甲状腺癌は一般的ですか?発症率は高いですか?

作成日時: 8/13/2025更新日時: 8/18/2025
回答 (1)

はい、この質問は本当に良いですね。今は健康診断が普及しているので、多くの人が気にしています。私の周りにも甲状腺結節が見つかった友人がいるので、私も調べてみました。できるだけ分かりやすい言葉で、私の理解をお伝えしますね。


最初にまとめ:よくあるが、慌てないで

簡単に言うと、甲状腺がんの罹患率は確かに急速に増加しています。特に女性では、がんの罹患率トップクラスに入っています。データから見ると、間違いなく「よくあるがん」と言えます。

しかし! これは両面から見る必要があります。罹患率は高いものの、死亡率は非常に低いのです。ですから、誰々が甲状腺がんになったという話はよく聞くかもしれませんが、この病気で深刻な事態になったという話はあまり聞きません。

以下で、詳しく説明しますね。

なぜ周りで甲状腺がんになる人が増えているように感じるのか?

主に2つの理由があります:

  1. 健康診断、特に高解像度超音波検査(エコー)の普及

    • こう考えてください:昔は肉眼で物を探していたのが、今では皆が高倍率のルーペ(高解像度カラー超音波検査)を持っているようなものです。非常に小さくて、おそらく一生何も問題を起こさない「甲状腺の小さなこぶ」(医学的には結節)が、この「ルーペ」によって次々と見つかっています。
    • 見つかった結節のうち、ごく一部ががんです。つまり、急に病気になる人が爆発的に増えたわけではなく、それを見つける能力が飛躍的に向上したのです。発見される多くは「微小がん」で、直径1センチにも満たないこともあります。
  2. 確かにいくつかの潜在的なリスク要因がある

    • 「発見数が増えた」ことが主な原因ですが、現代生活のいくつかの要素、例えば電離放射線(子供の頃に頭頸部の放射線治療を受けたなど)、不健康な生活リズム、ストレスなども、罹患率に多少の影響を与えている可能性はあります。ただし、この部分の影響は最初の理由ほど直接的ではありません。

甲状腺がんは「怠け者のがん」「おめでたいがん」? この呼び方は正しい?

この呼び方は広く知られていて、ある程度の根拠はありますが、完全にそう考えるのは危険です。

  • なぜ「怠け者のがん」と呼ばれるのか? なぜなら、甲状腺がんのほとんど(90%以上)は分化型甲状腺がん(乳頭がんなど)だからです。このタイプのがん細胞は成長が非常に遅く、まるで怠け者のように「侵略・拡大」を好まず、あちこちに「旅行」(転移)することもあまりありません。そのため、早期に発見し、標準的な治療(通常は手術)を受ければ、予後は非常に良く、10年生存率は95%以上に達します。多くの人が手術後は普通の人と同じように生活し、仕事をしています。

  • なぜ油断してはいけないのか?

    1. 「怠け者」でも「動かない」わけではない:それでもがんなので、放置すればゆっくりと大きくなり、周囲の組織を侵したり、リンパ節に転移したりする可能性があります。
    2. ごく一部の「悪者」がいる:ごく少数のタイプの甲状腺がん(未分化がんなど)は非常に悪性度が高く、進行が早いのです。ですから、結節が見つかったら、必ず専門医に「良いもの」か「悪いもの」かを判断してもらい、「怠け者のがん」だと自分で決めつけて放置してはいけません。

では、私たち普通の人はどうすればいいのか?

  1. 健康診断の結果は平常心で受け止める:健康診断で甲状腺結節が見つかるのは、ごく普通のことです! ほとんどの結節は良性です。自分で怖がらず、まず考えるべきは「信頼できる医師に診てもらう」ことです。
  2. 専門医の指示に従う:医師は超音波検査の結果(結節の大きさ、形、境界、石灰化の有無など)に基づいて、専門的な判断を下します(例えばTI-RADS分類)。ほとんどの結節は定期的な経過観察(例えば年に1回の超音波検査)だけでよく、悪性の疑いが強い場合にのみ、医師は診断を確定するための穿刺吸引細胞診を勧めます。
  3. 健康的な生活習慣を保つ:明確な「がん予防食」はありませんが、バランスの取れた食事、規則正しい運動、感情のコントロール、不必要な放射線被曝を避けることは、全身の健康、もちろん甲状腺の健康にも役立ちます。
  4. 過剰な検査は避ける:何の症状もなく、家族歴もない普通の人なら、毎日心配して頻繁に甲状腺の超音波検査を受ける必要はありません。医師の指示や通常の健康診断の頻度に従えば十分です。

この情報がお役に立てば幸いです。要するに、戦略的には軽視(恐れない)、戦術的には重視(適切に対処する) ということです。

作成日時: 08-13 12:08:08更新日時: 08-13 15:17:37