「セラピューティックグレード」は規制された用語ですか?

作成日時: 7/29/2025更新日時: 8/18/2025
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「治療グレード」は規制用語ですか?

精油を何年も使い、アロマセラピーの世界にも関わってきた者として、この言葉が製品販売でよく使われるのを見てきました。端的に言うと、「治療グレード」(Therapeutic Grade)は規制用語ではありません。「オーガニック」や「天然」のように、政府や公的機関による厳格な定義や規制が存在しないのです。以下でその理由と、一般消費者が精油を選ぶ際の影響を説明します。

なぜ規制されていないのか?

  • 公式基準の欠如:米国FDA(食品医薬品局)や他国の類似機関において、「治療グレード」の正式な定義は存在しません。医薬品のように臨床試験や認証を必要としません。基本的にこの用語は、製品を高級で効果的に見せるためのメーカー独自のマーケティング用語です。
  • マーケティング手法としての側面:特にネットワークビジネス系の精油ブランドは「治療グレード」のラベルを貼り、高純度で様々な症状を「治療」すると謳います。しかし統一基準はなく、企業ごとに解釈が異なります(「純度99%」や「無添加」など)。第三者機関による検証が不可能なのは、規制がないためです。
  • 法的観点:精油は化粧品やサプリメントに分類され、医薬品ではありません。そのため「風邪や不安を治癒する」といった医療効果を明示すると違法となります。「治療グレード」という曖昧な表現は医療効果を連想させますが、実際はマーケティング用語に過ぎません。

実際にどう影響するか?

スーパーで「超新鮮グレード」と表示された牛乳を見かけても、公的裏付けがないのと同じです。精油も同様で、「治療グレード」表示の高価な製品が、普通の純精油より質が高いとは限りません。私自身はこの表示より、成分・原産地・第三者機関の試験報告書(GC-MSテストによる純度・無汚染証明など)を確認します。

アドバイス

  • 惑わされないで:「治療グレード」表示を見たら、根拠となる基準や独立機関の証明の有無を問いましょう。
  • 信頼できる製品を選ぶ:「100%純精油」表示や有機認証のある信頼できるブランドを選びましょう。アロマセラピーはリラックス効果に優れますが、病気を治す万能薬ではありません。
  • 不安な場合:お住まいの地域の規制を確認を。例えば中国では精油は化粧品に分類され国家薬品監督管理局が管轄しますが、「治療グレード」に特別な規定はありません。

経験上、この用語は専門的に聞こえますが過信は禁物です。精油選びは実際の品質と自身の体験が重要です。特定ブランドについて質問があれば、いつでもご相談ください!

作成日時: 08-08 09:11:06更新日時: 08-09 23:17:26