タロットカードは「はい」か「いいえ」の質問に答えられますか?

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Benjamin Labbé
Benjamin Labbé
Tarot master, ancient wisdom scholar.

はい、もちろんです。しかし、通常はお勧めしません。その理由をご説明しましょう。

タロットカードは、「はい」か「いいえ」しか答えられない単純な計算機ではなく、非常に賢明な人生の導師だと考えてみてください。

もしあなたが導師に「仕事を辞めるべきですか?」と尋ねたら、 彼はおそらく直接「はい」か「いいえ」とは答えないでしょう。代わりに、「なぜ辞めたいのですか?今の仕事のどこに不満がありますか?将来の計画はありますか?」と問い返すでしょう。彼はあなたが状況を分析し、自分では気づかなかった点を見つけ、最終的にあなた自身が最適な決断を下せるよう手助けしてくれるはずです。

タロットカードも同じです。その強みは、物事の全体像、発展の可能性、そしてあなたの心の奥底にある真の思いを示すことにあります。タロットが提供するのは「物語」と「助言」であり、冷たい「答え」ではありません。

例えば、「彼と一緒になれますか?」と尋ねた場合:

  • 【恋人】が出たなら、あなたたちの間に強い引力があるものの、重要な選択を迫られていることを示唆しているかもしれません。
  • 【隠者】が出たなら、まず一人になって、自分が本当に何を求めているのかをじっくり考える必要があることを示唆しているかもしれません。
  • 【塔】が出たなら、その関係の基盤が不安定であり、突然の変化が起こる可能性があると警告しているかもしれません。

ご覧の通り、これらの情報は単純な「はい」か「いいえ」よりもはるかに価値があります。

では、本当に「はい」か「いいえ」だけを知りたい場合はどうすればいいのでしょうか?

そのための特別な簡易スプレッドもいくつかあります。例えば:

  1. ワンオラクル(一枚引き):一枚のカードを引き、そのカード全体の意味が肯定的か否定的かで判断します。例えば、【太陽】が出れば「はい」、【ソードの10】が出れば「いいえ」といった具合です。しかし、【運命の輪】のような中立的なカードが出た場合は、判断が難しくなります。
  2. スリーカード(三枚引き):三枚のカードを引き、正位置が多いか逆位置が多いか(または肯定的なカードが多いか否定的なカードが多いか)で「はい」か「いいえ」を判断します。例えば、正位置が二枚で逆位置が一枚なら、「はい」に傾いていると考えるかもしれません。

しかし、それでも私はカードの絵柄自体が何を語っているのかをよく見ることをお勧めします。時には、「はい」という結果が出たとしても、警告に満ちたカードが伴い、たとえ成功したとしても、その過程が非常に困難であることを示唆している場合があるからです。

私の見解をまとめると:

タロットは「はい」か「いいえ」に答えられないわけではありませんが、そうすることは「宝の持ち腐れ」であり、タロットが提供できる最も貴重な情報を見逃してしまうことになります。質問を「~できますか?」から「どのようにすれば~できますか?」や「~という出来事から、どのような示唆が得られますか?」に変えてみてください。そうすれば、タロットカードからより多くの有益な導きを得られるでしょう。

修平 英樹
修平 英樹

ああ、ええと、この質問はまさにタロットに触れる誰もが尋ねる定番の質問と言えるでしょう。

簡潔な答えはこうです。「できます。しかし、全くお勧めできませんし、タロットカードの真の価値を無駄にすることになります。」

分かりやすい方法でご説明しましょう。

タロットカードを、非常に知恵があり、経験豊富な人生の師、あるいは心理カウンセラーのような存在だと想像してみてください。ただ頷いたり首を振ったりするだけの占いマシンではありません。

なぜ「はい」か「いいえ」で尋ねることをお勧めしないのか?

考えてみてください。もしあなたが「この仕事を辞めるべきか?」といった重要な人生の悩みを抱えていて、その知恵ある師に尋ねに行ったとします。その師が単に「辞めるべきだ」とか「辞めるべきではない」とだけ答えることを望みますか?

きっと望まないでしょう。あなたはむしろ、彼が次のように分析してくれることを望むはずです。

  • 「なぜ仕事を辞めたいのか?今の仕事の何に不満があるのか?」
  • 「新しい仕事の機会の魅力は何なのか?潜在的なリスクはあるのか?」
  • 「今のあなたの状況で、変化を起こすために克服すべき困難は何なのか?あなたの強みはどこにあるのか?」

タロットカードも、まさにそのような「師」なのです。一枚一枚のカードには、イメージ、シンボル、物語が満ち溢れており、あなたの心理状態、周囲の環境の影響、物事の潜在的な展開、そしてあなたへのアドバイスなど、状況の「全体像」を明らかにします。

もしあなたがタロットカードに「はい」か「いいえ」で答えさせようとするなら、それは、人生の師に複雑な人生の問題に対して頷くか首を振るかだけで答えさせるようなものです。これでは、曖昧で、時には誤解を招くような答えしか得られないだけでなく、彼が提供できる貴重な洞察を完全に無駄にしてしまいます。

では、どうしても「はい」か「いいえ」を知りたい場合はどうすればいいのか?

もちろん、イエス・ノーの質問を占うための特定のカードスプレッド(例えば、一枚が「はい」、一枚が「いいえ」、一枚が「不確定/質問自体に問題がある」を表す三枚引きなど)も存在します。しかし、それでも引かれたカードはあなたをさらに混乱させることがよくあります。例えば、困難と停滞を表す「吊るされた男」のカードを引いたとして、これは「はい」なのか「いいえ」なのか?解釈は依然として非常に複雑です。

より役立つのは「質問の仕方を変えること」です

これこそがタロットカードの真の魔法です。あなたの「イエス・ノーの質問」を「オープンな質問」に変えることで、はるかに価値のある情報が得られるでしょう。

いくつか例を挙げましょう。

  • 尋ねてはいけないこと: 「彼/彼女と復縁できますか?」 (はい/いいえ)

  • 尋ねるべきこと: 「もし彼/彼女と復縁したいなら、私が向き合い、解決すべき核心的な問題は何ですか?」 あるいは 「この関係から何を学びましたか?どうすればそこから成長できますか?」

  • 尋ねてはいけないこと: 「新しい仕事は見つかりますか?」 (はい/いいえ)

  • 尋ねるべきこと: 「満足できる仕事を見つけるために、私の現在の最大の強みと障害は何ですか?」 あるいは 「就職運を高めるために、どの方向に努力すべきですか?」

お分かりでしょうか?質問の仕方を変えるだけで、タロットカードは単なる「占いツール」から、深い洞察と行動の指針を与えてくれる「人生のナビゲーター」へと変わります。それはあなたの代わりに決定を下すことはありませんが、道中の景色、分岐点、そして潜在的な落とし穴をすべて示し、あなた自身がより賢明な選択をする手助けをしてくれます。

ですから、まとめると、タロットカードが「はい」か「いいえ」に答えられないわけではありません。しかし、それは単なる「はい」や「いいえ」よりもはるかに多くのものを提供できるのです。賢く質問することを学ぶことで、タロットカードの真の価値を最大限に引き出すことができるでしょう。