セカンドワインで品質が正牌に迫るケースとは?
こんにちは。私はワイン好きの一般人で、ボルドーワインも数多く飲み、友人たちともよく語り合っています。セカンドワイン(シャトーの「第二軍」)は通常、正牌用の残りのブドウや若い樹の葡萄で醸造され、お手頃価格です。しかし特定のヴィンテージでは、その品質が正牌に追いつき、むしろ「元を取れた」と感じさせることも。専門家ではありませんが、実際に飲んだ例や評判をもとに、その理由を簡単にご紹介します。あくまでヴィンテージや個人の好みで変わるものですので、ご注意を。
セカンドワインが正牌に迫る理由
簡単に説明すると:ボルドーでは厳格な格付けがあり、正牌は最良の葡萄と技術で造られますが、セカンドは次点の原料を使用します。しかし優れたヴィンテージ(天候に恵まれ葡萄が完熟した年)や、醸造家の手腕によっては、セカンドの味わいや複雑さが正牌に匹敵することも。技術面では同じ醸造設備・ノウハウを共有するため、差が縮まりやすいのです。むしろセカンドの方が早くから飲みやすく、長い熟成を待たずに楽しめる利点もあります。
代表的な具体例
ボルドー五大シャトーのセカンドを中心にご紹介。これらは入手しやすく品質も安定しており、特に2010年・2015年・2016年などの好年份では驚くほど高いレベルに達します。
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シャトー・ラトゥール(Château Latour)のセカンド:レ・フォール・ド・ラトゥール
数回飲んだ経験から、正牌ラトゥールに似た風格——濃厚な黒系果実味、力強いタンニンを持ちつつ、より柔らかい印象。好年份では品質が飛躍し「二级シャトーの正牌に匹敵する」との声も。理由はラトゥールチームの厳格な姿勢にあり、セカンドにも自園の葡萄を使用(選別で外れたものを活用)しているため。 -
シャトー・マルゴー(Château Margaux)のセカンド:パヴィヨン・ルージュ
正牌の優雅で繊細な特長を継承した絹のような口当たり。赤系果実と花の香り、絶妙なバランスが特徴です。2009年などの年份では、正牌との差が非常に小さく、注意深く味わわないと判別できないほど。理由は品質管理の厳しさに加え、セカンドを「若木の葡萄を使った訓練の場」と位置付け、ほぼ同等の醸造技術を投入しているため。 -
シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite Rothschild)のセカンド:カルラード・ド・ラフィット
ラフィットのファンが多いこのセカンドは人気商品。正牌のクラシックな優雅さに、鉛筆の削りかすのようなニュアンスとカシスの風味が特徴。特定の年份では正牌に近い表現を見せ、特に長期熟成を好まない方には魅力です。同一畑の葡萄を使用(成熟度がやや劣る分)しつつ、醸造工程で手を抜かないことが理由。 -
シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion)のセカンド:ル・クラランス・ド・オー・ブリオン
燻したような香りとミネラル感が正牌オー・ブリオンを彷彿とさせます。好年份では複雑味が増し、「正牌の弟分」のような味わいに。グラーヴ地区を代表する同シャトーが、セカンドにも最高級の土壌と技術を共有しているため。 -
その他の注目セカンド:
シャトー・ムートン・ロートシルト(Château Mouton Rothschild)のル・プティ・ムートンは芸術的な味わいで人気。またシャトー・ランチェス(Château Lynch-Bages)のエコー・ド・ランチェスは好年份で力強く、正牌の豊満なスタイルに迫ります。五大以外では、シャトー・コス・デストゥルネル(Cos d'Estournel)のレ・パゴッド・ド・コスがコスパ良く「正牌と遜色ない!」と驚かせることも。
試飲のアドバイス
これらを試すなら、まずは好年份を選び、安価すぎる販路(偽物リスクあり)は避けましょう。セカンドは数千円~1万円台、正牌は数万円~数十万円が相場。味わいが近ければ大満足です!ただしワインの評価は主観的ですので、私の感想が万人に当てはまるわけではありません。実際に飲み比べてご自身の好みを見つけてください。特定のシャトーについて知りたいことがあれば、また経験をお話ししますね。乾杯!