日本での物件内見(ないけん)の際に、重点的に確認すべき点や質問すべきことは何ですか?
作成日時: 8/11/2025更新日時: 8/17/2025
回答 (1)
こんにちは!日本の物件内見は、技術と体力の両方が必要な作業です。ここまでたどり着いたあなた、おめでとうございます!緊張せずに、「宝探しゲーム」だと思って臨みましょう。ポイントは細心の注意を払うこと。私が実際に内見で経験した失敗とそこから学んだノウハウをまとめてお伝えします。これを読めば、初心者から即戦力になれること間違いなしです。
一、 内見前の準備:「内見必携アイテム」を揃えよう
内見は手ぶらで行ってはいけません。以下のアイテムを持参すれば、効率アップ間違いなし:
- メジャー(巻尺): これは最重要アイテムです!目視だけで判断せず、必ず実際に測りましょう。置きたい冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファが本当に収まるか?サイズは正直です。
- スマホ/カメラ: 写真と動画をたくさん撮りましょう。室内だけでなく、窓からの景色、廊下、建物や周辺の様子も記録を。人の記憶は曖昧ですが、写真は嘘をつきません。
- 方位磁石アプリ: 部屋の向きを確認。南向きは日当たりが良いと言われます。アプリで主な窓の向きを確認し、一日のうちでどの時間帯に日が差し込むのか把握しましょう。
- 小さなビー玉やコイン(任意): これは玄人テク。床に置いて転がるかどうかで、簡単に床の水平をチェックできます。
- ノートとペン: 頼れる記憶より確かな記録。疑問点、測定したサイズ、仲介業者(不動産会社)の説明など、すべてメモしておきましょう。後で比較検討するのに役立ちます。
二、 室内チェック:細部に宿る神(悪魔)
部屋に入ったら、仲介業者の熱心な説明に流されず、自分のペースで確認を進めましょう。
1. まずは「第一印象」を感じ取る
- 匂い: 深呼吸!カビ臭、排水溝の臭い、タバコの臭いはありませんか?これらの臭いは除去が難しく、生活の質に大きく影響します。
- 採光と通風: 全ての窓を開け、風が通り抜けるか感じてみて。夏にエアコンなしで過ごせるか想像してみましょう。昼間、電気をつけずにどれくらい明るいかも確認を。
- 防音性: これは大きな問題です!友人や仲介業者にドアの外で普通に話したり歩いたりしてもらい、室内でどのくらい聞こえるか試しましょう。道路に面している物件なら、窓を閉めて騒音の大きさを感じてください。壁を叩いて音を聞き、厚みを確かめるのも有効です。
2. 重点チェックエリア:「水回り」と「電気」
ここに不具合があると、修理が大がかりで費用も手間もかかります。
- キッチン:
- 水圧: 蛇口を全開にして、水の勢いを確認。
- 排水: シンクに水を張り、排水の速さや「ゴボゴボ」といった異音がないかチェック。
- 収納スペース: 鍋や食器、電子レンジ、炊飯器を収納するスペースは十分か?
- 作業台とコンセント: 調理スペースは広さが足りるか?まな板を置く場所の近くにコンセントはあるか?(私はコンセント不足で苦労しました)
- 浴室・トイレ:
- 換気扇: 作動音の大きさや吸い込みの強さを確認。日本は湿気が多いので、換気扇はカビ防止の要です。
- カビ: 隅、タイルの目地、天井などを入念にチェック。黒いカビの斑点がないか?あれば湿気がこもりやすい証拠です。
- 浴槽とシャワー: 水圧と排水も同様に試しましょう。
- 洗濯機置き場:
- サイズ: あなたの洗濯機が収まるか?防水パンのサイズは?
- 給水栓の位置と種類: 給水栓の位置を確認し、冷水・温水両方か、冷水のみかも確かめましょう。
3. 居住スペース:ここでの生活を具体的にイメージする
- 収納(押入れ・クローゼット): 日本の住居では収納スペースが非常に重要です。全ての扉を開け、奥行きやレイアウトを確認。荷物を収納するのに十分か?
- エアコン: 各部屋に設置されているか?大家が設置した設備か?もしそうなら、冷暖房の効きはどうか?リモコンはあるか?製造年は?古すぎるエアコンは電気代の無駄遣いのもとです。
- コンセントとネット/TV端子: コンセントの数と位置が適切か数えましょう。テレビ、パソコン、ベッドサイドランプを置きたい場所にコンセントはあるか?ネット回線やテレビの端子はどこにある?
- ドアと窓: 全てのドアと窓を開閉し、スムーズに動くか、異音がないか確認。窓のロック(鍵)がきちんと作動するかも点検を。
三、 物件の外:周辺環境が生活の快適さを決める
部屋自体が良くても、周辺環境が悪ければ快適に暮らせません。
- 共用部分:
- ゴミ捨て場: 清潔か?ゴミ出しのルールや時間帯は?分別は厳しいか?管理の行き届いたゴミ置き場は、住民の質や建物管理の良さを反映しています。
- 郵便受け・宅配ボックス: 郵便受けが整頓されているか。宅配ボックスの有無は働く人にとって非常に重要です。
- 廊下とエレベーター: 清潔で明るいか?無造作に物が置かれていないか?
- 周辺を徒歩で一周(5~10分):
- 交通: 物件から最寄り駅まで歩き、実際にかかる時間を計測しましょう。仲介業者の「徒歩5分」は競歩並みの速さの場合も。
- 生活施設: 近くにスーパー、コンビニ、ドラッグストアはあるか?夜は何時まで開いている?
- 騒音源: 近くに鉄道、幹線道路、学校、工事現場、居酒屋などはないか?平日の夜や週末の昼間など、異なる時間帯に再度周辺を歩いてみるのがベストです。
- 安全性: 夜の帰り道は明るいか?街灯はあるか?安全だと感じられるか?
四、 必ず仲介業者に確認すべき質問リスト
質問することを恐れず、細かく尋ねれば尋ねるほど、あなたが真剣であることが伝わり、ごまかされにくくなります。
物件自体について:
- この物件はどのくらい空室でしたか?前の入居者はどのくらい住み、なぜ退去しましたか? (隠れた問題がないか間接的に知る手がかりに)
- この物件で何か事件や事故(心理的瑕疵)はありましたか? (法律で告知義務があります)
- この建物の構造は何ですか? (木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)? これは防音性や耐震性に直結します)
- 建物の修繕履歴と今後の計画は? (特に購入の場合は、大規模修繕がいつ行われたか、次はいつ計画されているか、修繕積立金は十分か?を必ず確認)
費用とルールについて:
- 家賃/購入価格の他に、毎月かかる固定費は? (管理費、修繕積立金、町内会費など)
- ペット飼育は可能ですか?楽器演奏は可能ですか? (厳しい規定がある場合が多いので必ず確認)
- インターネットやガスは指定業者ですか?それとも自由に選べますか?
- (購入の場合)この物件でどの程度のリフォームが可能ですか?
最後に、最も重要なこと:自分の直感を信じること。
物件の条件がすべて良くても、どうしても「居心地が悪い」と感じるなら、迷わず見送りましょう。結局のところ、ここはこれからあなたが生活する場所。住み心地が一番大切です。
どうぞ素敵なお住まいが見つかりますように!
作成日時: 08-11 12:05:36更新日時: 08-12 02:07:15