ペット(猫や犬など)を日本に連れて行くことはできますか?必要な検疫手続きは何ですか?
はい、問題ありません!ペットを日本に連れてくる件について、分かりやすく整理してお伝えしますね。確かに手間はかかりますが、事前に計画を立てて一歩ずつ進めれば、必ず成功できます。
ペット(猫/犬)を日本に連れて入国するには?この記事で全てわかる!
こんにちは!家族同然のペットと一緒に日本で生活したいという考え、素晴らしいです!ただし、日本は狂犬病などの病気の侵入を防ぐために、動物検疫が非常に厳しいことで知られています。そのため、プロセスはまるでゲームのステージをクリアするようで、忍耐と細心の注意が必要です。
簡単に言うと、答えは:連れてくることは可能ですが、非常に詳細な検疫手順を厳格に守る必要があり、プロセス全体に少なくとも7~8ヶ月かかります。
以下に、プロセス全体をステップバイステップで分解して説明します。
核心プロセス:7つのステップで進めよう
プロセスの核心は、あなたのペットが狂犬病を「持っていない」、つまり「清潔」であることを証明することです。
ステップ1:マイクロチップの装着 (Microchip)
これが全てのステップの出発点です。チップがなければ、後で行うことは全て無効になります。
- やること: 動物病院で、猫または犬に国際規格(ISO 11784/11785)に準拠したマイクロチップを埋め込んでもらいます。
- 注意: 必ずマイクロチップを装着した後で狂犬病ワクチンを接種してください。順序が逆になった場合、そのワクチン接種は無効となり、再接種が必要になります。
ステップ2:狂犬病ワクチン接種 (Rabies Vaccinations)
- やること: マイクロチップ装着後、ペットに狂犬病ワクチン(不活化ワクチンまたは組換えワクチンである必要があります)を少なくとも2回接種します。
- 時期の要件:
- 初回接種時、ペットは生後91日以上であること。
- 2回目の接種は、初回接種の30日後以降かつ、初回ワクチンの有効期間内に行うこと。
ステップ3:狂犬病抗体検査 (Antibody Test)
これはプロセス全体で最も重要かつ時間がかかるステップです。多くの人がここでつまずきます。
- やること: 2回目の狂犬病ワクチン接種後、獣医師がペットの血液サンプルを採取し、日本の農林水産省が指定する検査機関に送ります。この検査は、ペットの体内に狂犬病に対する十分な抗体が産生されているかどうかを確認するためのものです。
- 重要なポイント:
- 検査機関は日本政府が指定した機関でなければなりません。国内にもありますので、具体的なリストは日本動物検疫所(AQS)の公式ウェブサイトで確認してください。
- 検査結果の抗体濃度は 0.5 IU/ml 以上である必要があります。
- 検査報告書の有効期間は2年間です。
ステップ4:長い待機期間 (180日!)
- やること: 抗体検査のための採血を行った日から数えて、ペットは少なくとも180日間、元の場所(出国国)で待機しなければなりません。
- なぜこんなに待つのか: 狂犬病の潜伏期間を確実に過ぎさせるためです。万全を期すための措置です。
- 例: もし1月1日に採血した場合、ペットが日本に入国できる最も早い日は6月29日(180日目)以降です。この180日間は絶対的な要件で、1日でも短くすることはできません!
ステップ5:事前届出 (Pre-notification)
- やること: 日本への渡航日が確定したら、到着予定日の40日前までに、入国を予定している日本の空港(または港)の動物検疫所(AQS)に「輸入届出書」(入国申請書)を提出します。
- 方法: メール、FAX、または日本のNACCSシステムを通じて提出できます。提出後、検疫所が書類を審査し、問題がなければ「届出受理書」(受理証明書)を発行します。この書類は入国時に必要です。
ステップ6:出国前の最終検査と健康証明書
- やること: 出国の数日前(通常は2日以内)に、ペットと全ての書類を持って、公認の獣医師のもとで最終的な臨床検査を受け、ペットが健康で旅行に適していることを確認してもらいます。
- 重要書類: 獣医師が輸出側政府機関発行の健康証明書(Form AC)を作成します。この書類には、マイクロチップ情報、ワクチン接種記録、抗体検査結果など、全ての情報を記載する必要があります。これは日本入国時に最も重要な書類の一つです!
ステップ7:日本到着、入国検査
- やること: 日本に到着したら、ペットと分厚い書類の束を持って、空港の動物検疫カウンターで最終検査を受けます。
- 結果:
- 完璧にクリア: 全ての書類が揃っていて情報に誤りがなく、マイクロチップも正常に読み取れれば、検疫官が確認後、承認のスタンプを押して通してくれます。所要時間は十数分程度のこともあります。
- 問題発生: 書類不備、情報の誤り、待機期間180日未満など、いずれかのステップに問題がある場合、ペットは検疫のために隔離されます。最長180日間隔離される可能性があり、その費用は全て自己負担となります。非常に面倒なことになります。
簡単に言うと、タイムラインはこんな感じです:
Day 1: マイクロチップ装着 -> 狂犬病ワクチン1回目接種
Day 31: 狂犬病ワクチン2回目接種
Day 31以降 (できるだけ早く): 採血して指定機関に抗体検査を依頼
(採血日からカウント) 180日間待機...
日本到着予定日の40日前: 入国申請(輸入届出)を提出
出国2日前: 最終健康診断を受け、健康証明書(Form AC)を取得
日本到着: 検疫を受け、無事に帰宅!
経験者からのアドバイス
- できるだけ早く始めよう! プロセス全体に少なくとも7~8ヶ月かかります。ペットを日本に連れてくると決めたら、すぐに準備を始めてください!
- 頼れるサポートを見つけよう: プロセスが複雑すぎると感じるなら、専門のペット輸送業者に依頼することを検討しましょう。彼らは経験豊富で、多くの書類作業を代行し、ミスを防いでくれます。もちろん、費用はかかります。
- 書類!書類!書類! ワクチン証明書、マイクロチップ証明書、抗体検査報告書など、全ての原本を大切に保管してください。コピーと原本の両方を用意しておくのがベストです。
- 公式サイトはバイブル: 最も正確で最新の情報は全て、日本動物検疫所(AQS)の公式ウェブサイトにあります。政策は微調整される可能性があるため、必ず公式サイトを確認してください。
- 猫と犬のプロセスはほぼ同じです。 核心は狂犬病検疫を中心に進みます。
プロセスは複雑に聞こえるかもしれませんが、一歩一歩確実に進め、書類をしっかり準備すれば、必ず大切なペットをあなたのそばに連れてくることができます。多くの人が成功しています。あなたにもきっとできます!
どうぞ楽しい日本生活を、あなたとペットのご一緒に!