ステーブルコインの「安定性」は本当に信頼できる?永遠に1ドルと同価値なのか?
ねえ、仮想通貨ビギナーの君!USDTやUSDCといったステーブルコインは、暗号資産界の「安定派」として知られているよね。ビットコインのような乱高下なく、1ドル前後の価格を維持するのが目的だ。でも本当にそんなに信頼できるの?永遠に1ドルと同価値なんだろうか?順を追って、お茶を飲みながら話すように分かりやすく説明しよう。
まずステーブルコインとは何か
- 簡単な定義:価格「安定」を目的に設計された暗号資産。大半は米ドルに「ペッグ」(連動)されており、1コイン=1ドルが原則。
- 必要性:暗号資産市場は変動が激しく(ビットコインは一日で10%変動も)、ステーブルコインは「安全な避難港」として資産価値の急落を防ぐ。USDT(テザー)やUSDC(サークル社発行)が代表的で、実在するドルや資産による裏付けを主張している。
具体例:100ドルで暗号資産を買いたいが、相場暴落が怖い場合。まず100USDTに換え、適切なタイミングでビットコイン購入に充てられる。USDTが価値を「固定」する役割を果たすわけだ。
どうやって「安定」を維持するのか?
魔法ではなく、特定の仕組みに依存:
- 資産担保型(主流):発行企業が預金や国債などの裏付け資産を保有すると主張。例:1USDT発行につき1ドルを銀行預金。換金時は現実のドルと交換。
- アルゴリズム型:実資産ではなく、供給量を自動調整するプログラムで価格安定を図る。例:TerraUSD(UST)はコインの鋳造/焼却でバランス維持(ただし後述する大問題が発生)。
- その他:DAIのようにビットコイン等の暗号資産を担保にするタイプも。
理想的に聞こえる?でもこれらの仕組みは完璧ではない。
「安定性」の信頼度は?永遠に1ドルなのか?
答え:永遠ではない。相対的に安定しているが、リスクは存在し1ドルから乖離(「ペッグからの脱却」)する可能性がある。
- 概ね安定:平常時はUSDT/USDCは0.99~1.01ドルで小幅変動。理由はアービトラージ(裁定取引)の存在——0.98ドルまで下落すれば、1ドル回復時の利益を狙う買い注文が入り、価格が自然に修正される。
- 絶対ではない:歴史的な乖離事例あり!
- 小規模事例:2022年暗号資産暴落時、USDTが一時0.95ドルまで下落したが速やかに回復。
- 大崩壊事例:2022年TerraUSD(UST)が1ドルからほぼ0円に暴落!アルゴリズム制御の失敗と市場の信頼崩壊がドミノ倒しを引き起こし、多くの投資家が被害を受けた。
- 不安定化要因
- 発行体の信用リスク:準備金不足疑惑(USDTは過去に疑念持たれた)が広まると売り浴びせで価格下落。
- 市場パニック:市場混乱時に換金殺到で需給バランス崩壊。
- 規制リスク:米国当局がUSDCの透明性強化を要求するなど。規制違反で危機に陥る可能性。
- ブラックスワン:銀行危機やハッキングで裏付け資産が毀損する恐れ。
要するに、ステーブルコインの「安定」は信用と仕組みに依存しており、信用が失われると崩壊する。FRBが保証する実ドルとは根本的に異なる。
ステーブルコイン利用のアドバイス(初心者向け)
- 全財産を預けない:ビットコインより安定しているが銀行預金ではない。分散保管を心がけよう。
- 信頼性の高い銘柄を選ぶ:監査が厳格で透明性の高いUSDCを優先。USDTは規模最大だが論争が多い。アルゴリズム型は知識がある人以外避けること。
- リスクを認識:短期間の価格乖離は起こり得るが、主要コインは概ね回復する。暗号資産界に「絶対安全」は存在しない。
- 情報収集を習慣に:CoinMarketCap等でリアルタイム価格を確認。発行体のレポートにも目を通そう。
まとめると、ステーブルコインの「安定性」は比較的信頼でき、暗号資産の荒波を避ける役に立つ。ただし「1ドル固定」は絶対ではない。運転時のシートベルトのようなもの——有用だが、スピードを出しすぎるなよ!初心者は少額から始め、徐々に理解を深めてね。質問があれば、いつでもどうぞ~