急性痛風発作は通常どのように治療されますか?(非ステロイド性抗炎症薬、コルヒチン、副腎皮質ステロイド)
Ottfried Dörschner
Ottfried Dörschner
Clinical researcher with 7 years in metabolic diseases.
痛風になると、急性発作は本当に大変です。足はパンパンに腫れ上がり、触れることすらできません。治療の鍵はただ一つ、「速さ」です!早く薬を使えば使うほど、効果が高く、苦痛も少なくなります。一般的に、医師はあなたの具体的な状況に応じて、以下の3種類の薬の中から選びます。
1. 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)
- これは何? イブプロフェン、ナプロキセン、ジクロフェナク(ボルタレン)など、私たちにも馴染みのある「痛み止め」をより強力にしたものだと考えてください。これらは急速に炎症を抑え、痛みを和らげるため、急性期の第一選択薬となります。
- どう使う? 関節に違和感を感じたり、発作の兆候があったら、すぐに服用する必要があります。効果を十分に得るために、自己判断で減量せず、指示された量を服用してください。胃への刺激を減らすため、食後に服用するのが最適です。
- 注意点は? 胃潰瘍、腎臓病、または特定の抗凝固薬を服用している場合は、必ず医師に伝えてください。医師がリスクを評価します。
2. コルヒチン
- これは何? 痛風の炎症に特化した「特効薬」として知られる、昔からある薬です。
- どう使う? この薬は「早期」が肝心で、発作が始まってから12~24時間以内に服用するのが最も効果的です。現在の用法は以前とは異なり、少量で服用します。例えば、まず2錠服用し、1時間後にさらに1錠服用し、その後は毎日服用するといった形です。以前のように1~2時間ごとに服用すると、副作用(吐き気や下痢など)が大きくなるため、絶対に避けてください。
- 注意点は? この薬は「安全域」が狭く、過剰摂取すると中毒を起こしやすいです。そのため、必ず医師の指示に厳密に従って服用し、自己判断で増量しないでください!肝機能や腎機能が悪い場合は、医師が特別に用量を調整します。
3. 糖質コルチコイド(ステロイド)
- これは何? 一般的に「ステロイド」と呼ばれるもので、プレドニゾロンなどが含まれます。非常に強力な抗炎症作用を持ち、急速に苦痛を抑える「切り札」です。
- どう使う? 通常、上記の2種類の薬が効果がない場合や、患者さんの体質上それらの薬が使えない場合に、医師がステロイドの使用を検討します。時には、特定の関節がひどく腫れている場合、医師が直接関節内に注射することもあり、その場合はさらに早く効果が現れます。
- 注意点は? ステロイドは安易に、また長期的に使用すべきではありません。主に「火消し」のために使われます。通常は短期間(数日間)使用し、中止する際は徐々に減量していく必要があります。急に中止すると、症状が再燃する可能性があります。
まとめると、急性発作期の治療は火事を消すようなものです。
- 第一選択:非ステロイド性抗炎症薬、迅速で便利です。
- 次点:コルヒチン、特に発作の初期に適しています。
- 最終手段:糖質コルチコイド(ステロイド)、重症の場合や、他の薬が使えない場合に使用します。
最後に、急性期には薬の服用以外にもいくつか覚えておくべきことがあります。発作を起こしている関節を安静にし、高く上げ、タオルで包んだ氷で冷やす(直接当てると凍傷になる可能性があります)、そして大量の水を飲む(白湯が最適)ことで、尿酸の排泄を助けます。
最も重要な点:これらの薬は「対症療法」であり、つらい急性期を乗り切るためのものです。痛みが治まったら、必ず医師の診察を受け、体系的に検査を行い、長期的な尿酸降下療法(例えばアロプリノールやフェブキソスタットの服用)を開始して、尿酸値を下げることが、痛風の再発を真に減らし、あるいは防ぐことにつながります。