自動車や住宅などの高額資産を購入する際に、どのような保険問題に注意すべきでしょうか?

Hilda B.A.
Hilda B.A.
Business owner focusing on New Zealand investment. | 专注于新西兰投资的企业主。

問題ない、兄弟!ニュージーランドに来たばかりで、車や家の購入といった大きな決断に直面する中、保険は確かに最優先事項だ。対応を誤ると本当に頭が痛い問題になる。心配しないで、俺が経験した失敗とそこから得た知恵をわかりやすく整理して教えるよ。絶対に明確に説明して、君が一目で理解できるようにするからな。

Part 1: 住宅保険 (House Insurance)

住宅購入は人生の一大イベントだ。ニュージーランドでは、住宅保険なしでは銀行は融資してくれない。つまり、これは単なる保障ではなく、「必須条件」なんだ。

1. 核心概念: 住宅保険 (Building Cover) + 家財保険 (Contents Cover)

  • 住宅保険 (Building Cover): 家の「外側」、つまり建物本体を守るための保険。壁、屋根、基礎はもちろん、ガレージ、フェンス、地下の配管・配線なども対象。万一、火災、地震、洪水などの災害が起きた場合、修理・再建費用を保険会社が支払う。
  • 家財保険 (Contents Cover): 家の中の「中身」、つまり個人の所有物を守る保険。家具、家電、衣類、パソコン、宝石などが対象。

ポイント: 住宅保険を入っていれば万事OKだと思っている人が多いが、家が空き巣に入られてから家電や家具は一銭も補償されないことに気づく。だからこそ、住宅保険と家財保険はセットで加入するのがベスト。多くの保険会社でパッケージ割引が適用されるぞ。

2. 超重要ポイント: サム・インシュアド (Sum Insured / 保険価額)

これはニュージーランドの住宅保険で最も重要な概念だ!

  • 意味: サム・インシュアドとは、あなたが家に設定する「価値」のこと。例えば80万NZドル。万一あなたの家が全焼したら、保険会社は最高でも80万NZドルしか支払わない。それ以上は一切出ない。
  • なぜ重要?: この金額は自分で設定する!もし設定金額が低すぎたら大問題だ。例えば、家の再建に80万ドルかかるのに、50万ドルしか保険をかけていなかったら? 本当に災害が起きた時、差額の30万ドルは自分で負担しなきゃいけない。まさに呆然だな。設定額が高すぎれば、保険料が高くなって割に合わない。
  • 設定方法?:
    • 政府による査定価格(RV/CV)を安易に使わない: この価格は土地と建物の市場価格で、再建費用とは全く別物だ。
    • 保険会社のオンライン計算器を使う: 大抵の保険会社のサイトに「Cordell Sum Sure Calculator」というツールがある。住所、床面積、構造などの情報を入力すれば、概算価格を出してくれる。
    • 一歩先を考える: 再建費用だけじゃない。がれきの処理費用、設計士費用、建築許可申請書類(Council consent)費用も考慮すべきだ。これらは全てサム・インシュアドに含める必要がある。だから、計算機の概算額に、さらに10%~15%上乗せしておくのが賢明だ。

3. ニュージーランドの特色: EQC(地震委員会)保険

政府によって義務付けられており、どんな住宅保険を購入しても、自動的にこのEQC保険料が含まれている。

  • 役割: 地震、津波、火山噴火、地滑りなどの自然災害が発生した時、EQCが最初の一部(例:建物損害の最初の30万NZドルまで)を補償し、それを超える分はあなたの商業保険会社が支払う。別途購入する必要はなく、「標準装備」されている。

4. 購入のタイミング

売買契約が「無条件(Unconditional / アンコンディショナル)」になったその瞬間に、保険を契約しておかなければならない! その瞬間から、家のリスクは売主から買い主であるあなたに移る。引渡し(Settlement)前に何か問題が起きて、保険が無ければ、すべての損失を自分で背負うことになる。だから、あなたの弁護士は通常、保険を確実に整えておくように強く言ってくるはずだ。


Part 2: 自動車保険 (Car Insurance)

ニュージーランドはこの点、日本や中国とかなり違う。法律上、自動車の「全損保険(全険)」への加入義務はない。しかし、「強制ではない」からといって「不要」という意味ではない。路上を走る限り、リスクは常につきまとう。

