お好み焼きと広島焼きの違いは何ですか?

浩 篤司
浩 篤司
Japanese food blogger and home cook, passionate about traditional recipes.

ああ、良い質問ですね。この二つは確かに混同されやすく、同じものだと思っている人も多いです。例え話で説明しましょう。

大阪焼きは、「野菜とシーフードのミートパイ」あるいは「和風ピザ」のようなものだと想像してください。 作り方は、キャベツ、小麦粉の生地、卵、肉やシーフードなど、入れたいものを全て大きなボウルで混ぜ合わせ、ドロドロの混合物を作ります。そして、それを「ジャー」っと鉄板に流し込み、丸い形に広げて両面を焼きます。最後にソースを塗り、マヨネーズをかけ、鰹節と青のりを散らして完成です。 ポイントは、全ての材料を混ぜてから焼くことです。

一方、広島焼きは、「ミルフィーユ」あるいは「和風クレープ」のようなものです。 その調理過程は層を重ねていくスタイルで、見ていてとても楽しいです。

  1. まず、鉄板に非常に薄い丸い生地をクレープのように焼きます。
  2. この薄い生地の上に、山盛りのキャベツの千切り(本当にたくさん!)を乗せ、さらにモヤシや豚肉などを加えます。
  3. これらの具材と下の生地をひっくり返し、鉄板の熱でキャベツを蒸し焼きにします。
  4. その横で、職人さんが麺(通常は焼きそば)を炒め始めます。
  5. そして、先ほど蒸し焼きにした「キャベツの山」を、炒めた麺の上に丸ごと乗せます。
  6. 最後に、横で卵を割り、目玉焼きを作り、「キャベツの山+麺」の組み合わせをその卵の上に移動させます。
  7. ひっくり返して、ソースを塗れば完成です!

最大の違いをまとめると:

  • 作り方: 大阪焼きは「混ぜ込み式」、広島焼きは「重ね焼き式」です。
  • 麺: 広島焼きには必ず焼きそばが標準で入っていますが、大阪焼きは通常麺が入らず、入れる場合も生地に混ぜ込みます。
  • 食感: 大阪焼きはしっかりとした厚みのある食感ですが、広島焼きは薄い生地、甘いキャベツ、コシのある焼きそばなど、非常に豊かな層の食感が楽しめます。

ですから、次に日本料理店に行った際、職人さんが鉄板の上で全ての材料を混ぜ合わせているなら、それは大阪焼きです。もし一層ずつ重ねていき、横で麺を炒めているなら、それは間違いなく広島焼きです。広島焼きは通常サイズもかなり大きく、一つ食べればお腹いっぱいになりますよ!