有名な「富士五湖」とは具体的にどの五つの湖を指しますか?その形成原因は何ですか?
こんにちは!富士五湖についてですね、詳しく知っていますよ。富士山観光のハイライトとも言える場所です。詳しくご説明しましょう。
まず、富士五湖とは?
富士五湖(Fuji-goko)は、富士山の北麓を取り囲む5つの湖の総称です。東から西の順に並べると以下の通りです:
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山中湖 (Yamanakako)
- 特徴:五湖中で最も面積が広く、標高も一番高い。開けた景色が広がり、冬には白鳥が訪れるため「白鳥の湖」とも呼ばれる。ウォータースポーツやキャンプの人気スポット。
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河口湖 (Kawaguchiko)
- 特徴:最も有名で交通の便が良く、観光客が最も多い湖。湖畔線が長く、温泉ホテルや美術館が数多く立地。「逆さ富士」(湖面に映る富士山)の眺めは絶景として名高い。
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西湖 (Saiko)
- 特徴:とても静かで、手つかずの自然が残る湖。あの有名な原生林「青木ヶ原樹海」に囲まれており、ひときわ幽玄な雰囲気。ハイキングやキャンプ愛好家に好まれる。
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精進湖 (Shojiko)
- 特徴:五湖中で最も面積が小さい湖。ここから富士山を眺めると、手前に大室山が位置し、あたかも富士山が子どもを抱いているように見える。この景観は「子抱き富士」と呼ばれ、非常に珍しい。
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本栖湖 (Motosuko)
- 特徴:水が最も深く、透明度が高い湖。千円札を手に取ると、裏面に描かれた富士山の風景が、この本栖湖の北西岸から撮影されたものだとわかる!そのため、写真愛好家の聖地としても知られる。
(画像提供:富士山NET)
これらの湖はどのようにしてできたのか?― 富士山の「傑作」
一言で言えば:これらはすべて、富士山の火山噴火によって流れ出た溶岩が川をせき止めてできた「せき止め湖」です。
少し専門的に感じますか?心配いりません。わかりやすく説明します:
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かつて:現在の湖がある場所は、もともと谷とその間を流れる川でした。
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富士山が“怒る”:活火山である富士山は、歴史上何度も噴火を繰り返してきました。噴火が起こると、大量の高温の溶岩が火口から流れ出て、山の裾野へと広がります。
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溶岩が“ダム”になる:この大量の溶岩流は勢いよく谷へ流れ込み、まるで天然の巨大なコンクリート壁のように、元々あった川筋を完全に塞ぎます。
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水が溜まり湖となる:川筋が塞がれると、上流からの流水は行き場を失い、溶岩の“ダム”の上流側に徐々に溜まっていきます。年月を経て谷全体が水で満たされ、今私たちが見る湖が形作られたのです。
興味深い事実:
実は、西湖、精進湖、本栖湖は、古代においてはひとつの巨大な湖「剄の海」(せのうみ)でした。西暦864年の大規模な噴火の際、大量の溶岩流(現在の青木ヶ原樹海となっている一帯)がこの大湖に流れ込み、強制的に三つの小さな湖に分割してしまったのです。
つまり、現在はそれぞれ独立した五つの湖ですが、地下では水系が繋がっている可能性もあり、まるで離れ離れになった兄弟のように思えます。
要するに、富士五湖は富士山という“大地の芸術家”が火山溶岩という手法で創り出した自然の景観であって、それぞれが唯一無二の魅力を持っているのです!