こんにちは、親愛なる友人!ニュージーランドの医療制度について質問していただきありがとうございます。これは非常に重要なテーマですね。できるだけ分かりやすく説明し、大まかな理解が得られるように努めます。
ニュージーランドの公的医療制度はどのように機能していますか?
ニュージーランドの公的医療制度は、巨大なセーフティネットと考えることができます。政府がお金を出し、対象となるすべての人(市民、永住者、一部の就労ビザ保持者など)が、病気や怪我をしたときに、適切な医療を受けられるように保証しています。
しかし、それは完全に「無料」というわけではなく、むしろ「協力」モデルに近いものです。
1. 中心人物:かかりつけ医 (GP - General Practitioner)
ニュージーランドでは、病気になったからといって、いきなり大病院の専門医を受診することはできません。ほとんどの場合、最初に診てもらうべきは**かかりつけ医(GP)**です。
- あなたの健康管理者:GPはあなたの主要な健康アドバイザーです。風邪、発熱、皮膚アレルギー、定期健診、カウンセリング、処方箋の発行など、すべて最初に彼らに相談します。
- 専門医への「門番」:専門医(心臓科医、整形外科医など)の診察が必要な場合は、まずGPが判断し、紹介状(Referral)を書いて公立病院の専門外来に転送してくれます。自分で直接予約することはできません。
- GPの受診は有料だが補助金あり:資格のある永住者であっても、GPの受診には通常費用がかかります。しかし、政府の補助金があるため、「観光客料金」よりもかなり安くなります。クリニックによって料金は異なりますが、大人の場合1回の受診で$40~$70NZドル程度、子供の場合は通常もっと安くなるか、無料になることもあります。
2. 公立病院 (Public Hospital)
- 無料治療:GPが公立病院に紹介してくれた場合、その後の専門医の診察、検査、手術、入院などは、資格のある人にとっては基本的に無料です。
- 行列が常態:これは公的医療の最大の特徴です。資源が限られており、無料のサービスに対する需要が大きいため、専門医の診察や緊急性の低い手術の場合、通常は順番待ち(Waiting List)が必要です。病状の緊急度によっては、数ヶ月以上待つこともあります。
3. 事故傷害の扱いは?素晴らしいACC制度
これはニュージーランドの医療における非常に優れた点です!誰であっても(観光客も含む)、ニュージーランド国内で何らかの事故(Accident)に遭った場合、例えば足を骨折した、犬に噛まれた、仕事中に怪我をしたなどの場合、その治療費は**ACC (Accident Compensation Corporation)**という機関が負担します。
- 診察、理学療法、X線撮影などの費用は、ACCが大部分を払い戻してくれます。自己負担はごく一部です。
- 過失の有無にかかわらず、事故であれば対象となります。
4. 薬の購入 (Prescription)
- GPから処方される薬にも補助金があります。薬局で薬を購入する際、薬の種類ごとに通常**$5**NZドルの処方箋料を支払うだけで、残りは政府が補助してくれます。(この料金は変更される可能性があります)
かかりつけ医 (GP) の登録方法
この手続きは非常に重要です!落ち着いたらすぐに登録することをお勧めします。病気になってから慌ててはいけません。登録しておけば、補助金付きの料金でサービスを受けられますが、そうでなければ「臨時患者」(Casual Patient)として高額な料金を請求されてしまいます。
手続きは簡単で、会員カードを作るようなものです。
ステップ1:あなたの家の近くのクリニックを探す (Medical Centre / Clinic)
- オンラインで検索:Googleマップで「GP near me」や「Medical Centre」と検索すると、たくさんのクリニックが表示されます。
- 友人/ご近所に聞く:周りの人に、どこに登録しているか、評判はどうか聞いてみましょう。
- 電話で確認:希望するクリニックを見つけたら、最も重要なステップは**電話で新しい患者を受け入れているか尋ねること (Are you enrolling new patients?)**です。一部のクリニックは患者数が上限に達し、新規登録を受け付けていない場合があります。
ステップ2:必要書類を準備し、登録用紙に記入する
クリニックが新規患者を受け入れている場合、受付で**登録用紙 (Enrolment Form)**を受け取ることができます。
以下の書類を準備する必要があります。
- 身分証明書:パスポート。
- ビザ証明書:ニュージーランドに2年以上滞在できるビザ(居住ビザ、特定の就労ビザなど)。これが補助金を受け取るための鍵となります。
- 住所証明書:賃貸契約書、公共料金の請求書、銀行の明細書など、その地域に住んでいることを証明する書類。
登録用紙の内容は、あなたの個人情報、過去の病歴、緊急連絡先などです。正直に記入してください。
ステップ3:登録完了
記入済みの用紙と身分証明書のコピーを受付に提出します。処理が完了すれば、あなたは正式にそのクリニックの登録患者となります!
いくつかのヒント:
- 病気になるまで登録を待たないでください:一つは費用の節約になり、もう一つは、クリニックによっては登録に時間がかかる場合があるため、病気になったときに待たされるのは大変です。
- 一人で登録できるのは一つのクリニックのみ:あなたの医療記録は一つのGPクリニックにしかありません。引っ越しをした場合や医師に不満がある場合は、新しいクリニックで再度登録用紙に記入すれば、あなたの記録は自動的に転送されます。
- 予約して受診する:登録後、受診には基本的に事前に電話で予約が必要です。受付にあなたの名前と受診理由を伝えれば、時間を手配してくれます。
まとめると、ニュージーランドの医療制度は「軽い病気は少しお金を払ってGPに診てもらい、重い病気や事故は国が全面的にカバーしてくれる」というものです。GPが中心であることを理解すれば、ニュージーランドで医療を受けるための正しい方法を基本的に把握できたことになります。あなたとご家族がニュージーランドで健康に過ごせることを願っています!