抹茶は降圧剤などの薬と飲み合わせに問題はありますか?
作成日時: 7/29/2025更新日時: 8/18/2025
回答 (1)
抹茶と降圧薬の相互作用
抹茶は高濃度の緑茶粉末であり、カフェイン(一杯あたり約70mgと、通常の緑茶よりも多い)やカテキン、L-テアニンなどの化合物が豊富に含まれています。これらの成分は、特定の薬剤、特に降圧薬(β-ブロッカー、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬など)と相互作用を起こす可能性があります。以下に重要な点を挙げます。
1. カフェインの潜在的な影響
- 血圧変動:カフェインには興奮作用があり、一時的に血圧を上昇させたり、心拍数を速めたりする可能性があります。これは降圧薬の効果を拮抗し、血圧コントロールを不安定にする可能性があります。
- 薬物代謝への干渉:カフェインは肝臓のCYP1A2酵素によって代謝されるため、一部の降圧薬(一部のβ-ブロッカーなど)の代謝速度に影響を与え、薬物濃度を変化させる可能性があります(例:薬効の低下や副作用のリスク増加)。
- 具体的な薬剤リスク:
- β-ブロッカー(例:メトプロロール):カフェインが降圧効果や心拍数コントロール効果を弱める可能性があります。
- カルシウム拮抗薬(例:アムロジピン):カフェインがその副作用(例:動悸やめまい)を増強する可能性があります。
- 利尿薬(例:ヒドロクロロチアジド):カフェインの利尿作用が重なり、脱水や電解質バランスの乱れのリスクを高める可能性があります。
2. その他の成分に関する考慮事項
- 抹茶に含まれるカテキン(EGCGなど)には抗酸化作用がありますが、高用量では薬物の吸収や肝臓酵素活性に影響を与える可能性があり、ただしその証拠は弱いとされています。
- L-テアニンはカフェインの興奮作用を緩和する可能性がありますが、リスクを完全に相殺するには不十分です。
3. 推奨事項と注意事項
- 医師への相談:降圧薬を服用している場合は、医師または薬剤師に相談し、個人のリスク(例:服用量、健康状態)を評価してもらうべきです。
- 摂取量の監視:抹茶の摂取量を制限し(例:1日1~2杯まで)、血圧の変化を監視してください。
- 同時服用を避ける:相互作用を減らすため、薬の服用前後1~2時間は抹茶の飲用を避けるようにしてください。
- 症状への注意:動悸、めまい、血圧変動などの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
全体として、抹茶と降圧薬の間には相互作用が存在する可能性があり、主な原因はカフェインです。個人差が大きいため、専門的な医療アドバイスが極めて重要です。
作成日時: 08-04 14:17:45更新日時: 08-09 01:29:43