タロットカードに速記の覚え方やコツはありますか?

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雪梅 徐
雪梅 徐
Oracle card reader and intuitive guide.

こんにちは!タロットをしばらくやっている者として、あなたがカードの意味を覚え始めたときの苦痛はよく分かります。78枚のカード、見るだけで気が遠くなりますよね。

正直なところ、「一枚につき一言」のような速記のコツはほとんどありません。なぜなら、各カードの意味は非常に豊かで、一言ではまとめきれませんし、あなたの理解を制限してしまうからです。

でも、がっかりしないでください。実は「体系的な記憶法」というものがあり、丸暗記よりもずっと速く覚えられます。私もこの方法で覚えました。これを「組み合わせのコツ」と考えてみてください。

核となるのは2つのステップです:まず分解し、次に組み合わせる

ステップ1:タロットカードの「基本パーツ」を分解する

あなたが覚えるべきは78枚のカードではなく、以下の「パーツ」です:

1. 大アルカナ(22枚):これを「人生の連続ドラマ」として捉える

この22枚のカードは主人公であり、愚者(0番)が無邪気に出発し、様々な教師(教皇)、誘惑(悪魔)、打撃(塔)を経験しながら、最終的に自分の世界を掌握できる(21番世界)完全な人間へと成長していく物語です。

一枚一枚暗記する必要はありません。「愚者の旅」という物語を理解してください。例えば:

  • 愚者が出発し、魔術師(スキルを学ぶ)に出会い、女教皇(直感を学ぶ)に出会う...
  • 途中で、(内なる恐怖を克服する)に出会い、吊るされた男(別の視点から世界を見る)に出会う...
  • 終わりに近づくと、(希望)、(迷い)を経験し、最後に太陽(光)を迎え、世界(完成)を手に入れます。

この22枚のカードをストーリーラインとして繋げ、物語の中での「役割」を覚える方が、「正義は公平を表す」と味気なく暗記するよりもずっと速いです。

2. 小アルカナ(56枚):これを「積み木」として組み合わせる

この56枚のカードは多く見えますが、実際には4種類の「材料」と14種類の「設計図」の組み合わせでできています。

「材料」とは4つのエレメント(スート)です:

  • ワンド (Wands) 🔥: 火のように、行動、情熱、創造性、仕事を表します。燃え盛る炎をイメージしてください。
  • カップ (Cups) 💧: 水のように、感情、人間関係、気分、内なる感覚を表します。ハートをイメージしてください。
  • ソード (Swords) 💨: 風のように、思考、コミュニケーション、対立、傷、決断を表します。ナイフや頭脳をイメージしてください。
  • ペンタクル (Pentacles) 🌍: 土のように、お金、物質、身体、現実世界を表します。コインをイメージしてください。

「設計図」とは数字の1-10と4人の人物です:

  • 数字1-10 (固定された意味を持つ):

    • 1 (エース): 新しい始まり。(カップのエースは新しい感情、ワンドのエースは新しい行動)
    • 2: 選択、対立、協力。(ソードの2は思考の葛藤)
    • 3: 初期の成果、協力、拡大。(ペンタクルの3は仕事での協力による収益)
    • 4: 安定、秩序、しかし時には停滞も表す。(ワンドの4は安定を祝う)
    • 5: 対立、混乱、喪失。(これは「不運な数字」で、ソードの5は口論による傷、ペンタクルの5は物質的な貧困)
    • 6: 調和、与えること、癒し。(カップの6は過去の美しい思い出)
    • 7: 挑戦、知恵と勇気が必要。(ワンドの7は一人が複数の挑戦に立ち向かう)
    • 8: 急速な発展、行動、変化。(ペンタクルの8は技術を磨く努力)
    • 9: 完成間近、満足。(カップの9は願いが叶い、得意げな様子)
    • 10: 完成、一つのサイクルの終わり。(ワンドの10はプレッシャーが大きく、やることが多すぎる;ペンタクルの10は物質的な大円満、家族の継承)
  • コートカード (家族として捉える):

    • ペイジ (Page): 子供、学生。学び、知らせ、新しい機会を表す。好奇心旺盛だが未熟。
    • ナイト (Knight): 若者、行動派。衝動、実行、途中の状態を表す。エネルギーに満ちているが、不安定な場合もある。
    • クイーン (Queen): 成熟した女性、内向的。掌握、育み、理解を表す。彼女はある分野の「感じる者」であり「育む者」。
    • キング (King): 成熟した男性、外向的。リーダーシップ、支配、権威を表す。彼はある分野の「管理者」であり「支配者」。

ステップ2:「組み合わせ」を始める

では、実践してみましょう。例えば、あなたが**「ソードの5」**を引いたとします。

  1. 分解:
    • ソードとは?—— 思考、対立、傷。
    • 数字の5とは?—— 対立、混乱、喪失。
  2. 組み合わせ:
    • 思考上の対立 + 喪失 = 口論で勝ったとしても、友人を失い、割に合わない結果。カードの絵柄を見てください、一人が他人の剣を拾い上げていますが、他の二人はがっかりして去っていきます。これが「惨めな勝利」です。

もう一つ例を挙げましょう、**「カップのクイーン」**です:

  1. 分解:
    • カップとは?—— 感情、気分。
    • クイーンとは?—— 成熟した支配者、育む者。
  2. 組み合わせ:
    • 自分や他人の感情を深く理解し、コントロールできる女性。彼女は共感力があり、直感が鋭く、優しくて聞き上手です。

私の「速記のコツ」をまとめると:

  • 大アルカナは物語で覚える(愚者の旅)。
  • 小アルカナは組み合わせで覚える(エレメント + 数字/人物)。

最初は、紙にエレメント、数字、人物のキーワードを書き出して、横に置いて見比べながらやってみてください。毎日一枚カードを引いて、本を見ずにこの「公式」を使って意味を推測し、それから確認するのです。そうすれば、徐々にカードの意味を「暗記」するのではなく、「読み解く」ようになっていることに気づくでしょう。

このプロセスは丸暗記よりもずっと楽しく、理解も深まります。頑張ってください!

