ステーブルコイン発行会社のビジネスモデルは何ですか?どのように収益を上げていますか?
ステーブルコイン発行会社のビジネスモデルは?どうやって利益を上げているの?
こんにちは!私は数年前から仮想通貨を扱っており、フィンテック分野にも注目しています。今日はステーブルコイン発行会社のビジネスの仕組みについて、わかりやすく説明しますね。専門用語はなるべく避けて、気軽に雑談する感じでいきましょう。
まずステーブルコインとは何か
簡単に言うと、ステーブルコインは仮想通貨の一種ですが、ビットコインのように価格が乱高下することはありません。通常、米ドルなどの現実世界の資産に「ペッグ(連動)」されています。例えばUSDT(テザー社発行)やUSDC(サークル社発行)は、1コインが基本的に1米ドルと同等です。現実の通貨(米ドルなど)と交換して、暗号資産の世界で取引や送金に使え、価格の急変動を気にする必要がありません。
これらの発行会社は、本質的に「デジタル銀行」のような存在です。ユーザーから資金を受け取り、代わりにステーブルコインを発行し、その資金を投資して利益を生み出します。彼らのビジネスモデルの核心は、この「準備金」を管理し、そこから利益を搾り取ることです。
利益の生み出し方:主な4つの手法
多くのステーブルコイン企業の収益モデルは似通っています。具体的な例を交えながら説明しますね。
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準備金の投資による利息収入(最大の収益源)
ユーザーが米ドルを預けてステーブルコインを受け取ると、会社はその資金を銀行預金や低リスク資産(米国債、短期債券など)に投資します。これにより利息が発生!例えばテザー社は数千億ドルの準備金を保有しており、これを国債に投資すれば、年利2-3%でも巨額の利益になります。簡単な計算:準備金1000億ドル×2%=年20億ドル。これはほぼ「寝てても稼げる」収益です。ユーザーがステーブルコインを使っている間、会社はその資金でお金を増やしているわけです。 -
発行・換金時の手数料
ステーブルコインを購入する際、発行会社や提携先を通すと少額の手数料(例:0.1%)がかかることがあります。換金(ステーブルコインを米ドルに戻す)時にも手数料を徴収する場合が。規模が大きくなると、この収入も無視できません。サークル社のUSDCは取引所と提携しており、ユーザーの取引から間接的に手数料を得ています。 -
提携先との収益分配とエコシステムサービス
単なるコイン発行だけでなく、エコシステムの構築も重要です。暗号資産取引所やDeFiプラットフォームと提携し、ステーブルコインの流通促進に対して手数料を得ます。テザー社は多くのプラットフォームと収益分配契約を結んでいます。さらに、融資や決済ツールなどの追加サービスを提供し、利用料を徴収するケースも。サークル社は独自の決済システムを持ち、企業向けの国際送金処理で手数料を獲得しています。 -
その他の副次的収入
一部の企業は暗号資産プロジェクトへの投資を行ったり、法人向けサービスを提供します。例えば金利が高い時期には準備金の投資収益率が上昇。また、データ分析サービスやコンプライアンス(法令遵守)サービスでも収益化(ステーブルコインは規制対象のため弁護士費用などがかかりますが、これをサービスとして提供)。
リスクと注意点
とはいえ、このモデルにはリスクも伴います。会社は準備金が十分であること(例:1:1の裏付け)を保証する必要があり、さもないとユーザーの信頼を失います。投資損失やスキャンダル(テザー社は過去に準備金の裏付けを疑われました)が起これば、コイン価値は不安定化。米国政府をはじめ規制も強化されており、準備金の状況報告が義務付けられるケースが増えています。
結論として、これらの企業のビジネスは「人のカラダを借りて卵を産む(他人の資金で利益を生む)」仕組み。ユーザーの資金を運用し、利ざやや手数料で稼ぎます。市場が拡大すれば非常に高い収益力を持ちますが、一般ユーザーがステーブルコインを利用する際は「銀行預金ではない」「100%安全ではない」ことを認識し、信頼できる会社を選ぶことが大切です。
わからないことがあればまた聞いてくださいね。私もこうした分野の研究が好きです!