日本での不動産購入の基本的な流れは?(意向書の提出から最終引き渡しまで)
作成日時: 8/11/2025更新日時: 8/17/2025
回答 (1)
承知いたしました。以下が日本語訳です。
日本での不動産購入基本フロー(購入申込書提出から引渡しまで)
あなたが不動産仲介会社を通じて気に入った物件を見つけたところから、いよいよ本格的な購入段階に入るところを想像してみてください。
ステップ1:購入申込書提出 (買付証明書)
- これは何? 「これに決めた!」と思ったら、売主に購入意思を伝える必要があります。その書面が「購入申込書」で、日本では「買付証明書」とも呼ばれます。
- どんなもの? これは正式な契約書ではなく、法的拘束力はありません。恋愛で例えるなら、「あなたのことが好きです。結婚を前提にお付き合いして、話し合いを始めませんか?」と真剣に相手に伝えるようなものです。あなたの誠意を示すものです。
- 何を書く? 主に含まれるのは:希望購入価格(表示価格でも値引き希望価格でも可)、支払い方法(一括かローンか)、希望引渡し時期などです。
- ポイント: これは売主との「意思疎通の第一歩」であり、値引き交渉の始まりでもあります。仲介会社がこの申込書を持って売主と交渉します。
ステップ2:ローン事前審査申請 (住宅ローン事前審査)
- これは何? 住宅ローンを組む必要がある場合、購入申込書提出と同時、または直後に銀行で「住宅ローン事前審査」を申請します。
- なぜ重要? このステップは超重要です!売主や仲介会社は、あなたにこれがあるかどうかで、あなたの本気度を判断します。これは銀行が発行する「購入可能証明」のようなもので、「この人物は審査済みで、おそらくあなたの物件を購入するための融資が可能です」と売主に伝えるからです。これがないと、売主はあなたに購入能力があるとどうして信じられるでしょうか?
- どうする? 収入証明書や勤務状況などの書類を銀行に提出し、銀行が迅速に審査して、おおよその融資可能額を約束します。
ステップ3:重要事項説明 (重説)
- これは何? 売主があなたの提示価格を承諾し、かつあなたのローン事前審査も通過したら、契約前の最も重要なステップである「重要事項説明」、業界用語で「重説 (じゅうせつ)」に入ります。
- どんなもの? この物件に関する**「超詳細な健康診断書+取扱説明書」** と理解すると良いでしょう。
- 誰が説明する? 国家資格を持つ専門家「宅地建物取引士」(通称「宅建士(たっけんし)」)が、あなたの面前で、この報告書を一言一句説明します。
- 内容は? この物件と土地に関する全ての重要な情報が含まれます。例:物件の権利関係、法的規制(高層建築の可否など)、道路状況、事故・事件などの有無、管理規約などです。
- ポイント: この説明は絶対に疎かにしてはいけません。真剣に聞き、理解できない点があれば、どんなに小さなことでもその場で質問して明確にしてください!契約前に潜在的なリスクを全て知る最後のチャンスです。
ステップ4:正式な売買契約書締結 & 手付金支払い (手付金)
- これは何? 「説明書」に問題がなければ、いよいよ本契約です。双方が正式な「不動産売買契約書」に署名・押印します。
- 何をする?
- 署名・押印(日本では印鑑(Hanko)が重要です)。
- 手付金(てつけきん) を支払います。
- 手付金はいくら? 通常、物件価格の 5%~10% です。このお金は売主に支払われます。
- 注意! 契約を結び、手付金を支払うと、取引はほぼ確定します。その後、あなたが買うのをやめると(買主都合解除)、この手付金は通常戻ってきません。逆に、売主が売るのをやめた場合(売主都合解除)、売主はあなたに手付金の倍額を賠償しなければなりません。
ステップ5:ローン本審査申請 (住宅ローン本審査)
- これは何? 締結した正式な売買契約書を持って、再び銀行に行き、ローン(住宅ローン)の「本審査」を申請します。
- 「事前審査」とどう違う? 「事前審査」は予備的な審査ですが、「本審査」は銀行が正式契約書を確認した上で、より詳細かつ最終的な審査を行い、最終的な融資実行の可否、金利など全ての詳細を決定します。このプロセスには通常2~4週間かかります。
ステップ6:物件最終確認 (立会い)
- これは何? 残代金支払いと引渡しの前に、仲介会社が手配し、あなたと売主が物件に立ち会って最終確認を行います。日本語で「立会い(たちあい)」と呼ばれます。
- 何を確認する? 主に、物件が契約書の記載通りかどうかを確認します。例:壁に新しい傷はないか、エアコンなどの付帯設備は正常に作動するか、明け渡しが約束通り行われているかなどです。問題があればその場で指摘します。
ステップ7:所有権移転登記手続き & 残代金支払い (決済)
- これは何? 最も感動的な場面の一つで、取引が完了する瞬間です。日本語で「決済(けっさい)」と呼ばれます。
- どんな場面? 通常、買主、売主、双方の仲介会社、そして「司法書士」(所有権移転登記手続きを代行する専門家)が、買主のローン銀行に集まります。
- 流れは?
- 司法書士が、所有権移転登記に必要な書類が全て揃っていることを確認します。
- あなたが物件の残代金、仲介手数料、税金など全ての費用を、銀行振込で売主や関係者に支払います。ローンを利用する場合、銀行がこの時点であなたの口座に融資金を振り込み、あなたはそれを直ちに売主に振り替えます。
- 入金が確認されると、司法書士は直ちに書類を持って法務局へ向かい、不動産の所有権移転登記手続き(名義を売主から買主に変更する登記)を行います。
ステップ8:物件引渡し (引き渡し)
- これは何? 残代金支払いの当日、入金が確認された後に行われるのが引渡しです。日本語で「引き渡し(ひきわたし)」と呼ばれます。
- 何を受け取る? 売主が全ての鍵、マンションの管理規約、付帯設備の取扱説明書や保証書などを、まとめてあなたに引き渡します。
おめでとうございます!この瞬間から、この物件は本当にあなたのものになりました!
タイムラインの簡単なまとめ:
物件選定 → 購入申込書提出 (1-2日) → ローン事前審査 & 価格交渉 (約1週間) → 重要事項説明 & 契約締結 & 手付金支払い (1日) → ローン本審査申請 (2-4週間) → 最終確認 & 残代金支払い & 登記手続き (1日) → 鍵受け取り
購入申込書提出から鍵受け取りまでの全プロセスは、全てが順調に進み、ローンも迅速であれば、おおむね1.5ヶ月から2ヶ月程度かかります。この説明がお役に立てば幸いです!
作成日時: 08-11 12:15:16更新日時: 08-12 02:19:07