ペットにアロマテラピーを使用する際に、何か特別な注意点はありますか?猫や犬に有毒とされる精油にはどのようなものがありますか?

ペットへのアロマセラピー適用における特別な注意事項

  • ペットの感受性の違い:猫と犬では精油の代謝能力が異なり、猫はグルクロン酸転移酵素を欠くため、フェノール類やモノテルペン類に特に敏感で中毒を起こしやすい。犬も敏感だが程度は低い。
  • 直接接触の回避:ペットの皮膚、被毛、肉球への精油の直接塗布は厳禁。舐め取りによる中毒の危険がある。
  • 高濃度希釈の徹底:使用時は極めて低濃度(1%以下)に希釈し、ペット用安全製品を優先する。
  • 十分な換気の確保:ディフューザー使用時は部屋を換気し、密閉空間での長時間暴露を避け、1回30分以内に留める。
  • 摂取防止:精油ボトルやディフューザーはペットの届かない場所に保管。舐め取りや誤飲を防ぐ。
  • 獣医師への相談:使用前には必ず獣医師に相談。特に健康状態(年齢・品種・病歴)を伝えること。
  • 反応の観察:使用後は嘔吐、下痢、呼吸困難、衰弱、異常な興奮などの症状が出たら直ちに中止し獣医を受診。
  • 特定の使用法の回避:ペットの寝床・おもちゃ・餌への使用禁止。子犬/子猫、老齢・病中ペットへの使用も避ける。
  • 代替法の優先:ハーブ療法やペット専用アロマ製品など、精油以外の方法を検討。

猫・犬に有害な精油リスト

  • 猫に有毒な精油(代謝能力が低く、肝障害・神経毒性・死亡リスクあり):

    • ティーツリーオイル
    • ペパーミントオイル
    • 柑橘系精油(レモン・オレンジ・グレープフルーツなど)
    • パインオイル
    • シナモンオイル
    • クローブオイル
    • ウィンターグリーンオイル
    • ユーカリオイル
    • タイムオイル
  • 犬に有毒な精油(胃腸障害・中枢神経抑制・皮膚刺激を引き起こす可能性):

    • ティーツリーオイル
    • ウィンターグリーンオイル
    • ペパーミントオイル
    • 柑橘系精油(レモン・オレンジなど)
    • ユーカリオイル
    • シナモンオイル
    • パインオイル

注意点:ティーツリーやペパーミントなど多くの精油が猫犬双方に有害。安全な精油(希釈ラベンダーやカモミール)でも注意が必要。中毒症状(嘔吐・震え・呼吸困難)発生時は緊急で獣医の処置を受けること。