Benjamin Labbé
Benjamin Labbé
Tarot master, ancient wisdom scholar.

タロットカードの暗記のコツについて、これは本当に良い質問ですね。多くの初心者がこの「近道」を探していることでしょう。

はっきり言って、厳密に言えば、詩を暗記するように「一枚のカードに一つのフレーズ」といった暗記法は、タロットではあまり一般的ではありませんし、むしろ「危険」です。なぜなら、それぞれのタロットカードの意味は非常に豊かで、まるで多面体のようです。質問の内容、カードの位置、さらには隣に現れるカードによって、意味が微妙に変化します。もし一つのフレーズで意味を固定してしまうと、あなたの理解や直感を制限し、タロットの学びを「死んだ知識」にしてしまうでしょう。

例えるなら、英語を学ぶ際に単語帳だけを暗記しても(例えば apple = リンゴ)、それを使って文章を作ることができなければ(I like to eat an apple.)、決してコミュニケーションはできるようになりません。

しかし、「万能なフレーズ」はないものの、効率的な記憶の「コツ」や方法が確かに存在します。丸暗記よりもずっと効果的で、私たちタロット愛好家は皆、基本的にこの方法で学んできました。

1. キーワードを掴む、文章を暗記しない

これは最も基本的で、最も効果的なステップです。カードの意味を長々と説明した文章を暗記しようとするのではなく、各カードから2〜3個の最も核となる、間違いのないキーワードを見つけましょう。

  • 例えば:
    • 魔術師 (The Magician): キーワードは「創造」「資源」「コミュニケーション」「行動」などです。このカードを見たら、まずこれらの言葉を思い浮かべ、それから絵柄と関連付けて連想します。
    • カップの3 (Three of Cups): キーワードは「祝賀」「友情」「協力」「喜び」などです。
    • ソードの10 (Ten of Swords): キーワードは「終わり」「苦痛」「夜明け前の闇」などです。

インターネットで資料を探したり、本を購入したりして、これらのキーワードを自分だけのノートにまとめ、時々見返すと良いでしょう。

2. 絵から読み解く、これが最強の「コツ」

タロットカード自体が一枚の絵であり、すべての情報はその絵の中にあります。これが最も重要な方法です!カードの意味を全く覚えなくても、絵を見るだけで読み解くことができます。

  • 例えば:愚者 (The Fool)
    • 何が見えますか?崖っぷちに立つ若者が、堂々と歩いていて、今にも落ちそうですが、全く恐れていません。空を見上げています。彼のそばには白い子犬がいて、荷物はとてもシンプルです。
    • どんな印象を受けますか?無邪気さ、恐れを知らないこと、希望に満ちていること、少し無謀なこと、他人の意見を気にしないこと、新しい未知の旅が始まろうとしていること。
    • ほら、これらの感覚こそが「愚者」のカードの核となる意味なのです!暗記する必要はありません。あなたは「見た」だけで理解したのです。今後このカードを見るたびに、この絵が自動的に頭の中で再生され、意味が自然と湧いてくるでしょう。

3. 分類して覚える、全体を部分に分ける

78枚のカードを一度に全て覚えるのは大変ですが、グループに分けて覚えることができます。

  • 大アルカナ (22枚): これらを一つの完全な物語、つまり「愚者の旅」として捉えましょう。0番の愚者から始まり、魔術師、女教皇…と旅を続け、21番の世界で人生の成長サイクルを完結させます。この物語の順序で理解すると、ずっと簡単になります。
  • 小アルカナ (56枚): 四つのエレメント(ワンド、カップ、ソード、ペンタクル)で覚えます。
    • ワンド (Wands): 火を象徴し、「情熱的な」ものを連想させます。行動力、情熱、仕事、創造性などです。
    • カップ (Cups): 水を象徴し、「優しい」ものを連想させます。感情、人間関係、愛、内面の感覚などです。
    • ソード (Swords): 風を象徴し、「鋭い」ものを連想させます。思考、コミュニケーション、衝突、挑戦などです。
    • ペンタクル (Pentacles): 土を象徴し、「現実的な」ものを連想させます。お金、仕事、物質、健康などです。
    • さらに、数字の1〜10の意味(例えば1は始まり、10は頂点/完成)と組み合わせると、大まかな意味を推測しやすくなります。例えば「ワンドのエース」は「行動の始まり」、「ペンタクルの10」は「物質的な豊かさ/頂点」といった具合です。

4. 毎日一枚引く、カードと「友達になる」

これは非常に実践的な方法です。毎朝起きて、自分自身の「今日の運勢カード」を一枚引いてみましょう。複雑に解釈する必要はありません。ただそのカードを見て、キーワードや絵柄を思い浮かべ、その日に起こる出来事の中で、そのカードと関連付けられるものがないか意識してみるのです。例えば、今日「カップの3」を引いて、夜に本当に友達と楽しい集まりがあったとします。こうすることで、そのカードに対するあなたの理解は、本に書かれた知識から、あなた自身の人生経験へと変わり、決して忘れられなくなるでしょう。

要するに、一朝一夕で全てを解決するような「暗記のコツ」を追い求めるのはやめましょう。それはタロットの最大の楽しみである直感と想像力を失わせてしまいます。カードを物語を語る78人の友達だと思って、たくさん見て、たくさん話しかけて(毎日一枚引く)、そうすればすぐに、彼ら自身があなたに彼らの名前と性格を教えてくれるでしょう。