パスポートとビザの他に、日本に持っていく必要がある重要な書類は何ですか?(例:出生証明書、結婚証明書、学歴証明書の英語版または日本語版)

作成日時: 8/11/2025更新日時: 8/18/2025
回答 (1)

はい、この質問はとても良いですね!多くの人はパスポートとビザだけを考えがちですが、実際に日本で様々な手続きをする際にこれがない、あれがないと気づいて慌てるケースが多いんです。

パスポートとビザ以外に何が必要かは、短期旅行なのか、それとも長期滞在(仕事、留学など)なのかによって大きく異なります。以下に整理します。

一、短期・長期を問わず、持っておくべき書類

入国時や到着直後の手続きで必要になる可能性があります。

  • 在留資格認定証明書(COE)の原本

    • これは何? 仕事、留学、家族滞在などで来日する場合、ビザ申請前に取得しているはずの書類です。法務省が発行する「事前承認証」のようなもので、日本に合法的に滞在する理由があることを証明します。
    • なぜ重要? 日本に入国する際、空港の入国審査官がこの原本を回収します。これがないと、ビザを持っていても入国できない可能性があります。絶対に預け荷物に入れず、必ず機内持ち込み手荷物で携帯してください!
  • 航空券と宿泊施設の予約確認書

    • なぜ重要? 入国審査時に旅程を尋ねられることがあります。これらを提示することで、明確な計画と宿泊先を持つ正当な訪問者であることを証明できます。印刷したものか、スマートフォンに保存しておきましょう。
  • 運転免許証とその日本語訳

    • 日本で運転したい場合? 日本でレンタカーを借りたり運転したりするには、自国の免許証だけでは不十分です。自国の公的機関(中国なら公証処、その他の国・地域なら運転免許事務所や自動車協会など)で免許証の日本語訳文を取得する必要があります。
    • 注意点: 国際運転免許証(IDP)はすべての国・地域で有効とは限りません(例えば、中国本土の免許証では使用できません)。事前に自分の地域でどの書類を取得すべきか確認しましょう。最も確実なのは、JAF(日本自動車連盟)発行の公式翻訳文です。

二、長期滞在(仕事、留学、家族滞在など)の場合

これが質問の核心部分です。日本到着後の様々な手続きにおいて、これらの書類はまさに「命綱」となります。

  • 卒業証明書 / 学位証明書 / 成績証明書(原本および翻訳文)

    • なぜ重要?
      1. ビザ更新・転職時: 日本で転職し新しい就労ビザを申請する際、入国管理局が教育背景が新職の要件を満たすことを証明するために提出を求めます。
      2. 進学時: 日本で大学院や専門学校に進学する場合、入学申請に必須の書類です。
    • アドバイス: 英語版を用意しておくのが望ましく、可能なら日本語版があるとさらに良いです。日本に来てから翻訳すると高くつき、手間もかかります。
  • 結婚証明書(原本および翻訳文)

    • なぜ重要?
      1. 家族滞在ビザ申請: これが最も重要な用途です。配偶者が日本に来る場合、または配偶者として日本に行く場合、夫婦関係を証明するために必要です。
      2. 携帯電話契約、賃貸、税務など: 家族割引プランの申し込み、公営住宅の申請、税務(扶養控除の申告)手続きなどで提示を求められることがあります。
    • アドバイス: 同様に、英語または日本語の翻訳文を準備しましょう。この書類は非常に重要です。
  • 出生証明書(原本および翻訳文)

    • なぜ重要?
      1. 子供のビザ申請: 親子関係を証明するもので、家族ビザ申請に必要な書類です。
      2. 相続などの法律手続き: 頻繁に使うものではありませんが、万が一相続などの事態が発生した場合、親族関係を証明する根本的な書類となります。
    • アドバイス: 特に子供を連れて来る家族は、念のため持参しましょう。
  • 在職証明書 / 離職証明書 / 収入証明書 / 納税証明書(原本および翻訳文)

    • なぜ重要?
      1. 職務経歴の証明: 高度人材ビザや特定の就労ビザを申請する際、職務経験を証明する必要があります。
      2. 経済能力の証明: ビザ更新時や家族のビザ申請の保証人となる際、日本で生活する十分な経済能力があることを証明する必要があります。本国での収入や納税の証明書は補助資料として使えます。
      3. 国民健康保険料の減免: 日本到着後1年目は、日本での収入記録がないため、本国の低所得証明書を持って区役所に行くと、国民健康保険料の減免申請ができる場合があります。
  • 無犯罪証明書

    • なぜ重要? 通常は必要ありません。しかし、永住権(グリーンカード)の申請や、特定の職種(教師など)に就く際に、提出を求められる可能性があります。この書類には有効期限(通常は発行から6ヶ月以内)があるため、早すぎる時期に取得する必要はありませんが、将来必要になった時のために取得方法を把握しておきましょう。

まとめ:チェックリストとアドバイス

書類の種類重要度アドバイス
パスポート & ビザ★★★★★必須。常に携帯・厳重管理
在留資格認定証明書(COE)★★★★★原本必須。常に携帯・厳重管理
結婚/出生証明書★★★★☆長期滞在/家族帯同必須。翻訳文推奨
学歴/学位証明書★★★★☆長期滞在/就労/進学必須。翻訳文推奨
収入/納税/在職証明書★★★☆☆長期滞在者向け(経済能力・経歴証明用)
運転免許証と翻訳文★★☆☆☆運転予定者必須

最後のアドバイス:

  1. 翻訳文について: 日本の官公庁の手続きでは、日本語翻訳文が最も確実です。英語版も受け付けられる場合がありますが、日本語版が最も無難です。本国で認定翻訳会社や公証処を通じて事前に取得しておきましょう。
  2. 原本とコピー: 上記の重要な書類は全て、必ず原本を持参してください! 同時に、全ての書類をスキャンまたは写真に撮り、クラウドストレージ(Google Drive, iCloudなど)やメールに保存し、紙のコピーも数部用意しておくことを強くお勧めします。こうすれば、普段の手続きにはコピーを使い、重要な場面では原本を提示でき、万一紛失しても電子データが残っています。

この情報がお役に立てば幸いです。日本の生活が順調でありますように!

作成日時: 08-11 12:21:50更新日時: 08-12 02:26:39