看護学の授業は難しいですか?たくさん暗記する必要がありますか?
作成日時: 8/9/2025更新日時: 8/18/2025
回答 (1)
こんにちは!この質問を見て、まるで昔の自分を見ているようでした。私も先輩たちに全く同じ質問をしたことがあります。経験者として、私の実感をぜひお話ししたいと思います。
結論から言うと:暗記は必要です。しかも膨大に!でも、それだけではありません。
看護学を学ぶことを家を建てることに例えると、レンガ(暗記)だけでは家は建ちません。設計の仕方、施工の仕方(理解と応用)も知らなければならないのです。
1. 「暗記」は土台。避けられない肉体労働
ええ、看護学で覚えなければならないことは本当に山ほどあります。特に基礎段階では。この部分はある種「丸暗記」に近く、基礎固めとして避けては通れません。
- 解剖学 & 生理学:これは最も基礎です。全身の骨の数、筋肉の数、心臓の拍動の仕組み、腎臓の濾過機能…これらは人体の「取扱説明書」です。完璧に暗記しなければなりません。でないと、患者さんが「肝臓が痛い」と言っても、肝臓がどこにあるのか分からないことになります。
- 薬理学:これは間違いなく「天書」レベルです。何百、何千という薬。それぞれの名前(商品名、化学名)、作用、副作用、用法・用量、禁忌症…期末試験前には、まるで電話帳を暗記している気分になるでしょう。例えば、同じ降圧剤でも、なぜこの患者には「XXプリル」、あの患者には「XXジピン」を使うのか? その背景には覚えるべき知識が詰まっています。
- 様々な疾患と看護ルーチン:例えば、虫垂炎の典型的な症状は? 心筋梗塞の患者への最初の看護処置は? 糖尿病患者の食事の注意点は? これらは一つ一つの知識点であり、頭に入れておき、いざという時にすぐに思い出せる必要があります。
- 様々な手技の手順:注射、点滴、胃管挿入、導尿…各操作の順序や注意事項も、教科書を暗記するように覚えなければなりません。
まとめると:学習初期は、自分が記憶装置になったように感じ、毎日必死で頭に情報を詰め込むことになります。これは避けられない道であり、その後のすべての基礎となる土台です。
2. 「理解」は骨組み。知識を生きたものにする
「暗記」が肉体労働なら、「理解」は技術的な仕事です。教科書を暗記するだけでは、良い看護師にはなれません。むしろ、ミスを犯す可能性すらあります。
- 知識の統合:A、B、Cという三つの知識点を暗記しても、臨床で出会う患者はA+B+Cという複雑な状態かもしれません。例えば、高血圧で糖尿病もあるおばあさんが、今日転んで骨折したとします。この時、骨折のケアだけを考えていてはいけません。痛みやストレスで血圧や血糖値が変動しないか、薬の相互作用はないか、といったことも考慮しなければなりません。これが、バラバラの知識点をつなぎ合わせ、知識のネットワークを形成することです。
- 「なぜ」を理解する:なぜそうするのか? これが看護学と単なるサービス業との最大の違いです。なぜ「ダブルチェック(三査七対)」が必要なのか? 確認を怠れば、薬を間違えて命に関わるからです。なぜ心不全の患者には輸液速度を厳密に管理するのか? 速すぎると心臓に負担がかかり、症状が悪化するからです。背景にある「なぜ」を理解することで、突発的な状況に直面した時、杓子定規にマニュアル通りではなく、正しい判断ができるようになるのです。
3. 「実践」は内装。理論を能力に変える
看護学のもう一つの大きな難点は、実技能力です。
- モデルから実践へ:学校では、ゴム製のモデルで何百回も注射の練習をし、自分の技術は一流だと思っていたかもしれません。しかし、初めて実際の患者さんに注射をする時、手が震えて注射器すらしっかり持てない。これは全ての看護学生が通る道です。理論を完璧に覚えていても、操作ができなければ意味がありません。
- メンタルの強さ:泣き叫ぶ子供、不安な家族、緊急の救命現場…そんな中でも冷静さを保ち、手順通りに操作を完了できるか? このプレッシャーは教科書では決して味わえません。
総括すると
さて、あなたの質問に戻りましょう:
-
看護学のカリキュラムは難しいですか?
- はい、難しいです。 その難しさは複合的なものです。膨大な記憶力(文系的要素)が求められる一方、厳密な論理的思考と理解力(理系的要素)も必要とされ、さらに卓越した実技能力とメンタルの強さも求められます。
-
たくさん暗記する必要がありますか?
- はい、非常にたくさんです。 暗記は基礎です。この土台がなければ、その後の建物は決して建ちません。ただし、決して「暗記さえすれば高得点が取れる(暗記マスター)」という専門分野ではないことを、どうか覚えておいてください。
あなたへのアドバイス:
もしあなたが、看護職が安定していて就職に有利そうだからという理由だけで、医学や人をケアすること自体にあまり興味がないなら、学習過程は非常に苦痛に感じるかもしれません。しかし、もし人体の神秘に興味津々で、人を助けたいという情熱があるなら、この「難しさ」は挑戦と原動力に変わります。自分の知識と技術で実際に患者さんの苦痛を和らげられた時、その達成感は何ものにも代えがたいものです。
私の経験談が少しでもお役に立てれば幸いです!頑張ってください!
作成日時: 08-09 02:44:05更新日時: 08-10 02:34:08