マットピラティスとリフォーマーピラティスの違いは何ですか?初心者はどのように選ぶべきでしょうか?
Sarah Andrews
Sarah Andrews
Certified Pilates instructor with 10 years experience.
こんにちは!この質問を見ると、ピラティスを始めようとしていた頃の自分を思い出します。最初は本当に戸惑いますよね。でもご心配なく、実はそれほど複雑ではないんです。わかりやすく説明しますね。
マットピラティス vs マシンピラティス:どこが違う?
「素手での格闘技」と「武器を使った格闘技」の違いだとイメージしてみてください。
1. マットピラティス (Mat Pilates) - 自分の身体が唯一の「道具」
マットピラティスは、名前の通り、ヨガマットの上で全ての動きを完結させます。
- 体幹への刺激の源: 自身の身体+重力。
- こんな感じ: 重力に抗うために自身の力で脚を持ち上げたり、クランチやプランクなどのポーズを取ります。支えてくれる物がないため、体幹制御能力が非常に重要。自らバランスを保ち、力の入るポイントを見つけなければなりません。
- メリット:
- 手軽で安価: マット一枚あればどこでも練習可能。自宅や公園でもでき、レッスン料も通常マシンピラティスより安いです。
- 基礎固めに最適: ピラティスの核心原則——呼吸、体幹、コントロール——を深く理解させるので、基礎が非常にしっかり身に付きます。
- 課題: 完全な初心者だと「感覚が掴めない」と感じることがあります。例えばインストラクターが「お腹に力を入れて」と言っても、明確なフィードバックがないため、首や太ももで代償動作をしてしまう可能性が。
2. マシンピラティス (Equipment Pilates) - 「名バイプレーヤー」が飛躍をサポート
マシンピラティスの代表的な器械といえばリフォーマー (Reformer)。他にもキャディラック(トラピーズテーブル)、チェア、ラダーバレルなどがあります。これらの器械にはスプリング、スライドレール、ストラップなどの部品が付いています。
- 体幹への刺激の源: スプリングによる「アシスト」または「レジスタンス(抵抗)」。
- こんな感じ: これらの器械は非常に画期的です。
- 筋力が足りない時は、スプリングがアシストしてくれます。支えとなるため、マットではできなかった動きも正しいフォームで行えます。
- 能力が向上したら、スプリングはレジスタンスに変わり、筋トレのように負荷をかけ、筋肉により深い刺激を与えてくれます。
- メリット:
- 正確なフィードバック: 器械のフレームやストラップがあなたを「誘導」するので、誤った代償動作がしづらくなります。押したり引いたりして、どの筋肉に力が入るべきか、姿勢が正しいかを明確に感じさせてくれます。
- より総合的で面白い: 何百種類もの動きが可能。寝た状態、座った状態、四つん這い、立位など様々なポジションでトレーニングでき、全身をピンポイントで鍛えられ、楽しさも増します。
- 怪我のリハビリに適している: 器械のサポートと精密なコントロールがあるため、産後ケアやスポーツ障害のリハビリに用いられることが多いです(もちろん医師やインストラクターと相談する必要があります)。
- 課題:
- 費用が高い: 器械の購入費やレッスン料はマットピラティスよりかなり高くなります。
- 場所の制約: 専用のピラティススタジオに行く必要があります。
違いが一目でわかる表
特徴 | マットピラティス (Mat) | マシンピラティス (Reformer) |
---|---|---|
体幹刺激 | 重力への抵抗、自身のコントロールによる | スプリングへの抵抗/活用、器械のサポートによる |
習得難易感 | 入門は困難を感じやすい(力の入るポイントが掴みにくい) | 入門は容易に感じやすい(器械が感覚をサポート) |
身体フィードバック | 弱い、自身の感覚に頼る | 強い、器械から即時フィードバックが得られる |
価格 | 安め、お手頃 | 高額 |
利便性 | 非常に高い、マットさえあればOK | 低い、スタジオへの通所が必要 |
適した人 | 基礎を固めたい、予算重視、ある程度運動経験がある人 | 完全な運動初心者、リハビリが必要な人、正確なボディメイクを追求する人 |
初心者はどちらを選ぶべき? 本音アドバイス
「どちらが絶対的に良い」ではなく、「今のあなたにどちらが適しているか」が重要です。
➡️ 「マットピラティス」を選ぶなら、こんな方へ:
- 予算を抑えたい方: これが一番の決め手になります。マットクラスの費用対効果はとても高いです。
- まずは試してみたい方: 長く続けるかわからないなら、コストの低い方法で始めるのが妥当。
- 運動経験がそれなりにある方: ランニング、エアロビクス、ヨガなどを定期的に行い、自分の身体にある程度自覚がある方。マットから始めて体幹を強化するのに適しています。
- しっかりとした基礎を築くのが目標の方: ピラティスの本質を理解したいなら、マットからスタート。そうすれば「コントロール」を深く学べます。
➡️ 「マシンピラティス」を選ぶなら、こんな方へ:
- 完全な運動未経験者: 身体の感覚がなく、「お腹を引き締める」と「息を止める」の区別がつかない方。器械が「手取り足取り」感覚を教え、素早く入門して自信を付けさせるのに役立ちます。
- 特定の身体課題がある方: 猫背、反り腰、産後の腹直筋離開など、体態改善が必要な方。器械の正確な動作が姿勢矯正に非常に有効です。
- 正確なボディメイクを追求する方: ヒップアップ、太もも痩せ、美しい腹筋を作りたい方など。器械は彫刻刀のように、鍛えたい箇所をピンポイントで刺激できます。
- 予算に余裕があり、素早く正確なフィードバックを得たい方
✨ わたしの黄金アドバイス (条件が許すなら):
「マシンの個人レッスン」を数回受け、それから「マットのグループレッスン」または「マシンのグループレッスン」へ切り替えるのがベスト!
なぜか?
マシンの個人レッスンでは、インストラクターがマンツーマンで基本的かつ正しい力の入れ方を指導し、眠っている体幹筋を「目覚め」させてくれます。この感覚を身に付けてからマットクラスに移れば、戸惑わずに早く上達し、初期段階での不正確なフォームによるケガのリスクも回避できます。
まとめ:
- 予算豊富、早く効果を出したい方 -> マシンピラティスが最優先。
- コストを抑えたい、基礎を固めたい方 -> マットピラティスから始めるのも良し。
- 理想的なルート -> マシンの個人レッスンで入門し、好みと予算に合わせてマットまたはマシンのグループレッスンを選ぶ。
この答えが参考になると嬉しいです!ピラティスは素晴らしいトレーニングです。始めたその時が最良のタイミング。楽しいピラティスライフを!