1. 主要な3種類の車保険、違いを理解しておこう

  • フルカバー (Full Cover / 全損保険)
    • 補償内容: 自分の車も、相手の車/財産も補償。あなたに過失があろうとなかろうと、自分の車は修理してもらえる。あなたが相手のランボルギーニに衝突しても保険会社が賠償。誰かがあなたの車に当て逃げしても、保険会社が修理してくれる。
    • 加入推奨: すべての人に強くおすすめ! 特に新米ドライバー、高価な車を持っている人、自動車ローン(融資会社が強制する場合あり)を組んでいる人ならなおさらだ。わずか数百ドルの保険料を節約しようと、数万、下手すれば数十万ドルのリスクを背負うなんて馬鹿げている。
  • サードパーティ・ファイアー・アンド・セフト (Third Party, Fire and Theft / 対物賠償+火災・盗難特約付)
    • 補償内容: 相手の車/財産のみ+自分の車が盗難または火災に遭った場合のみ補償。自分が木にぶつかって車を壊しても? 残念、修理費は自腹。
    • 検討対象: 車がかなり古く、それ自体の価値が低く、修理費の方が車自体の価値を上回りそうな場合。折衷的な選択だ。
  • サードパーティー・オンリー (Third Party Only / 対物賠償保険のみ)
    • 補償内容: 相手だけ補償! あなたが誰かの車に衝突したら、保険会社が相手に損害賠償する。あなた自身の車は、ぶつけられようが、盗まれようが、燃えようが、自己責任。
    • 忠告: これは最も基本的な保障。保険料は一番安いが、リスクが非常に大きい。道でうっかりテスラやポルシェのような高級車にキズをつけでもしたら、修理費で人生を疑うことになるだろう。あなたの車がまさに廃車にしたい“移動手段”でない限り、おすすめできない。

2. 重要な選択肢

  • アグリード・バリュー vs マーケット・バリュー (Agreed Value vs Market Value / 評価額協定型 vs 市場価格型)
    • アグリード・バリュー: 保険会社と事前に話し合い、あなたの車の価値を合意額(例:20,000NZドル)で確定しておく。車が全損したら、その20,000ドルが支払われる。この価格は1年間変わらない。
    • マーケット・バリュー: 事故発生時点であなたの車が中古市場でどれくらいの価値があるか、その金額で支払われる。この価格は時間の経過と共に(車が劣化するので)下がっていく。
    • 選び方: 迷わずアグリード・バリューを選べ! 支払い金額が確定していて、後で揉めることがない。
  • エクセス (Excess / 免責金額 / 自己負担額)
    • 簡単に言うと、保険金請求時にまず自分が支払う分。エクセスが500ドルで、修理費が3000ドル掛かったとすると、自分が500ドル負担し、保険会社が残りの2500ドルを負担する。
    • エクセスを高く設定すれば、年間保険料は安くなる。自分の経済状況に応じて調整できる。
  • オプション
    • ロードサイドアシスタンス (Roadside Assistance / ロードサービス): 道端で車が故障した場合、無料でレッカー車を呼べる。非常に実用的。
    • ウインドスクリーンカバー (Windscreen Cover / ガラス保険特約): フロントガラスに石が当たってヒビが入った場合、無料(または非常に低いエクセスで)交換してもらえ、翌年の「無事故割引 (No Claims Bonus)」にも影響しない。絶対に追加することを強くおすすめ!

Part 3: 経験者が贈る共通のアドバイス

  1. 相見積もりを取れ、一社にこだわるな: 自分の取引銀行だけ見るな。彼らが最適とは限らない。いくつかの保険会社のサイトに行って自分で見積もりを取るか、保険ブローカー (Insurance Broker) に依頼して比較してもらうのがいい。
  2. まとめて割引 (Package Deal) を狙え: 住宅保険、自動車保険、家財保険を同じ保険会社で契約すると、通常10%~20%の割引が適用され、かなりお得になる。
  3. 正直に申告せよ(Full Disclosure)!: これは絶対規則だ!保険契約申込時、過去に事故歴があるか、車に改造を加えたか、家に建築基準に合わない構造物があるか、等々、何であれ正直に保険会社に伝えること。もし隠していたことがばれた場合、将来事故が起きても保険会社は十分な理由を持って支払いを拒否できる。その場合、払い込んだ保険料はすべてパーだ。
  4. 「補償対象外(Exclusions / 免責事項)」をしっかり読め: 保険証券を受け取ったら、少し時間をとってpolicy wording(保険約款)、特に "What we don’t cover" (補償対象外) の章に目を通すこと。例えば、多くの住宅保険では、「経時的な損傷」(例:配管の緩やかな漏水によって生じた壁の腐食)は対象外となっていることが多い。

この情報が少しでも役立つと嬉しい!ニュージーランドで家を構え、生活の基盤を作るなら、リスクをしっかり管理することが、この国の生活を安心して楽しむための鍵だ。すべてがうまくいくことを祈っている!(I wish you all the best!)