母国から日本の銀行口座へ送金する方法、または日本から母国へ送金する方法は?
こんにちは!ご質問を拝見すると、日本へ行かれる予定か、すでに日本で生活されていて、両国間のお金のやり取りが必要なのですね。ご心配なく、これは複雑なことではありません。わかりやすくご説明しますので、しっかり理解していただけますよ。
Part 1: 中国から日本への送金 (日本到着間もない方へ)
日本に来たばかりの頃は、学費、家賃、あるいは初期の生活費として、中国からまとまったお金を送る必要があるでしょう。主な方法は以下の通りです:
方法 1: 伝統的な銀行の電信送金 (最も確実、高額送金向け)
最も「公式」で伝統的な方法です。
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操作方法:
- 必要書類の準備: 日本の受取銀行の詳細情報が必要です:
- 銀行名 (英語)
- SWIFTコード/BICコード (銀行の国際コード、非常に重要!)
- 支店の住所と名称 (英語)
- あなたの口座名義 (英語のローマ字、パスポートや在留カードと完全一致)
- あなたの口座番号
- あなた自身の日本の住所と電話番号
- 銀行で手続き: 身分証明書、銀行カード、上記の受取情報を持って、中国の主要銀行(中国銀行、工商銀行など)の窓口へ行き、「国外送金」をしたいと伝えます。用紙を渡されるので、記入します。最近では多くの銀行のモバイルアプリでもオンライン手続きが可能で、より便利です。
- 必要書類の準備: 日本の受取銀行の詳細情報が必要です:
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メリット:
- 安全・確実: 銀行の操作なので、資金の安全が保証されます。
- 限度額が高い: 中国が定める個人年間5万米ドルの外貨購入限度額内で、一度に比較的大きな金額を送金できます。
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デメリット:
- 手数料が高い: 通常、以下の3つの費用がかかります:中国側銀行の手数料 + 電報料 + 日本側銀行の着金手数料 (通常1,500~4,000円程度)。さらに中継銀行を経由する場合は、中継銀行手数料も発生する可能性があります。これらを合計すると、数百元かかってしまいます。
- 到着が遅い: 通常、着金までに2~5営業日かかります。
- 為替レートが不利: 銀行の為替レートは通常、最も有利ではなく、為替差益が上乗せされています。
アドバイス: 初めての高額送金(学費など)は、銀行利用が最も安心です。送金目的は「学費」または「生活費」と記入し、センシティブな言葉は避けましょう。
方法 2: 新しい国際送金プラットフォーム (最も費用対効果が高く便利、日常利用向け)
現在、国際送金に特化したアプリやウェブサイトが多くあり、留学生や海外在住者に人気です。
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代表的なプラットフォーム: Wise (旧TransferWise), Panda Remit (パンダ送金) など。
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操作方法:
- スマホにアプリをダウンロードし、中国の携帯番号と身分情報で登録。
- 送りたい日本円の金額を入力すると、リアルタイムで為替レート、手数料、相手が受け取る金額が表示されます。
- 日本の銀行の受取情報を入力(上記の銀行送金と同様)。
- アリペイ(Alipay)、ウィーチャットペイ(WeChat Pay)、または銀行カードで人民元を支払います。
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メリット:
- 手数料が安く透明性が高い: 銀行よりも手数料が大幅に安く、為替レートはリアルタイムの市場レートを使用するため、非常に有利です。全ての費用が一目瞭然です。
- 到着が速い: 早ければ数分、遅くとも1日以内に着金します。
- 操作が簡単: 全てスマホ上で完結し、銀行に行く必要がありません。
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デメリット:
- 1回あたりの限度額制限: 1回の送金額は銀行ほど高くない場合がありますが、生活費には十分です。
- 信頼性: 初めて利用する人は、銀行ほどの「安心感」を感じないかもしれませんが、正規の大手プラットフォームを選べば安全性に問題はありません。
個人的な経験: 日常生活費や家賃などの少額・高頻度の送金は、ほぼWiseのようなプラットフォームを利用しています。速くて費用も抑えられます。
Part 2: 日本から中国への送金 (ご家族・ご友人へ)
日本で働いて得たお金を家族に送りたい場合や、帰国する際にお金を戻したい場合も、操作は簡単です。
方法 1: 日本の銀行 (手続きが煩雑、非推奨)
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行など、主要な銀行で国際送金が可能です。
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操作方法: 中国からの送金と同様に、銀行窓口またはネットバンキングで操作します。中国の受取人の銀行情報(同様にSWIFTコードなど)が必要です。
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メリット:
- 安全。
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デメリット:
- 非常に高い! 日本の銀行の国際送金手数料は高額で、1回あたり4,000~7,500円もかかることもあり、非常に割高です。
- 手続きが煩雑: ネットバンキングの操作画面は外国人にとって分かりにくく、窓口では多くの書類に記入し、待たされることもあります。
- 到着が遅い。
本音: 特別な事情がない限り、日本の銀行から中国への送金は非常に非効率で、費用がかかりすぎるため、強くお勧めしません。
方法 2: 再登場の新しい送金プラットフォーム (強く推奨!)
