身長に合った自転車サイズの選び方

智也 康弘
智也 康弘
Student researching bicycle engineering and sustainable transport solutions.

フレーム選びは、複雑にもシンプルにもなり得ます。たくさんのデータに惑わされないでください。いくつかの重要なポイントを覚えておけば大丈夫です。

最も直感的で重要な方法:またがって試す

これは最も定番で信頼できる方法です。特に実店舗で自転車を購入する際には。

  1. 自転車を地面に立て、フレームのトップチューブ(前の横棒)の真上に立ちます。
  2. 両足を肩幅に開いて、しっかりと立ちます。
  3. このとき、股とフレームのトップチューブの間に隙間があるはずです。
    • ロードバイク/シティサイクル:2~5cm(指1~2本分)程度の隙間が適切です。これにより、緊急時に自転車から飛び降りる際に、股を打つことを防げます。
    • マウンテンバイク:路面が荒れているため、より大きな安全スペースが必要です。5~10cm(拳1つ分)程度の隙間が理想的です。

もし股がトップチューブにぴったりとくっついたり、つま先立ちしないとまたがれない場合は、そのフレームは間違いなく大きすぎます。逆に隙間が大きすぎる場合は、フレームが小さすぎる可能性があり、窮屈に感じて体を伸ばしきれないでしょう。

ネットで自転車を買いたいですか?「股下」を測りましょう

もし実際に試乗できない場合は、自分で測定する必要があります。ここで最も重要なのは身長ではなく、あなたの**股下(Inseam)**の長さです。同じ身長の人でも、股下の長さは大きく異なることがあります。

測り方:

  1. 裸足で、壁に背中をつけてまっすぐ立ちます。
  2. 厚みのあるハードカバーの本(辞書など)を股に挟み、サドルに座る感覚でしっかりと上に押し上げます。
  3. 本を水平に保ち、家族や友人に本の上面から地面までの垂直距離を測ってもらいます。これがあなたの股下の長さです。

このデータが得られたら、簡単な公式に当てはめることができます:

  • ロードバイクのフレームサイズ ≈ 股下 × 0.67
  • マウンテンバイクのフレームサイズ(インチ)≈ (股下 × 0.67 - 10) / 2.54

**注意:**これはあくまで目安です!ブランドによってサイズ基準が異なり、S/M/L表記、センチメートル表記、インチ表記などがあります。最も正確な方法は、あなたの股下データを持って、公式サイトで提供されているサイズ推奨表を確認することです。

フレームサイズ以外に、「リーチ」という感覚もあります

フレームサイズ(主に高さ)は安全に乗れるかどうかを決定し、フレームの長さは快適に乗れるかどうかを決定します。この長さは通常「リーチ」と呼ばれ、ハンドルバーに手を伸ばしたときの距離と簡単に理解できます。

もし自転車が長すぎると、前傾姿勢がきつくなり、腰や首が非常に疲れます。短すぎると、体が縮こまり、力を入れにくくなります。これは公式で計算するのが難しく、主に感覚に頼る部分です。だからこそ、試乗することを強くお勧めします。

私の提案をまとめると:

  1. まず自転車店へ:経験豊富な店員に手伝ってもらい、必ずまたがって試してみてください。可能であれば一周乗ってみて、感覚を確かめるのがベストです。あなたの体の感覚は嘘をつきません。
  2. ネット購入は徹底的に下調べを:自分の股下を正確に測定し、公式サイトのサイズ推奨表を注意深く確認してください。購入者のレビューをたくさん見て、自分と体格が似ている人がどのサイズを選んだかを探すのも良いでしょう。
  3. データにこだわりすぎない:サイズ表はあくまで参考であり、絶対的な真理ではありません。個人の体格や柔軟性はそれぞれ異なります。多少の誤差であれば、後からサドルの高さや前後位置、または異なる長さのステムに交換することで微調整が可能ですが、これはフレームが概ね適切であることが前提です。完全に間違ったサイズは修正できません。

覚えておいてください、適切な自転車は適切な靴と同じで、自分で試してみないと分かりません。あなたにぴったりの「愛車」が早く見つかることを願っています!