暗号資産担保型ステーブルコイン(DAIなど)が変動の激しいビットコイン/イーサリアムを担保に安定したコインを発行するのは危険ではないでしょうか?その仕組みは?
暗号資産担保型ステーブルコイン(例:DAI)は価格変動の激しいビットコイン/イーサリアムで担保されているけど、危険なの?仕組みはどうなってる?
やあ!僕は暗号資産を何年かやってて、DAIみたいなステーブルコインも使ったことあるから、わかりやすく説明してみるね。専門用語をたくさん投げつけるようなことはしないから安心して。普通に会話してる感じでいこう。
まずは基本から
ステーブルコインってのは、価値を安定させることを目指した暗号資産で、普通は米ドルにペッグ(連動)されてるんだ。例えば1 DAI ≈ 1ドルみたいにね。DAIのような「暗号資産担保型」ステーブルコインは、ボラティリティ(価格変動)の大きい他の暗号資産(イーサリアムのETHとかビットコインBTCとか)を担保(担保品)として使って、このステーブルコインを「作り出す」んだ。直感的には変に聞こえるよね?不安定なもので安定したものを担保するなんて?でも実際にそうやって動いていて、その仕組みの中心にあるのが分散型金融(DeFi)のスマートコントラクトなんだ。MakerDAOっていうプロジェクトがDAIの裏側で動いていて、すべてイーサリアムのブロックチェーン上で実行されるから、中央管理者はいないんだ。
どうやって実現してるの?
簡単に言うと、銀行で家を担保にお金を借りるのと似てるけど、こっちは全部自動化されていて、分散型なんだ。だいたいこんな流れ:
- 暗号資産を担保に入れる:自分のETH(またはBTC、クロスチェーン経由で)をスマートコントラクトにロックする。これは「担保債務ポジション」(CDP、今はVaultって呼ばれてる)って呼ばれるものだよ。例えば、150ドル分のETHをロックしたとするね。
- ステーブルコインを借りる:システムは一定の割合でDAIを借りることを許可するけど、必ず「オーバーコラテラル」(担保超過)じゃないといけない。通常、担保率は最低150%が求められる。つまり、150ドル分のETHを担保に入れて、やっと100ドル分のDAIを借りられるってこと。これは、ETHの価格が大きく変動したときの緩衝材(バッファ)として機能するんだ。
- 価値を安定させる:DAIの価値はどうやって1ドルに保たれるの?市場メカニズムによる調整だよ。もしDAIの価格が1ドルを超えたら、誰かがもっとDAIを作って売りに出し、価格を下げようとする。逆に1ドルを下回ったら、誰かがDAIを消却(バーン)して価格を上げようとするんだ。それに「安定化手数料」(Stability Fee)っていう、利息みたいなものもあって、DAIを借りるときにこれを払う必要がある。これも供給量の調整に役立ってる。
- 担保の価値が下がったら:スマートコントラクトが自動的に監視してる。もし君のETHの価値が担保率150%を下回るまで下がったら(例えば120ドルまで下がったら)、システムは「清算(Liquidation)」を発動する—担保をオークションにかけて借金を返済し、システム全体が崩壊するのを防ぐんだ。君は担保の一部を失うかもしれないけど、システム全体は安定を保つ。
このプロセス全体はイーサリアムのスマートコントラクトによって自動実行されていて、人手は介在しない。利点は分散型ってこと、USDTみたいに企業の信用に依存してないところだね。でも欠点は、価格変動の激しい担保資産に依存していることだ。
これは危険なのか?
うーん、リスクはあるよ。でも「めちゃくちゃ危険」ってわけじゃなくて、どう使うかによるんだ。僕自身、使うときはすごく気をつけてる。なぜ危険だと言われるか?
- 主なリスク:担保資産のボラティリティ。ETHやBTCの価格が大きく上下するのは日常茶飯事。もし市場が大暴落してETHが50%も急落したら、君の担保債務ポジション(Vault)は清算されてしまい、担保資産を失う上に借金も返さなきゃいけなくなる。実際、2020年の「ブラックサーズデー(暗黒の木曜日)」では、ETHが瞬間的に暴落して、たくさんのDAI担保債務ポジションが清算され、システムが危うく問題を起こすところだった。
- システミック・リスク(システム全体のリスク):もし同時に清算される人が多すぎると、オークションの仕組みが追いつかず、DAIが一時的に1ドルから乖離する可能性がある。それか、スマートコントラクトへのハッキング攻撃(でもMakerDAOはかなりセキュアで、何度も監査を受けてる)。
- でも対策はある:彼らはリスク管理をしてるんだ。例えば、オーバーコラテラル(通常200%以上)、債務上限(発行できるDAIの総量に制限)、それに「緊急停止(Emergency Shutdown)」メカニズム—もし本当に大変なことが起きたら、システムを一時停止できるんだ。それにコミュニティガバナンスもあって、MKRトークンを保持している人たちがパラメータを調整するために投票できる。
まとめると、普通の人がDAIをただの「デジタルドル」として持ったり、ちょっと使ったりするだけなら、リスクは小さいよ。中央集権型のステーブルコインより透明性が高いからね、すべてがブロックチェーン上で見えるんだ。でも、もし担保を入れてDAIを借りてアービトラージ(裁定取引)とかをやろうと思ってるなら、市場をしっかり見張って、アラートを設定して、欲張って借りすぎないようにしないとね。
もし君が初心者なら、少額から始めてみることをおすすめするよ。MetaMaskみたいなウォレットをMakerのDApp(分散型アプリケーション)につないで試してみて。何か具体的な質問があったらまた聞いてね、僕は専門家じゃないけど、そこそこ経験はあるから!