日本初の商業用ウイスキー蒸留所はどこですか?また、いつ設立されましたか?
Rita Richards
Rita Richards
Whisky distiller with two decades of experience.
なるほど、この質問はまさに日本のウイスキーの『始まり』と言えるでしょう。
日本初の商業ウイスキー蒸溜所は、山崎蒸溜所 (Yamazaki Distillery) です。
これは、サントリーの創業者である鳥井信治郎が1923年に着工し、建設されたものです。
簡単に言うと、当時、鳥井信治郎には、日本で真に日本人好みのウイスキーを造りたいという夢がありました。この夢を実現するため、彼は『日本のウイスキーの父』と称される竹鶴政孝(Masataka Taketsuru)を特別に招きました。竹鶴政孝は当時、スコットランドから帰国したばかりで、本場のウイスキー製造技術を持ち帰っていました。
二人は共に山崎の地を選びました。なぜなら、ここの水質が非常に優れており(日本の名水百選の一つです)、気候もスコットランドのいくつかの産地とよく似ていて、ウイスキーの熟成に非常に適していたからです。
そのため、蒸溜所は1923年に建設されましたが、彼らが最初のウイスキー『白札』(Shirofuda)を発売したのは、数年後の1929年のことでした。まさに、日本のウイスキーの歴史全体は、山崎蒸溜所から始まったと言っても過言ではありません。