ニュージーランドの治安状況はどのようになっていますか? 個人の安全と財産の安全に関して、特に注意すべき点は何ですか?

建 张
建 张
Student researching New Zealand visa policies. | 新西兰签证政策研究学生。

分かりました、友達。ニュージーランドの治安について、僕の考えや経験を話して、君の役に立てたら嬉しいな。


ニュージーランドの治安は?リアルな「経験者」ガイド

ズバリ言おう、ニュージーランドは全体的にとても安全な国だ。グローバル平和指数(Global Peace Index)のようなランキングで常に上位にいるのは、嘘じゃない。世界の多くの場所と比べて、ここの社会の雰囲気はリラックスしていて、人々は親切だから、路上を歩くときにビクビクする必要は基本的にないよ。

でも、覚えておいてほしい重要な点がある:「安全」は「犯罪がない」ってことじゃない。管理の行き届いた高級住宅街に住んでいて、ほとんどの時間が平穏だからって、夜も鍵をかけず、財布を公園のベンチにポイ置きしたりしないよね? ニュージーランドはまさにそんな感じなんだ。

以下、二つの面から具体的に説明するから、どこに気をつければいいかがわかるはずだ。


一、 身の安全:全体的に安心、細かいところに注意

暴力犯罪、特に見知らぬ人への悪質な襲撃は、ニュージーランドでは非常に珍しい。道を歩いていて強盗に遭うとか、暴走族みたいなのに遭遇する心配は基本的にない。でも以下の点はやっぱり注意しよう:

  • 夜間の外出、特に都心部(CBD)で

    • オークランドCBD、ウェリントン、クライストチャーチといった大都市の都心部では、金曜や土曜の夜ともなると、バーには若者が溢れ、お酒が入るといざこざが起きやすくなる。ケンカや酔っ払いの騒ぎはしょっちゅうある。
    • アドバイス: 夜出かけるなら、明るく人通りの多い大通りを歩くようにしよう。行先が少し離れている、もしくは人通りが少ない場所なら、タクシーを使うか、友達と一緒に行くのがベストだ。明らかに酔って大声で騒いでいるようなグループには近寄らず、アイコンタクトも避けよう。そうすれば、たいていトラブルには巻き込まれない。
  • 特定のエリアは警戒心を高めて

    • ニュージーランドも他の国と同じように、治安の評判が良くないコミュニティがある。主に失業率が比較的高かったり、ギャング活動が集中していたりするエリアだ。例えばよく話題に上がるオークランド南(South Auckland)の一部地域など。
    • アドバイス: 観光客や新しい移民は、こういった場所に行く機会はまずないよ。もし家を借りたり買ったりする必要があるなら、ネットでその地域の口コミを調べたり、地元の友達に聞いたりしよう。地域全体が安全じゃないってわけじゃないけど、一応知っておいた方がいいってことだ。
  • まれにある人種差別

    • 正直言って、差別はどこにでもある。ニュージーランドでは、ほとんどの人はとてもフレンドリーだ。でも、稀に無礼な言葉を投げかけてくるような不親切な人に遭遇するかもしれない。こういうケースは通常、言葉だけのもので、身体的衝突に発展することはめったにない。
    • アドバイス: こういう状況に遭遇したら、ベストなのは相手にせず、さっさとその場から離れることだ。ろくでもない相手やトラブルに関わる価値はない。もし脅威を感じたら、すぐに警察に連絡しよう(111番)。

二、 財産の安全:これが一番の注意ポイント!

身の安全に比べると、財産の安全は多くの人が遭遇しやすい「落とし穴」だ。ニュージーランドでは、窃盗系の犯罪(特にその場の雰囲気で犯行に及ぶもの)が比較的多い。

  • 最重要ポイント:車内に絶対に何も置くな!

    • これは感嘆符を三つつけて強調しておく!**車上荒らし(Smash and Grab)**はニュージーランドで最も一般的な犯罪の一つで、特に観光スポット、トレイル(遊歩道)の入り口、大型スーパーの駐車場で発生しやすい。
    • 泥棒のターゲットは、ノートパソコンやカメラのような高価な物だけじゃない。時には、パンパンに膨らんだように見えるバッグ、一枚の上着、それに硬貨が数枚あるだけでも、窓を割られる理由になりうるんだ。彼らが窓を割るのはほんの数秒の作業。戻ってきた時にはもう遅い。
    • アドバイス: 車を離れる時は、たった5分でも、全ての物を持ち出すこと。どうしても持ち出せないものは、トランク(荷室)の中に隠そう(できれば駐車前、できれば誰にも見られないうちに)。とにかく車内が「まるで空っぽの洞穴(家徒四壁)」のように見える状態にすること。そうすれば泥棒も興味を持たない。
  • 住まいの安全:戸締りは万全に

    • ニュージーランドは安全だと思っていると、つい油断して、出かける時に鍵をかけなかったり、寝る時に窓を開けっぱなしにしたりしがちだ。そうすると、昼間の外出時や夜の就寝中に、押し込み強盗やこじ開け窃盗が入る隙を与えてしまう。
    • 古い家(キウイは「ビラ」Villaって呼ぶことが多い)は、ドアや窓の鍵が古くて安全性が低いことが多い。
    • アドバイス: 家にいても外出時でも、鍵をかける習慣を付けよう。一階の窓もしっかり施錠する。部屋を借りる時は、ドアのロックの安全性をチェックしよう。
  • 公共の場での防犯

    • カフェ、図書館、ファストフード店などで、バッグを席どりしたまま離れて注文に行くのはやめよう。ビーチでみんなが遊んでいて、誰も見ていない時は、ひとり残って貴重品を見ておくのが基本。これは常識だけど、ニュージーランドのリラックスした環境だとつい忘れがちになる。
  • ネット・電話詐欺

    • ここ数年詐欺も増えている。よくあるのは、国税局(IRD)、銀行、移民局、警察などを名乗り、あなたの支払いが滞っている、口座に問題がある、荷物が差し押さえられたなどと言って、個人情報を聞いたり、送金を要求したりする電話やSMSだ。
    • アドバイス: 公的機関が電話であなたの銀行のパスワードを聞いたり、送金を要求したりすることは絶対にない。怪しい電話やSMSが来たら、ただちに切る/削除して、自分で直接公式ウェブサイトやアプリで確認しよう。

まとめ:実践的な「安全確保」Tipsをいくつか:

  1. 車内は何も置かない(空にしておくこと):ニュージーランドで防犯の第一のルールだ、覚えて!
  2. 施錠の徹底(ドア・窓):家でも外でも、自分の住まいを守る最高の方法。
  3. 夜間は複数で行動:特に都心部の歓楽街、数が多いほど心強いもの。
  4. 目立たないようにする(財は見せない):目立たず、泥棒から「脂の乗った羊」と思われないように。
  5. 直感を信じる:その場所や人が気持ち悪いと思ったら、すぐに離れる。
  6. 緊急電話番号を覚える:ニュージーランドの警察、消防、救急の共通電話番号は 111

まとめると、ニュージーランドは安心して大通りを散歩でき、子供だけで通学・下校させても心配のいらない国だ。治安の問題は、どちらかというとイラッとする「ちょっとした盗みや不正」が多く、「強盗や押し込み」のような恐ろしいものではない。

君が母国で育んだ良い習慣をここに持ち込み、それに加えて特におさえてほしいのが「車内にモノを置かない」こと。

これをちゃんと守れば、ここニュージーランドの素晴らしい生活と景色を安心して楽しむことができるよ!