なぜバークシャー・ハサウェイはほとんど配当を出さないのでしょうか?チャーリー・マンガーはこの方針に同意していますか?

作成日時: 7/30/2025更新日時: 8/17/2025
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バークシャー・ハサウェイがほぼ配当を出さない理由とは?

こんにちは!私は投資業界に携わって数年、ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーの考え方を研究するのが好きです。バークシャー・ハサウェイ(以下バークシャー)がなぜほとんど配当を出さないのか、分かりやすく説明しますね。

端的に言えば、バークシャーが配当を出さない主な理由は、経営トップのバフェットが「稼いだお金を会社に留めて再投資すれば、株主により大きなリターンをもたらせる」と考えているからです。例えば、あなたがお金を持っている時、それを皆に分けて使わせるのと、もっと収益を生むものに投資するのと、どちらが良いでしょうか?バフェットは後者を選びます。彼は賢明な再投資によって、お金が「雪だるま式に」増え続けると信じているのです。配当として分配してしまえば、そのお金はそこで終わりですから。

具体的には:

  • 節税と複利効果:配当を出すと、株主は受け取った時点で税金(米国の配当税など)がかかり、手取りが目減りします。しかし会社に留めておけば、その資金でさらに投資し、より多くの利益を生み「複利」が働きます。バークシャーはこの手法で、一つの繊維工場から投資帝国へと成長しました。
  • 投資機会の活用:バークシャーには常に収益機会(他社の買収や株式購入など)が溢れています。バフェットは、配当で資金を分配することはこれらの機会を逃すことになると考えています。例えば、彼らが購入したアップルやコカ・コーラの株式は長期保有により何倍にも価値が膨らみました。
  • 株主の選択権:バフェットは「現金が必要なら、自分で少し株を売ればよい」と述べています。そうすれば、売却量やタイミングを自分でコントロールでき、会社から強制的に分配される必要はありません。

もちろん、これは全ての企業に当てはまる戦略ではありません。安定収入を好む投資家を惹きつけるため配当を出す企業も多いですが、バークシャーの目的は短期的な配当ではなく、長期的な価値成長なのです。

チャーリー・マンガーもこの方針に賛同しているのか?

もちろん賛同しています!チャーリー・マンガーはバフェットの黄金のパートナーであり、数十年にわたる協力関係の中で、配当を出さない方針を完全に支持しています。二人の考え方は非常に似ており、「合理的な投資」と「長期保有」を信奉しています。マンガーは「配当は時として、経営陣に良いアイデアがない時の安易な方法だ」とまで言い切り、バークシャーは資金を高リターンの場所に投入することを選ぶと述べています。

マンガーは様々なインタビューや株主総会で同様の見解を示してきました。例えば、バークシャーのモデルを「永久資本マシン」に例え、利益を再投資し続けることでさらなる富を生み出すと説明しています。これこそがマンガーがバークシャーを高く評価する理由であり、流れに流されず自らの論理を貫く姿勢にあります。

要するに、バークシャーに投資するなら配当は期待せず、バフェットとマンガーの眼光を信じて長期保有すれば、驚きのリターンが得られるかもしれません。他に質問があれば、いつでもどうぞ!

作成日時: 08-08 11:21:52更新日時: 08-10 01:25:55