日本の住宅の面積はどのように計算されますか?「専有面積」と「延床面積」の違いは何ですか?

作成日時: 8/11/2025更新日時: 8/17/2025
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こんにちは!日本の家の面積計算は、特に日本不動産に慣れていない方にとって、確かに混乱しやすいポイントですね。わかりやすく整理してみましょう。


核心概念:結局、どの面積を買うの?

日本で住宅、特にマンションを購入する際、最もよく耳にするのが「専有面積」と「建築面積」という二つの言葉です。簡単に言うと:

  • 専有面積 (せんゆうめんせき):これが、あなたが実際にお金を払って購入し、自分専用のプライベート空間となる部分です。
  • 建築面積 (けんちくめんせき):これは主に建築時に使われる専門用語で、居住者としての日常生活にはあまり関係ありません。

それぞれの概念について詳しく見ていきましょう。

1. 専有面積 (せんゆうめんせき)

これが最も気にするべき面積です!マンションの中で、完全にあなた個人が自由に使えるスペースを指します。

  • わかりやすく言うと: 自宅の「ドアの内側」の空間とイメージしてください。リビング、寝室、キッチン、浴室、クローゼット(押入れ、収納)など、これらは全て専有面積に含まれます。

  • 含まれないものは?

    • バルコニー:バルコニーは専有面積に含まれません!あなた専用ではありますが、法的には「共用部分」であり、デベロッパーが無償で専用使用を認めているに過ぎません。火災時には重要な避難経路となるため、私有財産とはみなされないのです。
    • ドア外の廊下、エントランスホール、階段:これらは明らかに共用部分なので、当然含まれません。
    • ドア外の独立したポーチ:一部の間取りでは玄関先に小さな独立スペース(ポーチ)がありますが、これも専有面積には含まれません。

重要な詳細:専有面積の二つの算出方法

専有面積自体にも二つの計算方法があり、物件を見る際にはこの区別に注意が必要です:

  1. 壁芯面積 (へきしんめんせき)

    • 計算方法:壁や柱の中心線から測定します。
    • 特徴:壁の厚みの半分を含むため、この数字はより大きくなります
    • 用途:不動産広告、パンフレット、販売図面に記載されている面積は通常こちらです。見た目が「広く」見えるためです。
  2. 内法面積 (うちのりめんせき)

    • 計算方法:壁の内側のみを測定します。つまり、カーペットを敷き詰められる、実際に使用可能な面積です。
    • 特徴:壁芯面積より小さな数字になりますが、最も実態に即しています。
    • 用途:登記簿(不動産登記)に記載されるのはこの面積です。銀行融資や固定資産税などの各種税金計算も、内法面積を基に行われます。

アドバイス:一般的に、内法面積は壁芯面積より約5%~7%小さくなります。物件を見る際、パンフレットに70㎡と書いてあっても、実際の登記面積や使用可能面積は65㎡程度かもしれない、と心に留めておきましょう。

2. 建築面積 (けんちくめんせき)

この概念は、マンション購入者にとっては、知っておく程度で深く追求する必要はありません。

  • わかりやすく言うと: 晴天の真昼、太陽が真上にある時に、建物全体が地面に落とすの面積をイメージしてください。それがほぼ建築面積に相当します。

  • 何を計算するのか? 建物の水平投影による最大面積を計算し、壁体、柱、場合によっては一部の軒先も含みます。

  • 主な用途: 建築基準法上の概念で、主に建物を建てる際に使用されます。政府はこれを用いて「建ぺい率」を計算します。これは、土地に対して建てられる建物の最大面積割合を定め、都市に十分な空間感や日照を確保するためのものです。

簡単に言うと:建築面積は「建物を建てる」ためのルール、専有面積は「家を売買する」「住む」ための基準です。

まとめ:一覧表で違いを理解

項目専有面積 (専有面積)建築面積 (建築面積)
一般的な呼び方「内面積」、「実面積」「建坪」、「建築投影面積」
計算対象自宅ドア内のプライベート空間(リビング、寝室、キッチン、浴室、クローゼット)建物全体が地面に投影する影の面積
バルコニーを含むか含まない設計(軒など)によっては含まれる可能性あり
主な用途不動産売買、所有権登記、税金計算、日常生活建築確認申請、都市計画、「建ぺい率」計算
購入者にとっての重要度非常に重要! 実際に生活する空間の広さ。ほぼ重要ではない、自分で土地を買って一戸建てを建てる場合を除く。

最終的なアドバイス

マンション購入者として、しっかり覚えておくべきことは次の二点です:

  1. 「専有面積」を重点的に見る。これがお金を払って買う核心部分です。
  2. 「壁芯面積」と「内法面積」を区別する。広告は「壁芯」(大きく見える)、登記は「内法」(実態)。異なる物件を比較する際は、同じ基準(特に実態に即した内法面積)で比べるのが公平です。

この説明がお役に立てば幸いです!日本で物件を見る際は、図面にどの面積が記載されているかに注意すれば、見通しが立てやすくなりますよ。

作成日時: 08-11 12:12:20更新日時: 08-12 02:15:16