はっきり言って、この二つの不安は全く次元が違います。
デバッグの不安というのは、何かが壊れていると明確に分かっていて、それがそこにあるのに、一時的に見つけられない状態です。それは非常に複雑な鍵のようなもので、あなたがその鍵屋です。多くの鍵を試したり、多くの時間を費やしたりするかもしれませんが、あなたの目標が「この鍵を開けること」であることは明確に分かっています。あなたが向き合っているのは、コードであり、ロジックであり、確定的なものです。このプロセスはあなたをイライラさせ、キーボードを叩きつけたくなるかもしれませんが、一度解決すれば、その問題は終わりです。あなたは大きく息を吐き、コーヒーを飲みに行くことができます。この種の不安は技術的なものであり、明確な終着点があります。
起業の不安とは、あなたは全く何も見えない荒野に立っていて、手探りで都市を築くだけでなく、そこに住むよう他人を説得し、同時に皆を養うための食料(収入)を見つけなければならない、というようなものです。あなたが不安に感じるのは「バグ」一つではなく、あらゆることです。製品の方向性は正しいか?来月の給料は払えるのか?なぜ顧客は買ってくれないのか?競合他社はまたどんな新しい動きをしているのか?投資してくれる人はいるのか?これらの問題は、どれ一つとしてあなたが100%コントロールできるものではなく、標準的な答えもありません。
だから、デバッグの不安は「点」のようなもので、短期的で解決可能です。一方、起業の不安は「面」のようなもので、生活のあらゆる場所に広がり、持続的です。それは「私がこの問題を解決できるか」ではなく、「私たちが生き残れるか」という問いです。
デバッグはせいぜい数日間眠れなくさせる程度ですが、起業は長い間、睡眠そのものが贅沢だと感じさせるかもしれません。もちろん、何もないところから価値を創造する、その計り知れない達成感は、デバッグでは味わえないものです。