抹茶はなぜ酸化して変色しやすいのですか?

作成日時: 7/29/2025更新日時: 8/18/2025
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抹茶粉が酸化して変色しやすいのはなぜですか?

抹茶粉が酸化して変色しやすい主な理由は以下の通りです。

  • クロロフィルの不安定性:抹茶粉はクロロフィル(緑色の色素)を豊富に含んでおり、酸素、光、または高温下で酸化反応を起こしやすく、分子が分解されることで、色が鮮やかな緑色から褐色や黄色に変色します。

  • カテキンの酸化:抹茶に含まれるカテキン(EGCGなど)は抗酸化性を持つものの、それ自体が酸化されやすく、キノン類化合物を形成します。これらの物質は黄色や褐色を呈し、全体的な色合いを変化させます。

  • 酵素反応:加工時に酵素(ポリフェノールオキシダーゼなど)を十分に加熱して不活性化しなかった場合、残留した酵素が茶ポリフェノールの酸化を触媒し、変色プロセスを加速させます。

  • 高い表面積による露出:抹茶粉は微細な粉末であり、表面積が大きく、空気との接触がより十分になり、酸素が浸透しやすくなるため、酸化反応を促進します。

  • 環境要因による加速:光(特に紫外線)、高温、高湿の環境は、酸化速度を著しく上昇させます。例えば、紫外線は直接クロロフィルを破壊し、湿度と温度の上昇は化学反応を加速させます。

酸化を遅らせるためには、抹茶粉を密閉して光の当たらない涼しく乾燥した場所で保存し、空気への露出時間を減らすことをお勧めします。

作成日時: 08-04 13:32:41更新日時: 08-09 01:03:14