チャーリー・マンガーはなぜBYDを高く評価したのでしょうか?その判断基準は何でしたか?

作成日時: 7/30/2025更新日時: 8/18/2025
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チャーリー・マンガーはなぜBYDをそこまで高く評価するのか?

こんにちは!私は投資の研究が好きなベテランで、ウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーの話を読むのが趣味です。チャーリー・マンガーはバフェットの右腕的存在で、二人でバークシャー・ハサウェイを率いています。マンガーがBYDを特に高く評価しているのは非常に興味深く、その理由を簡単にご説明しましょう。彼は軽々しく褒めるタイプではなく、常にバリュー投資の考え方——つまり過小評価されている優良企業を見つけ、長期間保有して成長を待つという手法に基づいています。

まずはマンガーのBYD評価について

マンガーは公の場で、BYD創業者の王伝福氏を「天才肌」と評し、BYDそのものを「奇跡的な企業」と表現しています。彼はBYDが単なるEVメーカーではなく、電池や新エネルギー分野で大きな潜在力を持つと考えています。2008年、マンガーはバフェットにBYDへの投資を勧め(CITIC証券を通じて株式取得)、当時はまだ現在のような人気企業ではありませんでした。結果として?この投資はバークシャーに多大な利益をもたらし、マンガーは今もBYD株を保有し続けています。

彼の判断根拠は?

マンガーの眼光は鋭く、企業を表面的なデータだけでなく本質と長期的な潜在力で見ます。分かりやすくポイントを解説します:

  • 王伝福氏の卓越した能力:マンガーが最も評価するのが王伝福氏です。彼を「エジソンとジャック・ウェルチの融合体」と例えています——発明家の頭脳と大企業を経営する能力を併せ持つという意味です。元々電池技術者だった王伝福氏は零細企業からスタートし、BYDをEV業界の巨人に育て上げました。マンガーは、自動車業界では稀な「ゼロからの自動車製造」や「自社電池開発」といった複雑な課題を解決できる人材と評価。「人が信頼できれば、企業も信頼できる」という考え方です。

  • BYDの技術力と革新性の高さ:電池事業から始まったBYDは後にEV分野に進出。マンガーは「ブレードバッテリー」(安全性と効率性に優れる)など新エネルギー分野での優位性に注目し、これが世界市場での地位確立に貢献したと見ています。彼の投資哲学は「経済的堀(モート)」が深い企業=他社が真似できない優位性を持つ企業を探すこと。BYDの垂直統合(部品の大半を自社生産)によるコスト削減とスピード感を高く評価。例えるなら、Appleが自社設計チップを持つように、BYDは電池とモーターを内製化し外部依存を排除している点です。

  • バリュー投資の視点:過小評価された潜在力株:マンガーはバリュー投資家であり、流行を追わず「割安な優良企業」を探します。2008年当時、株価は低く中国EVへの期待も冷めていました。しかし彼は長期的潮流——世界の新エネルギー転換と中国の政策支援——を見抜きました。結果、BYDは小さな電池メーカーから世界トップクラスのEV販売企業へ成長。マンガーの根拠は「安く買い、価値が認められるまで保有」であり、現在のBYD時価総額は数兆円規模、当初投資は何倍にも膨らんでいます。

  • リスクとグローバル視点:地政学リスクなども考慮しましたが、BYDの競争力は国際市場でも通用すると判断。現在の欧州・東南アジアへの輸出拡大がその判断を証明しています。

要するに、マンガーがBYDを高く評価するのは一時の思いつきではなく、人材・技術・市場に対する深い分析に基づいています。バリュー投資を学びたい方は、マンガーの著書『貧しいチャーリーの教訓』(原題:Poor Charlie's Almanack)で彼の思考法に触れてみてください。BYDの事例は、優良企業が最初から輝いているとは限らず、成長を見守る忍耐力が必要だと教えてくれます。何かあればまた聞いてくださいね!

作成日時: 08-08 13:44:03更新日時: 08-10 01:42:38