抹茶製品の有機認証申請プロセス
抹茶製品(抹茶粉など)が有機認証を取得するためには、栽培から加工までの全工程が有機基準に適合している必要があります。以下は、中国の有機製品認証(GB/T 19630規格など)に基づく一般的なプロセスであり、農産物カテゴリーに適用されます。
1. 認証基準の把握
- 関連基準の把握:中国有機製品認証(国家認証認可監督管理委員会が監督)、国際基準(輸出の場合、EU EC 834/2007または米国NOPなど)。
- 主要要件:茶畑での化学農薬、化学肥料、遺伝子組み換え技術の使用禁止;加工工程での添加物不使用;全工程のトレーサビリティ。
2. 認証機関の選択
- 中国では、国家認証認可監督管理委員会(CNCA)が認可した機関を選択します。例:
- 中国質量認証センター(CQC)
- 南京国環有機製品認証センター(OFDC)
- 中緑華夏有機食品認証センター(COFCC)
- 選択する機関が抹茶製品カテゴリーをカバーしていることを確認し、具体的な費用(通常数千元から数万元人民元)を問い合わせてください。
3. 申請書類の準備
以下の書類を収集し、整理します。
- 基本資料:企業営業許可証、生産許可証、組織機構コード。
- 生産記録:
- 茶畑管理:土地の履歴(3年以上の禁止物質不使用証明)、栽培日誌(肥料、病害虫防除記録)。
- 加工工程:抹茶の粉砕、包装のフローチャート。交差汚染がないことを確認(専用設備の使用など)。
- 品質書類:製品検査報告書(農薬残留、重金属検査など、CMA認定試験所が発行)。
- システム書類:有機管理システムマニュアル。内部検査、トレーサビリティシステム、従業員研修記録を含む。
- 申請書:認証機関が提供する正式な申請書に記入。
4. 申請提出と予備審査
- 認証機関に完全な書類を提出します。
- 機関は書類の予備審査(約1〜2週間)を行い、適合性を確認した後、現地検査を手配します。
5. 現地検査
- 認証機関は監査員を派遣し、実地調査を行います。
- 茶畑の検査:土壌、水源、周辺環境(汚染源がないか)。
- 加工工場の確認:設備の清潔度、原料保管、記録の真実性。
- 従業員への聞き取り調査、作業が基準に適合しているかの検証。
- 検査後、報告書が発行され、改善点(もしあれば)が記載されます。
6. 認証決定と証明書発行
- 監査が承認された後、機関は有機認証証明書(有効期間1年)を発行します。
- 認証取得後、製品は有機マーク(中国有機製品認証マークなど)を使用できます。
7. 維持と更新審査
- 年次更新審査:毎年現地検査を受け、証明書を更新します。
- 継続的な適合性維持:定期的に自己検査を行い、記録の完全性を確保します。市場での抜き打ち検査に対応します。
- 変更管理:製造工程や原料の変更がある場合は、事前に機関に届け出る必要があります。
注意事項
- 期間:全工程で約3〜6ヶ月。費用は規模によって異なります(5,000〜20,000人民元)。
- 一般的な課題:茶畑の転換期間(2〜3年間の有機管理が必要)、加工工程での汚染管理。
- 参考情報:現地の農業農村部または専門コンサルタントに相談し、「有機製品認証管理弁法」を参照してください。
上記のステップを踏むことで、抹茶製品は有機認証を成功裏に取得し、市場競争力を高めることができます。