就労ビザの申請には、具体的にどのような学歴や職務経験の要件を満たす必要がありますか?

作成日時: 8/11/2025更新日時: 8/17/2025
回答 (1)

こんにちは!ご質問を拝見し、理解を共有させてください。日本での就労ビザ申請において、学歴と職務経験は確かに二大要素ですが、具体的な要件は申請するビザの種類によって異なります。

まず最も重要な点:日本には統一された「就労ビザ」は存在せず、職務内容に応じて「技術」「翻訳」「調理」「経営・管理」など多数の種類に分かれています。一般的な方が申請するのは、基本的に以下の種類です。

最も一般的なカテゴリー:「技術・人文知識・国際業務」ビザ

名称は長いですが、ホワイトカラー職種の大半をカバーしています:

  • 技術分野:プログラマー、エンジニア、デザイナーなどの理系職種
  • 人文知識分野:企画、マーケティング、人事、財務などの文系職種
  • 国際業務分野:翻訳、通訳、海外貿易、語学教師など外国語能力を要する職種

このビザにおける学歴・職務経験の要件は、以下のいずれか一つを満たす必要があります

1. 学歴ルート(主流で最も容易)

最も直接的な方法です。大学卒業以上の学歴(中国で認可された短期大学を含む) を持ち、職務内容が専攻分野と関連していれば、基本的に要件を満たします。

  • 具体的要件:全日制大学の学士号、または中国認可の3年制短期大学卒業資格を有すること。
    • 大学でコンピューターサイエンスを専攻し、日本のプログラマーとして就労 → 完全一致で許可率が高い。
    • 大学で日本語または国際貿易を専攻し、日本の翻訳者または貿易担当として就労 → 問題なし。

2. 職務経験ルート(学歴不適合または大学卒業資格なし)

学歴が要件を満たさない場合(例:高校卒業)、または職務内容と大学の専攻が全く関連しない場合は、職務経験で補う必要があります。

  • 具体的要件
    • 「技術」 または 「人文知識」 分野の職種 → 10年以上の関連職務経験(中国国内での経験を含む)が必要。
    • 「国際業務」 分野(翻訳・通訳など)の職種 → 3年以上の関連職務経験が必要。
    • 大学で歴史学を専攻したが、卒業後10年間プログラマーとして勤務 → 歴史学の学歴ではなく、この10年の経験で「技術」ビザ申請が可能。
    • 高校卒業だが、貿易会社で5年間勤務し、英語と業務に精通 → この5年の経験で「国際業務」ビザ申請が可能。

⚠️ 最重要ポイント:専攻と職務の「関連性」

入国管理局の審査で最も重視される点です!保有するスキル(学歴または経験)が、日本で従事する職務に確かに必要であることを証明しなければなりません。

  • 関連性が高い例:日本語専攻→翻訳職、機械工学専攻→機械設計職。
  • 関連性が曖昧な例:経営学専攻→マーケティング職(範囲が広いため、申請書類で職務内容と学歴の関連性を会社が詳細に説明する必要あり)。
  • 関連性が低い例:歴史学専攻→プログラマー職(十分なIT経験(前述の10年)がない場合、学歴のみでのビザ取得はほぼ不可能)。

その他の特殊なケース

上記の一般的なビザ以外にも、要件が異なる種類があります:

  • 高度人材ビザ(高度専門職):ポイント制のビザ。学歴、職務経験、年収、年齢、日本語能力などを総合評価し、十分なポイント(70点以上)で申請可能。永住権取得が早まるなど優遇措置あり。高学歴・高収入のエリート層向け。

  • 特定技能ビザ(特定技能):介護、建設、飲食、農業など人手不足の特定産業が対象。学歴は基本的に不問だが、該当する技能試験日本語能力試験の合格が必要。


ポイントまとめ

  1. 学歴が最優先:大学卒業または短大卒の資格があり、職務と専攻が一致していれば、就労ビザ申請で最も確実かつ容易な方法です。
  2. 「関連性」が生命線:学歴・経験のいずれを根拠にする場合も、「この職務を遂行できる能力を学歴/経験で有する」ことを審査官に証明することが必須です。
  3. 経験は代替手段:関連学歴がない場合は、実務経験で補う必要があります。文系・理系職種は10年、翻訳職種は3年という数字を覚えておきましょう。
  4. 会社が鍵:安定した正規の日本企業が雇用主となることが大前提です。申請書類は全て会社が入国管理局に提出します。会社の規模や信頼性もビザの許可率に影響します。

この情報がお役に立てば幸いです。日本の就職活動、頑張ってください!

作成日時: 08-11 12:14:22更新日時: 08-12 02:17:37