こんにちは!スリランカの道路状況について、私の経験をお話しします。あなたの計画の助けになれば幸いです。
全体的に見て、スリランカの道路状況は「天国と地獄」と表現できるほど、非常に大きな差があります。単純に「良い」とか「悪い」と一括りにはできず、分けて考える必要があります。
1. 主要都市間の高速道路(コロンボから南部海岸など)
この部分の道路状況は最高で、まさに「天国モード」と言えます。例えば、コロンボ空港からゴール(Galle)へ向かう南部高速道路(Southern Expressway)は、路面が非常に良く、日本の高速道路とほぼ同じで、平坦で車線も広く、非常にスムーズに走行できます。もし主に南西海岸沿いを観光するなら、移動はかなり楽になるでしょう。
2. 一般的な国道や幹線道路(主要な町を結ぶ)
この部分から少し「挑戦的」になります。これらの道路のほとんどは片側一車線の対面通行で、道幅はそれほど広くありません。しかも、道路上にはあらゆる種類の車両がいます。猛スピードで狂ったように走るバス、のんびり走るトゥクトゥク(三輪バイク)、自家用車、大型トラック、時には道を横切る犬や牛、さらには象までいます。
ここのドライバーの運転スタイルは非常に「ワイルド」で、特にバスの運転手は、対向車が来ているにもかかわらず強引に追い越しをかけることが頻繁にあり、初めて見ると驚くかもしれません。そのため、路面自体は悪くない(ほとんどがアスファルト舗装)のですが、交通が混沌としているため、スピードは全く出せません。平均時速40~50km出れば良い方でしょう。
3. 山岳道路(重要!ヌワラエリヤ、エッラなどへ向かう道)
これは間違いなく「地獄級」の難易度ですが、景色は世界クラスです!
- 特徴: 極めて曲がりくねっており、「九十九折」の山道ばかりで、ヘアピンカーブも多数あります。路面は非常に狭く、車2台がやっとすれ違える程度の幅しかありません。
- 難易度: 車に乗っていると、常にカーブ、上り坂、下り坂の連続だと感じるでしょう。車酔いしやすい方は、必ず事前に酔い止め薬を用意してください!車速は非常に非常に遅く、地図上ではわずか20~30kmに見えても、1時間以上かかるのは日常茶飯事です。
- 安全性: 雨季(例えば5~9月の南西モンスーン)には、山岳道路で時折土砂崩れの危険があります。しかし、あまり心配する必要はありません。あなたが雇う現地のドライバーは皆経験豊富で、安全な運転方法を知っています。
4. 田舎道(村の奥地や一部のマイナーな観光地)
この部分の道路状況はさらに原始的です。路面はさらに狭く、一部の区間はでこぼこの未舗装路や砂利道になっていることもあります。道端で遊ぶ子供たちや、道の真ん中で寝ている子犬を見かけることもあり、全体的に非常にゆっくりとした時間が流れています。ただし、一般的に観光客がよく訪れる場所への道は、通行に支障がない程度には整備されています。
あなたのための実用的なアドバイス:
- ドライバー付きのチャーターカーを強くお勧めします! これが最も手間がかからず、安全で、最高の体験ができる方法です。自分で運転する場合、まず右側通行に慣れていないこと、そして現地の運転スタイルに本当に適応するのが難しいという問題があります。現地のドライバーがいれば、あなたは後部座席で安心して景色を眺めたり、写真を撮ったり、眠ったりするだけで済みます。彼は様々な道路状況に対応してくれるだけでなく、時にはガイド役も兼ねてくれます。
- 計画には必ず十分な余裕を持たせてください! Googleマップの予測時間を決して信用しないでください。あれは理想的な道路状況で計算されたものです。スリランカ、特に山岳地帯では、Googleマップの時間を1.5倍、あるいは2倍にして考えるのが現実的です。例えば、地図で2時間の移動と表示されていても、3~4時間を見積もっておくのが良いでしょう。
- 心穏やかに、「ゆっくり」とした旅を楽しんでください。 道が険しく、車がゆっくり走るからこそ、あなたは道中の景色をじっくりと楽しむ機会が得られます。茶畑の風景であれ、田舎の生活であれ、これらの「道中」の光景こそが、スリランカ旅行の最も魅力的な部分なのです。
まとめると、スリランカの道路状況は複雑で変化に富んでおり、特に山岳道路や田舎道は確かに走りにくく、移動時間が長くなります。しかし、チャーターカーを選び、旅程に余裕を持たせることで、これらの「困難な道」が、あなたの旅のユニークな風景や体験へと変わるでしょう。