こんにちは!この質問ですね。ニュージーランドでの医療と薬の購入について、私の経験から分かりやすくお話ししましょう。
大まかに言って、便利ですが、そのロジックは日本と大きく異なります!
簡単に要約すると:緊急性のない病気は、かかりつけ医を予約すれば非常に便利です。命にかかわる急病なら、救急外来に行けば、これも便利です。そこまで急ではないけれど待てない場合は、Urgent Care(緊急クリニック)が利用できます。薬の購入のしやすさは、買いたい薬によって全く異なります。
以下に詳しく説明します。
第一部:受診方法
ニュージーランドでは、受診は基本的に2つのケースに分けられます。
1. 日常的な受診:かかりつけ医 (GP - General Practitioner) を探す
このGPは、あなたの「健康の管理人」と理解してください。ニュージーランドでは、よほどの緊急事態でない限り、すべての健康問題の最初の窓口はGPです。
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流れはどうなっていますか?
- 登録: 自宅近くのクリニック(Medical Centre)でGPに登録する必要があります。登録すると、その後の受診料がずっと安くなります。政府が補助してくれるからです。(強くお勧めします: 移住して落ち着いたら、最初にGPのクリニックに登録することです!)
- 予約: 体調が悪くなったら、クリニックに電話するか、オンラインで時間を予約します。通常、当日か翌日には予約できますが、人気のあるGPだと数日待つこともあります。
- 診察: 時間通りに受診し、医師に症状を伝えます。通常、1回の予約は15分なので、何を聞きたいか事前に考えておくのが良いでしょう。医師は診断を下し、薬を処方したり、検査を勧めたり、専門医(Specialist)に紹介したりします。
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便利ですか?
- 便利な点: 予約制なので、病院で混雑に並ぶ必要がありません。医師との固定的な関係により、あなたの健康状態をよく理解してもらえます。
- 不便な点: 日本のように、今日専門医に診てもらいたいと思ったら、直接専門医の予約を取って行けるわけではありません。まずGPを通して、彼が専門医の受診が必要かどうかを判断する必要があります。そして何をするにも予約が必要で、飛び込み受診はできません。
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費用: 登録後、GPの受診料は1回につき約20~70ニュージーランドドルですが、クリニックや年齢、身分(例えばコミュニティーサービスカードを持っているともっと安くなります)によって異なります。
2. 緊急時:救急外来 (A&E または Urgent Care) に行く
- 命にかかわる急病: 心臓発作、重度の交通事故、呼吸困難など、直接 111 に電話して救急車を呼ぶか、家族に連れて行ってもらい公立病院の救急外来(A&E - Accident and Emergency)へ向かいます。これは命を救う場所であり、完全に無料ですが、待ち時間は病状の緊急度によって異なり、命にかかわらない場合は長く待つこともあります。
- GPを待てないけれど命にかかわらない: 週末に子供が突然高熱を出した、誤って手を深く切った、足首を捻挫したなど。この場合、Urgent Care クリニックに行くことができます。これは「強化版」のGPクリニックのようなもので、予約不要で直接行けます。しかし、費用はGPよりもかなり高く、通常80ニュージーランドドル以上かかります。
第二部:薬の購入方法:処方薬 vs. 市販薬
これはニュージーランドと日本との大きな違いで、管理が非常に厳格です。
1. 処方薬 (Prescription Medicine)
定義: 医師(例えばあなたのGP)が処方箋を発行しなければ購入できない薬。例えば抗生物質、降圧剤、ほとんどの喘息吸入器、強力な鎮痛剤、精神科薬などです。
購入方法:
- GPが診察後、薬が必要だと判断すると、「電子処方箋」を発行します。
- この電子処方箋は、ニュージーランドのどの薬局(Pharmacy/Chemist)のシステムにも直接送られます。
- あなたは自分の身分証明書(例えば運転免許証)を持って、どの薬局にでも行き、薬剤師に名前と生年月日を伝えれば、彼らはあなたの処方箋を呼び出せます。
- 支払いをして、薬を受け取ります。薬剤師が用法・用量を詳しく説明してくれます。
