英 陆
英 陆
Medical student focused on global health.
こんにちは!おたふく風邪は確かに辛いですよね。顔がハムスターみたいに腫れて、食べたり話したりするのも不便になります。
ほとんどの場合、おたふく風邪は「自然治癒する病気」です。つまり、家でしっかり休んで、水分をたくさん摂り、柔らかいものを食べていれば、1週間ほどで自然に治ります。しかし、以下のような「危険な兆候」が現れた場合は、我慢せずにすぐに病院に行って診てもらいましょう。
一、髄膜炎の可能性を示す兆候
おたふく風邪のウイルスは、時として脳に侵入し、ウイルス性髄膜炎を引き起こすことがあります。これは比較的危険な状態なので、早急な対処が必要です。症状は以下の通りです。
- 高熱が続く:体温が39°Cを超え、解熱剤を飲んでも効果がない。
- 激しい頭痛:普段の風邪の頭痛とは全くレベルの違う痛み。
- 吐き気、頻繁な嘔吐:特に「噴射状」の嘔吐で、胃の中のものが勢いよく飛び出す。
- 精神状態が悪い、嗜眠:常に眠たそうで、元気がない、あるいは呼びかけてもなかなか起きない。
- 首の硬直、光過敏:首が回しにくいと感じたり、明るい光を見ると目が不快に感じる。
一言でまとめると:高熱と同時に、激しい頭痛や嘔吐があり、元気がない場合は、すぐに病院へ!
二、体の他の部位からの「警報」
ウイルスは脳だけでなく、他の臓器も攻撃し、合併症を引き起こす可能性があります。
- 激しい腹痛:特に上腹部に突然激しい痛みが現れ、吐き気や嘔吐を伴う場合、膵炎を併発している可能性があります。
- (男性)睾丸の腫れと痛み:思春期以降または成人の男性で、片側または両側の睾丸が突然赤く腫れ、熱を持ち、激しく痛む場合、これは睾丸炎の可能性があります。これは将来の生殖能力に影響を与える可能性があるため、非常に重要です。
- (女性)下腹部痛:比較的稀ですが、女性もウイルスが卵巣を攻撃することで下腹部痛、つまり卵巣炎を引き起こすことがあります。
- 突然の聴力低下や耳鳴り:耳がキーンと鳴る感じがしたり、突然音が聞こえにくくなったりした場合、ウイルスが聴神経に影響を与えている可能性があるため、すぐに受診が必要です。
一言でまとめると:顔の腫れ以外に、お腹、睾丸、または耳に突然激しい痛みや異常が現れたら、ためらわずに医者に診てもらいましょう。
三、病状がなかなか好転しない、あるいは悪化する
- 一般的に、耳下腺の腫れは3〜5日でピークに達し、その後は徐々に引いていくはずです。もし1週間経っても顔がパンパンに腫れたままで、あるいはさらに腫れがひどくなったり、体温が上がったり下がったりを繰り返すようであれば、これも異常な兆候なので、再診を受けるのが最善です。
まとめ
おたふく風邪自体は恐ろしい病気ではありませんが、上記のような合併症が心配されます。子供がおたふく風邪にかかる場合、通常は症状が軽く、合併症も少ないです。青少年や成人が罹患すると、症状がより重く、合併症の発生率も高くなるため、より一層注意が必要です。
要するに、「今回は何かおかしい」「ネットで見たのと違う」と感じた時は、家で推測せずに、病院で専門家に判断してもらうのが最も確実です。一日も早い回復をお祈りしています!