インスリンの正しい注射方法は?注射部位のローテーションは必要ですか?
作成日時: 8/13/2025更新日時: 8/18/2025
回答 (1)
こんにちは、友よ!この質問を見て、インスリン注射を始めたばかりか、毎日のこの「課題」をもっと上手くこなしたいのかなと思いました。心配しないで、最初は少し怖く感じるかもしれないけど、コツさえ掴めば、毎日の歯磨きのように簡単で自然になるから。長年糖尿病と付き合ってきた「ベテラン患者」として、丁寧に説明するね。
一、インスリン注射の手順、実はとっても簡単!
ステップバイステップで説明するから、読めば必ずできるようになるよ。
ステップ1:準備(備えあれば憂いなし)
- 手を洗う!洗う!洗う! 大事なことだから三回言ったよ。清潔第一。
- 「武器」の確認:
- インスリン:医師に処方された種類か、期限は切れていないか確認。混ぜる必要があるタイプ(混濁した乳白色の混合インスリンなど)なら、手のひらで10回転がし、上下に10回ひっくり返して、均一な乳白色にする。注意: 炭酸飲料を振るみたいに激しく振らないで!
- インスリンペンと新しい針:毎回、新しい針に交換する! 節約のために使い回さないで。針は一度使うと切れ味が落ちるから、繰り返し使うと痛いだけでなく、感染や皮膚の損傷の原因になる。
- アルコール綿:消毒用。
ステップ2:セットアップとエア抜き(発射準備)
- 針の取り付け:インスリンペンのキャップを外し、ペン先のゴム栓の部分をアルコール綿で拭く。新しい針をまっすぐに取り付け、しっかり締める。
- エア抜き(これ、超重要!):
- まず、ダイヤルを回して1~2単位に設定する。
- ペン先を上に向け、ペンのボディを軽く指ではじいて、中の気泡を先端に集める。
- 注入ボタンを押し、針の先端にインスリンの水滴がポタッと出てくるのを確認する。
- なぜ必要? 針が詰まっていないこと、チューブ内の空気を完全に抜くため。これで、空気ではなく確実に薬液が注入されるんだ。
ステップ3:注射(本番)
- 場所選び:詳細は後述するけど、まず注射する皮膚の部位を決める。
- 消毒:選んだ部位をアルコール綿で、コイン大の範囲を円を描くように消毒する。ポイント: アルコールが完全に乾くまで待つ! 乾く前に刺すと痛い。
- 皮膚をつまむ:親指と人差し指で、注射部位の皮膚を軽くつまみ上げる。これで針が皮下脂肪層に入り、筋肉に入るのを防ぐ(筋肉に入ると吸収が速すぎて低血糖の危険がある)。
- 針を刺す:ペンを鉛筆のように持ち、素早く、垂直(90度) に、つまんだ皮膚に針を刺す。迷わず、速ければ速いほど痛くない。
- 薬液を注入:親指で注入ボタンを一気に押し切り、用量ウィンドウが「0」になるまで押し続ける。
- 10秒数える:押し切ったら、すぐに針を抜かない。心の中で10秒数える。これでインスリンが完全に注入され、針を抜く時に薬液が漏れるのを防ぐ。
- 針を抜く:刺した時の角度を保ったまま、素早く針を抜く。
ステップ4:後片付け
- 乾いた綿棒やアルコール綿で注射部位を数秒間軽く押さえる。こするのは絶対ダメ! こするとインスリンの吸収が速まり、血糖値の乱れを引き起こす可能性がある。
- 使用済みの針はすぐに外し、外側の大きなキャップをして、専用の「シャープス容器」(丈夫な蓋付きのプラスチックボトルで代用可)に捨てる。いっぱいになったら地域の医療機関に処理を依頼する。普通のゴミ箱に直接捨てるのは危険。
- インスリンペンのキャップを閉めて、元の場所に戻す。
二、最重要ポイント:注射部位はローテーションすべき?答え:絶対に必要!
この問題は非常に重要。注射部位のローテーションは、正しい注射技術と同じくらい大切! と言っても過言じゃない。
なぜローテーションが必要?
こう考えてみて:同じ場所でずっと作物を作り続けたら、その土地はやがて痩せて固くなるよね。私たちの皮膚も同じなんだ。
同じ場所に長期間注射し続けると、皮下の脂肪組織が繰り返し刺激され、増殖したり硬いしこり(こぶや硬い塊みたいなもの)ができる。医学的にはこれを「脂肪肥大(リポハイパートロフィー)」と呼ぶ。
この硬いしこりに注射すると、二つの大きな問題が起きる:
- 痛くないけど、超危険:神経も鈍くなるから、しこりに刺しても痛みを感じにくい。そのせいで「いい場所」だと誤解してしまう。
- 血糖値の「ジェットコースター」:しこりに注射したインスリンの吸収は非常に不安定になる。吸収が遅かったりほとんどされなかったりして血糖値が下がらないこともあれば、突然大量に吸収されて危険な低血糖を起こすこともある。血糖値が予測不可能になり、コントロールが非常に難しくなる。
科学的なローテーションの方法は?
「大ローテーション」と「小ローテーション」の二つの原則を覚えよう。
1. 注射可能な部位(4大エリア):
- 腹部:「黄金のスポット」。吸収が最も速く安定していて、操作も一番楽。へその周り拳一つ分外の範囲。
- 大腿外側:腹部より吸収がやや遅い。中・長時間型インスリンに適している。
- 上腕外側:吸収も比較的速いが、自分で注射しにくい。家族の協力が必要。
- 臀部外側上部:吸収が最も遅い。就寝前の中・長時間型インスリン注射に最適。
2. ローテーション方法:
- 大ローテーション(エリア単位):例えば、月・水・金は腹部、火・木・土は大腿。または、第1週は全て腹部、第2週は全て大腿、第3週は臀部…といった具合に、各大エリアに十分な休息期間を与える。
- 小ローテーション(ポイント単位):一つのエリア内でも、毎回注射するポイントを離す。エリアを格子状の区画に分けて考えるといい。今回はA1マスに打ったら、次はA2マス、その次はB1マス…という感じ。注射ポイントの間隔は少なくとも2cm(指一本分の幅)以上空ける。絶対に同じ針穴に連続して注射しない!
コツ:自分で図を描いたり、「左腹→右腹→左腿→右腿」のように順番を決めてローテーションすると、一ヶ月以内に同じポイントが使われないようにできるよ。
この「実践的な情報」が役立つといいな!最初は少し戸惑うかもしれないけど、何度か練習すれば、きっと熟練の「オペレーター」になれるよ。覚えておいて、正しい手順と科学的なローテーションは、血糖値を安定させるための頼もしい相棒なんだ。頑張って、きっと大丈夫!もし分からないことがあったら、必ず医師や看護師にどんどん質問してね。
作成日時: 08-13 13:23:42更新日時: 08-13 16:46:12