WiseやPanda Remitなどのプラットフォームは、日本から中国への送金もサポートしており、非常に優れた体験ができます。
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操作方法:
- アプリ内で、日本円(JPY)から人民元(CNY)への送金を選択。
- 金額を入力すると、プラットフォームが手数料と為替レートを表示。
- 受取方法の選択: ここが最も便利な点です!中国の家族がアリペイ(Alipay)、ウィーチャットペイ(WeChat Pay)、または銀聯カードで受け取れるように選択できます。
- 受取人のアリペイ/ウィーチャットアカウントまたは銀行カード情報を入力。
- あなたの日本の銀行口座から、プラットフォームが指定する日本の口座へ振り込みます(これは日本国内送金扱いなので、手数料は低いか無料です)。プラットフォームが入金を確認すると、人民元をあなたの受取人に送金します。
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メリット:
- 非常に便利: 中国の家族はアリペイやウィーチャット内で直接お金を受け取れ、銀行に行く必要すらありません。受け取った時点で人民元です。
- 手数料が安く、為替レートが良く、到着が速い。 (中国からの送金と同様)
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デメリット:
- 同様に1回あたりおよび年間の送金額制限があります。
方法 3: 専門の送金サービス会社 (コンビニで送金可能)
日本には、SBI Remit、セブン銀行 (セブン-イレブンの銀行) などの老舗送金会社もあります。
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操作方法: 通常、まずオンラインで登録し、送金カードを受け取ります。その後、そのカードと現金を持って、近くのコンビニ(セブン-イレブン、ファミリーマートなど)のATMで直接送金操作ができます。非常に便利です。
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メリット:
- 便利: 24時間コンビニで操作可能。現金利用者に優しい。
- 店舗数が多い: 日本全国にコンビニが点在しています。
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デメリット:
- 為替レートや手数料は、Wiseのような純粋なオンラインプラットフォームほど有利ではない可能性があります。
まとめ:簡単ガイド
- 高額送金、確実性重視:
- 中国 → 日本:中国の銀行による電信送金を利用。
- 日常的な送金、費用対効果と利便性重視:
- 中国 → 日本:Wise や Panda Remit などのプラットフォームを利用。
- 日本 → 中国:Wise や Panda Remit などのプラットフォームを強く推奨。アリペイ/ウィーチャットに直接送金でき、受取人にとって最も便利。
- 日本で現金利用が習慣/アプリを使いたくない:
- 日本 → 中国:SBI Remit や セブン銀行 を検討し、コンビニで送金。
最後に重要な注意点!
- 安全第一: 必ず正規のライセンスを持つ銀行または送金プラットフォームを選択してください!個人間での非公式な外貨交換や不明な組織を絶対に信用しないでください。リスクが非常に高く、詐欺に遭いやすく、違法行為に関わる可能性もあります。
- 情報の確認: 送金前には、受取人の氏名、口座番号、銀行コード(SWIFTコード)などの情報を必ず再確認してください。一文字も間違えてはいけません!名前のローマ字表記の順序も銀行口座と完全に一致させる必要があります。
- 外貨購入・交換限度額: 中国国民は一人あたり年間5万米ドル相当の外貨購入・交換限度額があることを覚えておいてください。送金プラットフォームもこの規定を遵守します。
- 初回はテスト送金: 不安な場合は、最初に少額(例:1万円)を送金してテストし、プロセスに問題がなく、情報がすべて正しいこと、無事に着金することを確認してから、高額を送金しましょう。
この情報がお役に立てば幸いです!日本の生活は、自分のお金をしっかり管理することから始まります。すべてが順調でありますように!