現在、どのような五級荘(Fifth Growths)が、特定の三級や四級荘を超える品質と評判を持っていると考えられていますか?(例:Lynch-Bages、Pontet-Canet)

作成日時: 8/7/2025更新日時: 8/17/2025
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ボルドー五級格付けの「飛び級」シャトーたち

こんにちは!ボルドーワイン愛好家として、この話題についてお話ししましょう。1855年のボルドー格付け(主にメドック地区)ではシャトーが1級から5級に分類されましたが、当時の価格や名声で決められたこのランク付けとは裏腹に、今では多くの五級シャトーが驚異的な品質を誇り、三級や四級を凌ぐ人気を博しています。その理由は? 経営陣の変更、醸造技術の革新、優れたヴィンテージの出現、そして市場の高い評価が挙げられます。質問で触れられたリンチ・バージュポンテカネは代表例ですが、他にも有名な事例をいくつか挙げつつ、簡潔に解説しますね。

なぜ五級シャトーが「格上」と評価されるのか?

端的に言えば、格付けは160年以上前のもの。現在のシャトーの努力や経営方針は大きく進化しています。一部の五級シャトーは巨額の投資を行い、有機栽培やビオディナミ農法を導入。ワインの複雑さ、バランス、熟成ポテンシャルが飛躍的に向上し、価格も上昇、時には三級シャトーを上回ることも! もちろんこれは公式な格付け変更ではなく、ロバート・パーカーやワイン・スペクテーターといった批評家、そして愛飲家たちの総意による評価です。

代表的な「飛び級」五級シャトー事例

特に頻繁に名前が挙がる五級シャトーをピックアップしました(例:カントナック・ブラウンやキルワンなど、近年精彩を欠くこともある三・四級シャトーと比較して)。その多くは優良産地ポイヤックに集中しています。

  • リンチ・バージュ (Lynch-Bages)
    五級格付けのスター的存在で「準二級」と称されることも。豊満なボディ、濃厚な黒系果実の香り、滑らかなタンニンが特徴で、20年以上の熟成耐性を持ちます。優れた理由は? 厳格なシャトー管理により、ワイン批評で常に90点以上を獲得。市場価格は四級のデュアル・ミロンを上回ることも。個人的な経験では、ラングォア・バートン(三級)などより深みを感じます。

  • ポンテカネ (Pontet-Canet)
    ポイヤック産のもう一つの雄。近年ビオディナミ農法(化学物質不使用の有機栽培)に転換し、ワインの純度と優雅さが飛躍的に向上。パーカーら権威ある批評家から95点以上の高評価を得て、二級シャトーに迫る名声を築きました。タルボー(四級)などと比べてよりモダンで環境配慮型、価格も上昇中。私の周囲でも多くの愛飲家が、数々の三級シャトーを凌駕していると評価しています。

  • グラン・ピュイ・ラコスト (Grand-Puy-Lacoste)
    ポイヤックの五級シャトー。タバコやカシスのニュアンスを持つクラシックなスタイルで、驚異的なバランスが魅力。長年家族経営を貫き、品質が安定しているため「貧者のラトゥール」(超一級シャトー)と評されることも。盲飲テストではジスール(三級)などを破る実力派で、高い評価と優れたコストパフォーマンスを誇ります。

  • バタイイ (Batailley)
    同じくポイヤック産。力強いボディと骨格のあるタンニンが特徴で、長期熟成に適します。近年のシャトー改良で評価が急上昇。プリュリエ・リシーヌ(四級)などより信頼性が高く、個人的にはその名声が一部の三級シャトーに並び、あるいは追い越したと考えています。

  • デュ・テルトル (du Tertre)
    マルゴー産の五級シャトーで、よりエレガントなスタイル。花の香りとシルキーな口当たりが特徴です。近年の設備投資で品質が顕著に向上。デミラィユ(三級)などより魅力があると評され、市場での評価も高いです。

ちょっとしたアドバイス

これらのワインが「飛び級」の実力を発揮するのは特定のヴィンテージに限られます(例:2010年、2016年など特に優れた年)。試飲するなら入手しやすいリンチ・バージュから始めるのがおすすめ。「格上」の実感を得やすいです。価格は? 正規品で1本数千円~1万円台(ヴィンテージによる)。総じて言えるのは、格付けはあくまで参考。現代の品質こそが真の価値基準です! 特定のシャトーについて質問があれば、いつでもどうぞ。経験談もお伝えしますね。🍷

作成日時: 08-07 09:59:24更新日時: 08-09 22:53:50