いつ家の鍵を受け取れますか?引き渡し時に何を確認すべきですか?

作成日時: 8/11/2025更新日時: 8/17/2025
回答 (1)

おめでとうございます!ここまで来れば、鍵を受け取って新生活を始めるまであと一歩です。ご安心ください、この2つの疑問を徹底的に分かりやすく説明します。


Part 1: いつ家の鍵を受け取れるのか?

簡単に言うと、すべての購入代金(いわゆる「残代金決済」)を支払ったその日のその場で、鍵を受け取れます

通常の流れは以下の通りです:

  1. 「決済日」の設定 これは購入プロセスで最も重要な日です。売主、不動産仲介業者、司法書士(所有権移転手続きの専門家)と共に、通常はあなたが融資を受ける銀行の会議室などで行います。

  2. 最終書類確認と支払い 決済日当日、司法書士がすべての書類を最終確認し、問題がないことを確かめます。その後、銀行振込で、購入代金の残金、固定資産税、仲介手数料など、すべての残金を売主や関係者に一括で支払います。

  3. 入金確認と鍵の引き渡し ここが最も感動的な瞬間です!売主が銀行口座への全額入金を確認したら、その場にいる全員の前で、家のすべての鍵をあなたに手渡します。

    ポイント:

    • ここで言う「すべての鍵」とは、玄関の鍵だけでなく、予備鍵、郵便受けの鍵、マンションの共用部の鍵、物置の鍵なども含みます。必ずその場で種類と数を確認しましょう。
    • 鍵を受け取ったその瞬間から、法律上も事実上も、その物件は完全にあなたの所有物となります!

まとめると:全額支払い完了 → 売主による入金確認 → その場での鍵引き渡し。この一連の流れは、通常決済日の午前中には完了します。


Part 2: 引き渡し時には何をチェックすべきか?

この作業は日本では「引渡し前の最終確認」または(新築物件の場合)「内覧会」と呼ばれます。通常、上記の「決済日」の数日前に設定されます。これは買い手として物件をチェックする最後の機会です。必ず入念に行いましょう!

新居の「全身健康診断」だと考えてください。

チェック前に持参するもの

  • 売買契約書と間取り図: 間取り、コンセント位置、設備の型番などが契約内容と一致するか確認するため。
  • メジャー(巻尺): 冷蔵庫や洗濯機を置くスペースの寸法など、重要な場所のサイズを測るため。
  • スマートフォン/カメラ: 問題点を見つけたら、すぐに写真に記録するため。
  • 充電器や小型家電: 各コンセントの通電テストをするため。
  • 懐中電灯: クローゼットやシンク下など、暗い場所をチェックするため。
  • 付箋とペン: 問題点を見つけた場所に印をつけ、後で話し合いやすくするため。
  • (任意)ビー玉や水準器アプリ: 床の水平をチェックするため(少し大げさですが、新築物件には有効です)。

チェックリスト(外から内、大きいものから小さいものへ)

【外部】(一戸建ての場合)

  • 外壁と基礎: 明らかなひび割れや損傷はないか?
  • インターホン/ドアホン: 押して正常に作動するか?
  • 郵便受け: 開閉・施錠は正常か?
  • 駐車場/庭: 地面は平らか、破損はないか?

【内部】(マンション・一戸建て共通)

  1. ドア・窓

    • 全てのドアと窓を開閉・施錠し、スムーズに動くか、異音はないか確認。
    • 網戸に破れはないか?
    • ガラスに傷はないか?
  2. 壁・床・天井

    • 傷、汚れ、へこみ、ひび割れがないか細かく確認。
    • 壁紙はきれいに貼られているか、端が剥がれていないか。
    • 床を歩いて「きしみ」などの異音がしないか。
  3. キッチン

    • 蛇口: 冷水・温水を出し、水圧は十分か、排水はスムーズか。
    • シンク下: 懐中電灯で照らし、水漏れの跡がないか。
    • キャビネットと引き出し: 全て開閉し、スムーズに動くか、破損はないか。
    • ガスコンロ、換気扇、食洗機等: 型番が契約通りか確認し、基本機能をテスト。
  4. トイレ・浴室

    • 便器: 水を流し、詰まりはないか、タンクへの給水は問題ないか。
    • シャワー・浴槽: 冷水・温水を出し、水圧と排水の速さを確認。
    • 換気扇: 作動音は正常か。
    • 鏡・収納: 破損はないか。
  5. 電気設備

    • 全てのコンセント: 持参した充電器で一つずつ通電テスト。
    • 全ての照明: スイッチを全て操作。
    • エアコン: 冷房・暖房モードを起動し、正常に風が出るか。
    • 分電盤(ブレーカー): 場所を確認し、各スイッチが正常に作動するか。
  6. その他

    • 収納(クローゼット/押入れ): 内部は清潔か、破損や湿気・カビはないか。
    • バルコニー: 排水口は詰まっていないか、手すりはしっかり固定されているか。

問題が見つかったら?

慌てる必要はありません。特に新築物件では、小さな不具合はよくあることです。

  1. その場で指摘: 同席している不動産仲介業者や建築会社の担当者に、その場で問題点を伝える。
  2. 写真記録: 「パシャリ」と撮影し、証拠を残す。
  3. 書面での確認: 業者が持つチェックリストに、発見した全ての問題点を明記し、誰が(通常は売主または建築会社)、いつまでに修復するかを書面で確認する。
  4. 修復確認: 通常、残金支払い・鍵受け取りまでに修復されます。間に合わない場合は、その後の修復時期と方法を書面で約束する。

この最終確認は非常に重要で、買い手としての最も重要な権利の一つです。遠慮したり面倒に思ったりせず、しっかりと時間をかけてチェックしましょう。そうすることで、日本の新生活を安心してスタートさせられます!

どうぞ、すべてが順調に進み、一日も早く鍵を受け取れますように!

作成日時: 08-11 12:20:18更新日時: 08-12 02:24:57