きな音を立てて走る古いスポーツカーは、正直、近所迷惑だと思われがちです。
- 特に早朝や深夜にエンジンをかけると、苦情につながることも。昔は「元気でいいね!」なんて言ってくれたおじさんも、今は眉をひそめる時代です。
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だからこそ、オーナーの乗り方がスマートになった
- こういう状況だからこそ、本当にJDMカルチャーを愛している人たちは、昔の「暴走族」みたいなイメージを払拭しようと努力しています。
- 例えば…
- 住宅街ではエンジンを吹かさない。
- 車検対応の静かなマフラーを選ぶ。
- こまめにオイル交換をして、黒い煙が出ないようにメンテナンスする。
- アイドリングを控える。
- こんなふうに、**「どうすれば現代社会と共存しながら、この素晴らしい文化を楽しめるか」**を考えるオーナーが主流になっています。
まとめ
というわけで、現代日本の環境規制や社会の意識は、古いJDMカスタムカーにとっては、正直なところ強い逆風です。維持するにはお金もかかるし、気も遣う。
でも、面白いのは、この逆風があるからこそ、JDMカルチャーがより成熟し、洗練されてきているとも言えるんです。
ただパワーを追い求めて爆音を撒き散らすのではなく、「クリーンに、合法的に、そしてカッコよく」。これが今の日本のJDMシーンの新しいスタイルになりつつあります。古い名車を未来に残していくための、僕らファンたちの知恵と愛情の表れ、ってわけですね。