ニュージーランドは二重国籍を認めていますか？

回答内容：ニュージーランドの二重国籍について、分かりやすく説明しますね。

結論はシンプルです：はい、ニュージーランドは完全に二重国籍を認めています。

つまり、ニュージーランド政府側には全く問題がないということです。具体的に見ていきましょう：

外国籍の方の場合：ニュージーランド市民権（いわゆる「帰化」）を申請し取得する際、ニュージーランド政府は元の国籍の放棄を求めません。
ニュージーランド国籍保持者の場合：出生、親子関係、または他国での居住などを通じて別の国の国籍を取得しても、ニュージーランド政府はそれによってニュージーランド国籍を剥奪することはありません。

簡単に言えば、ニュージーランドの法律上、ニュージーランドのパスポートと別の国のパスポートを両方持つことは全く問題ありません。

ここが最も重要であり、多くの人が見落としがちな点です。ニュージーランドが二重国籍を認めていても、それはあくまで「一方的な」スタンスです。最終的に実際に二重国籍を持てるかどうかは、もう一方の国籍を持つ国がそれを認めているかどうかにかかっています。

二つの例で説明しましょう：

ケース1：相手国が二重国籍を認めていない場合（例：中国） 例えば、あなたが元々中国籍であるとします。中国の国籍法は二重国籍を認めていません。したがって、ニュージーランド国籍を取得する宣誓を行った瞬間に、中国法上では自動的に中国国籍を喪失したとみなされます。この場合、ニュージーランドはあなたが中国籍を保持することに異議はありませんが、中国側が認めない以上、実際には二重国籍を持つことはできません。ニュージーランド籍と中国籍のいずれかを選ぶ必要があります。
ケース2：相手国も二重国籍を認めている場合（例：英国、アメリカ、オーストラリア等） 逆に、あなたが英国、米国、カナダ、オーストラリアなど、二重国籍を認めている（または黙認している）国の国籍保持者である場合、ニュージーランドに帰化しても元の国籍を保持し続けることができます。これにより、合法的に二つのパスポートを持ち、両方の国の国民としての権利を享受できます。

国籍の保持：あなたの出身国が認めている限り、ニュージーランド市民になっても、引き続きその国の国民であり続けることが可能です。
権利と義務：両方の国の国民としての権利（選挙権、社会保障など）を同時に享受できますが、その一方で、それぞれの国で課せられる義務（納税義務や兵役義務など）も同時に負うことになります。
渡航の利便性：二つのパスポートを所持することで、国際旅行が格段に便利になります。例えば、ニュージーランドへの入出国にはニュージーランドのパスポートを、出身国への入国には元の国のパスポートを、第三国への渡航ではビザ免除や入国条件の有利な方のパスポートを使用する、といったことが可能です。

したがって、最終的な結論は：ニュージーランドは確かに二重国籍を認めていますが、実際に二重国籍を持てるかどうかは、あなたが持つもう一方のパスポートの発給国の規定次第です。いかなる決定をする前にも、まずはご自身の出身国の関連法をよく調べることを強くお勧めします。