費用: 政府補助の対象となる居住者/市民の場合、ほとんどの処方薬は、1種類につき5ニュージーランドドルの処方手数料を支払うだけで、残りは政府が負担します。この制度は非常に手厚いです!ただし、医師が処方した薬が政府の補助リスト(PHARMAC list)にない場合、自費となり、非常に高価になることもあります。
管理の特徴:
- 非常に厳格: 医師の処方箋がなければ、絶対に購入できません。薬剤師に「融通を利かせてもらおう」と思っても不可能です。
- 補充不可: 処方箋に記載された回数分しか薬を受け取れません。使い切ってもう一度欲しい場合は?申し訳ありませんが、再度GPを予約し、診察を受けてから医師に再処方してもらう必要があります。
2. 市販薬 (Over-the-Counter Medicine, OTC)
これらの薬は医師の処方箋を必要としませんが、その成分と潜在的リスクに基づいて、さらに3つのレベルに分類されます。この分類は非常に興味深いです:
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レベル1:薬剤師専売薬 (Pharmacist-Only Medicine)
- どんな薬? 比較的効果が強かったり、専門的な指導が必要な薬。例:特定の強力な風邪薬(プソイドエフェドリン代替品を含むもの)、緊急避妊薬、特定の抗アレルギー薬。
- どこで買える? 薬局(Pharmacy)でのみ購入できます。
- どうやって買う? これらの薬は通常、カウンターの奥に置かれています。必ず薬剤師(Pharmacist)に相談する必要があり、薬剤師はいくつかの質問をして、あなたがその薬に適していることを確認してから販売し、あなたの個人情報を記録します。友人に代わりに買ってもらうことはできません。
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レベル2:薬局専売薬 (Pharmacy-Only Medicine)
- どんな薬? レベル1よりもリスクは低いけれど、やはり薬局での販売が必要な薬。例:一部の市販の強力な鎮痛剤(Nurofen Plusなど)、鵞口瘡(がこうそう)や尿路感染症を治療する一部の市販薬。
- どこで買える? 同様に薬局(Pharmacy)でのみ購入できます。
- どうやって買う? これらもカウンターの奥や、薬剤師の視界に入る棚に置かれています。レベル1のように詳細な質問を受ける必要はありませんが、スーパーマーケットで気軽に購入することはできません。
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レベル3:一般販売薬 (General Sale Medicine)
- どんな薬? 最も一般的でリスクの低い薬。例:一般的なパラセタモール(Panadol)、イブプロフェン(Ibuprofen)、のど飴、ビタミン剤、一部の穏やかな抗アレルギー薬、絆創膏など。
- どこで買える? どこでも! 薬局、スーパーマーケット、コンビニエンスストア(Dairy shop)、ガソリンスタンドでも購入できます。
- どうやって買う? コーラを買うように、棚から取ってレジで会計するだけです。
まとめ
特徴 | 受診 | 処方薬の購入 | 市販薬の購入 |
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核心ロジック | GPの予約が第一歩 | 医師の処方箋が必須 | 段階的管理、気軽に買えるものから薬剤師への相談が必要なものまで |
利便性 | 予約制に慣れれば、時間の節約になり非常に便利 | 流れは明確だが、「近道」はできない | 通常の軽微な症状(頭痛、発熱)の薬は、スーパーマーケットでも購入可能で非常に便利 |
厳格さ | GPは「門番」、気軽に専門医には会えない | 非常に厳格、処方箋がなければ一歩も進めない | 厳格さは薬のリスクに応じて異なり、分類されている |
新人へのアドバイス | なるべく早くGPに登録する | 医師の指示を厳守し、定期的に受診して薬の処方を受ける | 薬の分類を理解し、軽い病気の場合は直接薬局で薬剤師に相談することも可能。彼らは非常に専門的で、GP受診の時間とお金を節約できる |
この説明がお役に立てれば幸いです!総じて、ニュージーランドの医療システムは非常に効率的で人間的であり、慣れると非常に使いやすいと感じるでしょう。ニュージーランドでの生活が順調であることを願っています!