Bertrand Bazin
Bertrand Bazin
Public health policy advisor.
おたふく風邪といえば、まず頭に浮かぶのは、その最も典型的な症状でしょう。
耳たぶを中心とした頬の腫れ
簡単に言えば、顔が腫れるということです。しかし、この腫れには特徴があります。
- 位置:腫れるのは耳の前と下、つまり私たちが「頬骨」と呼ぶあたりです。耳たぶを中心に周囲に広がり、頬や顎の輪郭がぼやけてしまいます。
- 感覚:腫れた部分は触ると少し硬く、はっきりとした痛みがあります。特に口を開けたり、話したり、噛んだり、酸っぱいものを食べたりすると、そのズキズキとした痛みが顕著になります。
- 見た目:通常、まず片方の顔から腫れ始め、数日後にもう片方も腫れることがあり、顔が「梨」や「カエル」のように見え、左右非対称に膨らみます。
まるで口の中に硬い飴玉を含んでいるようなものですが、この「飴玉」は頬の肉の中にあり、取り出すこともできず、痛みと腫れを伴います。これがおたふく風邪の最も印象的な特徴です。
顔の腫れ以外にも、以下のような「付随症状」にも注意が必要です。
- 発熱:腫れと同時に、多くの人が発熱し、体温が高くなることもあります。
- 全身の不調:全身のだるさ、頭痛、筋肉痛、食欲不振などを感じます。
- 耳下腺管開口部の赤みと腫れ:口を開けて上の奥歯の向かい側の頬の内側の粘膜を見ると、赤く腫れた小さな点が見えることがあります。そこは耳下腺の唾液の分泌口で、そこも炎症を起こしているのです。
要するに、発熱+片側または両側の頬の腫れと痛みが、おたふく風邪の最も典型的な組み合わせです。もし自分や家族にこのような症状が見られたら、感染性のウイルス性疾患なので、早めに医師の診察を受けることをお勧めします。