動物(例:犬)が狂犬病に感染した場合、どのような異常行動を示すのでしょうか?
作成日時: 8/15/2025更新日時: 8/18/2025
回答 (1)
狂犬病の犬に現れる異常行動
友よ、狂犬病の犬の異常行動についての質問は非常に重要だ。正しい知識が命を救うこともある。分かりやすく要点を解説しよう。
まず狂犬病ウイルスは神経系、特に脳を侵すため、動物の行動は完全に制御不能な「発狂」状態に陥る。症状は段階的に進行する。
第1段階: 異常行動期(前駆期)
(約1~3日間。飼い主が見逃しやすい段階)
- 性格の激変
- 社交的だった犬→ 沈鬱化、暗がりに隠れる
- 大人しい犬→ 異常な興奮、過剰な依存
- 刺激への過敏反応
音・光・接触に過剰反応(驚愕や不安を示す) - 傷口の執拗な舐め行動
治癒した咬傷部位を噛む・舐め続ける(特徴的行動) - 食欲不振/異食症
食事拒否、石・土・木片などの異物摂取
まとめ: 人間の「何となく不調」状態に類似。明確な異常が把握しづらい段階。
第2段階: 過剰興奮期(狂躁期)
(約2~4日間。「狂犬」の典型像。極めて危険)
- 無差別攻撃性
- 人・動物はもちろん、無生物(机の脚など)にも突発的に襲いかかる
- 白眼視・虚ろな目つき
- 目的不明の放浪
自制不能な走行、帰巣本能の喪失 - 「泡を吹く」理由
喉頭筋の麻痺で唾液を飲み込めず、泡状のよだれが流出 - 水・風・光への恐怖
嚥下困難のため水を恐れ(恐水症)、風や光にも過敏 - 奇声の発声
声帯麻痺によるしわがれ声・狼のような遠吠え
まとめ: まさに「歩く爆弾」。絶対に近づいてはいけない!
第3段階: 麻痺衰弱期(終末期)
(狂躁期を生き延びた場合に進行。約1~2日で死亡)
- 全身麻痺の進行
後肢から上半身へ:歩行不能→完全脱力 - 顎の脱落
顎筋麻痺で口が閉じられず、舌が出たままよだれが垂れる - 意識消失から死亡
昏睡状態後、呼吸不全で死に至る
重要: 狂躁期を経ずに直接この段階に移行する「沈静型」も存在(より危険)。一見「元気がないだけ」に見えるため発見が遅れやすい。
絶対に覚えておくべき核心事項
- 突発的・不可解な行動変化は重大な警告サイン
- 症状を疑った動物は、外見(興奮/沈静)に関わらず絶対に自力で対応しない
- 直ちに離れ、自治体の保健所・動物管理センター・警察に通報
- 予防が全て(発症後の治療法なし!)
→ 愛犬・愛猫への定期的な狂犬病ワクチン接種が、家族と自身を守る最善策
この情報が役立つことを願う。安全最優先で!
作成日時: 08-15 04:21:54更新日時: 08-15 09:03:07