抹茶の甘みと苦みはどこから来るのですか?

抹茶の甘味の源

  • テアニン(L-theanine):これは抹茶に主に含まれるアミノ酸です。テアニンは旨味(うま味)と繊細な甘味を生み出し、特に遮光栽培された茶葉に多く含まれ、全体の風味のバランスを取るのに役立ちます。
  • その他の要因:抹茶に含まれる天然の糖分(ブドウ糖など)や加工工程(蒸しなど)もわずかな甘味に寄与する可能性がありますが、テアニンが主要な要因です。

抹茶の苦味の源

  • カテキン(catechins):これはポリフェノールの一種で、特にエピガロカテキンガレート(EGCG)が挙げられます。カテキンは強い苦味と渋味を持ち、抹茶の主な苦味の源であり、同時に抗酸化作用も提供します。
  • その他の要因:カフェインも苦味を増強させ、特に高温で淹れた場合に顕著です。茶葉の品種や生育条件(日照強度など)はカテキン含有量に影響を与え、それによって苦味の強さが調整されます。

風味のバランス

  • 抹茶の風味は、甘味(テアニン)と苦味(カテキン)の相互作用の結果です。高品質な抹茶は通常テアニン含有量が高く、苦味を和らげ、よりまろやかな口当たりをもたらします。