チャーリー・マンガーは「良い会社」と誤判断した投資先に投資したことがありますか?その過ちをどのように認め、対処したのでしょうか?

作成日時: 7/30/2025更新日時: 8/18/2025
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チャーリー・マンガーの投資失敗:「優良企業」の誤判とそこからの学び

こんにちは!私は投資の世界に長年携わっており、特にマンガーとバフェットのエピソードを研究するのが好きです。ご質問は核心を突いていますね。マンガーも神様ではありません。特に「優良企業」と誤って判断し投資したケースは彼の失敗の典型例です。以下では分かりやすい言葉で解説します。専門用語は極力避けますね。

マンガーは「優良企業」と誤判した会社に投資したことがあるか?

はい、マンガー自身が何度も公に認めています。彼とバフェットが率いるバークシャー・ハサウェイは驚異的な投資実績を誇りますが、常に正しかったわけではありません。マンガーの投資スタイルは「バリュー投資」、つまり優れた長期的成長が見込める企業を見つけることです。しかし時に判断を誤り、実際には「優良」ではなかった企業に投資して損失を出しました。

具体例:

  • USエアウェイズへの投資:1990年代、同社を「経営陣が優秀でコスト競争力がある優良企業」と判断し投資。しかし航空業界は競争が激しく、燃料価格の変動や労働組合問題が重なり、会社は倒産寸前に。巨額(推定1億ドル以上)の損失を出しました。後のバークシャー株主総会でマンガーは「業界リスクを過小評価した重大な誤り」と認めています。
  • ブルーチップスタンプス社:創業期に投資したスーパーのスタンプ券会社。当初は「安定収益が見込める優良事業」に見えましたが、市場環境の変化でスタンプ券が廃れ、事業転換に失敗。マンガーは判断ミスを認めつつ、同社をプラットフォームとして活用し、他の事業へ投資をシフト。最終的にバークシャーの一部となりました。

マンガーは著書(『となりの億万長者』など)や講演で頻繁に「表面的な"良さ"だけでなく潜在リスクを深く考察せよ」と強調します。例えば、企業自体が良くても業界全体が衰退していたり、経営陣が無能だったりすれば失敗する、と。

彼はいかに過ちを認め、対処したか?

マンガーは他の投資家のように過ちを隠さず、非常に実用的な方法で対処します。これが彼の真骨頂です——失敗を教師と捉え、教訓を得るのです。具体的には:

  1. 率直な認罪:株主総会で何千人もの前で「我々は間違っていた」と説明します。USエアウェイズでは「航空業界が安定収益を生むと甘く見ていた」と述べ、これは謙虚さだけでなく、個人投資家を含む聴衆の学びにも繋がります。

  2. 迅速な損切り:誤りを悟ったら即座に撤退。「株式に恋するな」が彼の信条で、感情に流されず売却を決断。USエアウェイズでも早期撤退が全面損を防ぎました。

  3. 失敗からの学習:有名な「逆張りの思考法」——「どうすれば失敗するか?」と自問します。敗因を「競合の見落としか?」「競争優位性(経済的堀)の過大評価か?」と分析し、次回の投資に活かす。彼は「成功とは失敗しないことではなく、速やかに誤りを正すことだ」とも語っています。

要するに、マンガーの経験が教えるのは「投資はギャンブルではなくリスク管理が重要」ということ。巨匠でも「優良企業」を誤認しますが、核心は過ちを認め、損切りし、学ぶ姿勢にあります。投資初心者にはマンガーの著書や講演(難解ではない実用的な内容満載です)を強くお勧めします。

具体的な事例の深掘りや他の質問があれば、いつでもどうぞ!

作成日時: 08-08 13:42:12更新日時: 08-10 01:41:51