なぜCO2抽出物は、水蒸気蒸留オイルよりも「完全な」アロマプロファイルを持つと考えられているのでしょうか?

作成日時: 7/29/2025更新日時: 8/18/2025
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なぜCO2抽出物の香り特性は水蒸気蒸留精油より「完璧」なのか?

精油や香りの研究が好きで、いくつかの抽出方法も試したことがある僕が、簡単に説明するね。端的に言うと、これは抽出プロセスの温度と方法が大きく関係しているんだ。順を追って説明するから、できるだけわかりやすく話すよ。

まず水蒸気蒸留の仕組み

・水蒸気蒸留は最も一般的な精油抽出法。植物原料を蒸留器に入れ、高温の蒸気で加熱する。蒸気が植物の揮発性化合物を運び、冷却後に精油が得られる。 ・問題は「高温」にある。通常100°C以上に達するため、花や果実の香り成分のような繊細な低分子化合物は、熱で分解・酸化したり、揮発して失われやすい。 ・結果として? 得られる精油の香りは濃厚だが、元の植物が持つ「生き生きとした感覚」が不足しがち。例えばローズ精油は、どこか物足りなく、自然な香りの完全性に欠けると感じられるんだ。

次にCO2抽出の特徴

・この方法では二酸化炭素(CO2)を使用するが、普通のCO2ではなく「超臨界」状態のもの。簡単に言うと、CO2に圧力をかけ加熱し、液体と気体の中間のような状態にすることで、植物成分を効率よく溶解させる。 ・最大の利点は低温! 通常30~50℃程度で処理するため、水蒸気蒸留のように繊細な香り分子を傷つけない。 ・だからCO2抽出では、高温で失われやすいワックス成分、樹脂、高分子化合物など、より多様な成分を抽出可能。これらが総合的に作用し、香りは原植物の香りに極めて近く、「完璧」で豊かな、生き生きとした自然の香りを再現できる。

なぜ「より完璧」と言えるのか?

・生のラベンダーを想像してみて。花の香り、草の香り、土のニュアンスが混ざっているよね? 水蒸気蒸留精油は花の香りだけが目立つのに対し、CO2抽出物はこうした香りの階調すべてを保つ。 ・僕自身、生姜のCO2抽出物を使ったことがあるけど、驚くほど新鮮でピリッとした辛みがあり、水蒸気蒸留の生姜精油より温かみのある深みがあった。多くの人が「より本物らしい」と感じるのは、植物の「フルスペクトラム成分」が失われていないからなんだ。

もちろん、水蒸気蒸留が悪いわけじゃない。収量が高くコスト効率に優れ、大量生産に適している。でも香りの純粋さと完全性を求めるなら、CO2抽出が断然おすすめだよ。試してみればわかる! 何かあればまた聞いてね。

作成日時: 08-08 09:21:44更新日時: 08-10 01:01:27